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四姉妹

 近日中に新詩集『水栽培の猫』が出来上がる。

第一詩集『万華鏡』土曜美術社1991年
第二詩集『しなやかな暗殺者』梓書院1999年
第三詩集『道草』七月堂2022年
第四詩集『水栽培の猫』思潮社2024年

 私の詩集、四姉妹。詩集というものは。若い(新しい)ものほどお姉さんだ。中に息づく「私」の年齢の反映なのだろう。現代詩手帖5月号に、「童話作品も手がける詩人の作品は、どこかエロティックでもあり、大人の童話とも言えそうなあやうい雰囲気を湛えている」」とご紹介いただいた。思春期の少年や少女は、「性」に対して興味津々の反面、異様に潔癖であるが、そういう不均衡が私の中に今も在って、それが作品に反映されているらしい。
 100人の人に1回読まれるより、1人の人に100回読まれる詩集を作りたいと思った時期があった。しかし今は、『水栽培の猫』を100人の人に100回読んでいただきたい。どうぞよろしくお願いいたします。

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