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名刺

 生まれて初めて名刺を作った。詩人に名刺は不要と思っていたが、いくつかのミーティングに参加して名刺がないと不便だと自覚した。
 新詩集の表紙に使う次郎の写真をアイコンにした。名前は、筆名で、「◯◯方」は付けない。筆名とは、20代前半からの長い付き合い。その後結婚して、苗字がMになり、詩人名簿に「M方 橘しのぶ」と記載されるようになった。それから、45歳で再婚して、苗字が変わったが、いまだに「M様方」で郵便物をいただくことがある。訂正をお伝えしたら、皆様大変恐縮なさって申し訳ない。日本人の感覚では、「離婚は恥ずべきこと」というのがあるのかもしれない。
 私は、筆名で生きて、筆名で死にたい。

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