太陽の塔 7 みらいとか子 2019年5月20日 16:37 眩しかった。憧憬に似たしめつけるおもいだけが、僕の胸を支配した。それは全てをのみこんだ。ジュラルミンの盾も。村正の真っ赤な背中も。幻想の中の故郷さえも。 #詩 #太陽の塔 ・追記 彼は70年初期の学生運動で親友をうしなった。結局あの夏、大阪万博には行けなかった。彼は、お飾りでしかなかったはずのあの塔を見てみたかった。一目でいいから。その願いは彼が革命に敗れてからひっそりと叶うのであるが、そのことは誰も知らないし、知らなくていいことだ。 ダウンロード copy #詩 #太陽の塔 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート