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詩誌について

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拝受した詩誌について書いています。
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記事一覧

風通しの佳い抒情

 木村恭子さんから、個人詩誌「くり屋」103号をいただいた。ゲスト詩人に山口美沙子さんをお…

橘しのぶ
9日前
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恐竜の飼い方

 岡山の詩誌、ネビューラ88号の山下耕平さんの「恐竜の飼い方」という散文詩が好きです。一部…

橘しのぶ
1か月前
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空は あかく滲んで

『火片』216号の、ひとはなおさんの詩を読んで、泣いてしまった。ひとはさんのお母様は、詩人…

橘しのぶ
1か月前
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一瀉千里『逃げない』 

 孔雀船vol.103を拝受しました。掲載詩の中で、今の私の心に1番寄り添ってくれた作品を紹介し…

橘しのぶ
2か月前
24

三好達治『雪』

 詩誌『プリズム』掲載の、小野ちとせさんの評論 が佳かった。幕末の漢詩人、藤井竹外につい…

橘しのぶ
2か月前
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神尾和寿 ぱちぱち 『ガーネット』VOL.102より

ぱちぱち                 神尾和寿 生まれた家の 左隣の店では 肉を売って…

橘しのぶ
2か月前
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『影踏み』仁田昭子 詩誌『くり屋』102号より

影踏み                仁田昭子 (始めるか!) (おう!) かけ声と共に老若男女入り乱れて 月夜の影踏み (やっ)と影踏んで見上げると 居るはずのヒトが居ない ヒトにぶつかって下見れば影が無い もつれ合い だまし合い たわいない遊びのようでなかなか 吾に影有りやと振り返り  逃げたがる影を引き戻す   生きる望みの綱を離してなるものかと 混沌の夜をはしゃぎまわる子等の向こうに 傾いていく月 老いゆく者らの影は 有るようで無いようで (月はまた昇る)

詩誌『ふたつのりんご』Vol.2

 『ふたつのりんご』は、松尾如華さんの個人詩誌。如華さんはその名の通り、早春に咲く赤いア…

橘しのぶ
3か月前
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