見出し画像

他業界から学ぼう:ボルバルザーク編

_人人人人人人_
> 3行要約 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

  1. 「遊びは遊び」「勝敗は勝敗」

  2. 勝敗の大事さと、遊びの楽しさは切り分けよう

  3. ジャグリングやジャグリング道具や大会のルールを作る時は、遊びの楽しさを検討しよう!


_人人人人人人_
>  本文  <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

きぞはるです。きぞは工房の代表です。

デュエル・マスターズというトレーディングカードゲームに「無双竜機ボルバルザーク」というカードがあります。


僕はデュエル・マスターズは一切やっていませんでしたが、このカードの悪名はホビー界隈の至る所に響いていたように思います。

日付が変わってしまいましたが6月26日はボルバルザークの誕生日(初出のカードパックの発売日)ということで、「ジャグリング界にボルバルを産んではならない」というテーマで文章を書きます、よろしくお願いします。

カードの効果についての言及はしません。
背景として何がダメだったのか。
そのフィードバックで我々が気を付けられることはないのか。
について紹介できればと思っています。

【注】カードゲームをわからない人向けにかなりかみ砕いています。細かいルールや単語の齟齬はご容赦下さい。


ボルバルザークの何が悪いか。
簡単にまとめると、このカードを使うと後2ターン以内でゲームが終了することが確定します。そういう効果です。
勝つにしろ、負けるにしろゲームが終了します。
その体験を、ユーザーの多くがつまらないと感じ引退者が続出した事に問題があります。

このカードは、
「2ターン連続で動けるメリットと、次のターンの終わりに強制敗北してしまうデメリットを持ったカードです。」
①このカードを使うと、次のターンも使ったプレイヤーのターンになります(追加ターンが発生。2ターン連続で動ける。)
②ただし、追加ターンが終わる時にボルバルザークの効果で強制的に敗北し
ます。(使った側が自滅)
追加ターンの間に、使った側が勝つか、自滅するのか。
どちらにしろ、ゲームは終了します。

【ボルバルザークを使われた私の気持ち】
ボルバルザークは攻撃性能が高いカードです。
1ターンの攻撃で私のライフを33%~40%程度失わせます。
使われたターンと追加ターンの2ターン平均で75%程度でしょうか。
このボルバルザークを使われた時に、私のライフが少し削れていたり、他のモンスターも合わせて攻撃されたら、「私は何もできずに負けてしまいます。」
私がかなり有利な状況でしたが、その攻撃性能の前に一気にやられてしまいました。
デュエル・マスターズというゲームは基本的に相手のターンは何もできない事が多いので、2ターン眺めているだけになりがちです。
使われたたらつまらない理由その①です。

私がかなり有利な状況です、相手が苦し紛れの追加ターン目当てにボルバルザークを使ってきました。
私は相手の2ターンに渡る攻撃を耐えきり、相手がボルバルザークの効果で自滅敗北していきました。
私が勝ったことに違いはないのですが、相手が自滅しただけ。勝利の達成感が味わえません。
出されたらつまらない理由その②です。


ボルバルザークの楽しくないところは、相手が一方的に動いて一気にまくってくる。そこに至るまでの対戦相手との(カードの)キャッチボールがいきなり崩壊します。
また、なんかよくわかんない間に相手が勝手に負けている。勝った達成感がない。
この二つです。使っても使われても遊びとして楽しくない。

この記事に先んじて、僕ははなぽんと全盛期のボルバルザークを使ったデュエル・マスターズの対戦を行いました。ボルバルザークを実体験したことのない僕の為に、彼が準備してくれました(感謝)

僕はデュエル・マスターズの前身になるカードゲームはやっていたため、ボルバルザークを使った相手が自滅して何とも言えない空気になってしまうは想像できていました。
しかしボルバルザークを出して勝つパターンの空気は未知の体験でした。

彼と何回か対戦したのち、卓上のカードの計算からボルバルザークを使えば勝てるタイミングが僕に訪れました。
その時の気持ちははっきりと覚えています。

今ボルバルザーク出せばは勝ちは確定する。
対戦相手がはなぽんやからいいけど、これ他人との対戦やったらどんな顔して場に出せばいいんやろ、と。

苦笑いしながらボルバルザークを使ってそのゲームは勝ちました。初めて使うボルバルザークの間に、使う前からはなぽんも察していました。

こんな気持ちのゲームが、遊びとして頻発するならそれはやめるかもしれんとしみじみと思いました。

僕とはなぽんは友達だから。
また、真剣に命がけでデュエル・マスターズをやっていないから。
ボルバルザークつまらんの、心で理解したwww
こんなゲームが頻発しとったら、そら人口減るわwwwと受け流せましたが。
真剣にデュエル・マスターズをしていたら、これは辛く悲しいだろうとなと思いました。

非常に長い前置きでしたが。
僕が解釈するここでの体験の根幹は、「つまらない遊びを作ってはいけない」です。

勝敗を決するのは大事です。
それはそれとして、遊びが楽しいかも大事です。

無論、遊びが楽しくない殺伐とした大会が好まれる場合もありますので。
思うに、○○は面白いのか、または面白くなくても良いのか。
つまり、「遊びの楽しさの要否」をしっかりと検討する必要があるなと思っています。

ジャグリング界隈で、「遊びの楽しさの要否」を検討する側面は、
・ジャグリングそのもの
・ジャグリング道具の使い方
・大会のルール
・イベントの在り方
あたりが該当するでしょうか。

僕も楽しいジャグリング道具を作れるように自戒した文章でした。

以上


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?