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めっちゃ満席やん

渋谷2丁目

とある場所の地下にバーがオープンした

オーナーは美容室 IJK OMOTESANDO を経営するIJK GROUP 芝原さん(以下、芝さん)

25歳の若さで開業した美容室を人気店へと育て上げた辣腕、敏腕、酒飲み経営者である

ぼくと芝さんとの出会いはTwitterで
仲の良いアカウントの方が紹介してくれたのがきっかけであった

最初に会ったのは同じ渋谷二丁目にぼくの友人がオープンした立ち飲み屋のレセプションパーティーだった

かな、、

ん、そうか

最初にも何も、まだ1.2回しか会ったことがない

勝手に彼のことを知った風な口を聞いているけれど

良くも悪くもSNS時代の人間関係というのは不思議なもんだ

今思えば
芝さんはあの夜ぼくらへの挨拶、顔合わせととともに
近隣店舗の下見に来ていたのかも知れないなぁと

それにしても
この道、数十年間
飲食店経営のスイも甘いも見てきた自分からすると
他業態からの参入
それも美容室経営からのバー経営なんて
なめるなよという気持ちが無いわけではなかった

無いわけではないんだけれど
芝さんなら必ず成功させるだろうなという
そんな不思議な感覚があった

これは肌感覚なんだけれど
ぼくの感覚はよく当たる

流行る店、潰れる店は
オープン前からほぼ的中させる

それには色々な理由がある
単なる勘で片付けられない様々な

そのひとつ
芝さんは美容室経営をしながらにして
すでに多くの顧客を獲得していた
ここでいう顧客というのは
きちんと人間関係ができた
彼の、そして彼のチームのファンである

彼の周りには
(ぼくが顔を出させてもらったレセプションパーティーにもみなさん顔を出していたが)
信頼関係のある経営者仲間がたくさんいるし
彼を身体を張って守る、アツイ部下たちがいる

お前のためだったらひと肌脱ぐよって奴だ

飲食店経営とは
経営者とスタッフの熱量そのもの

ぼくはよくモチベーション商売と表現している

良いものを良い状態で出そうとする準備から提供までを含めた意地

嫌なことがあっても心からの笑顔を絶やさぬ意地

そういう

効率厨には理解不能な気持ちこそが
お店を流行らせるのに最も大切なのである

ぼくは
もしかしたらお店が静かかもしれないし
オープン祝いに顔を出そう
と思った

これは義理である

彼を紹介してくれた人
いつもぼくを気に掛けてくれる
呑んべいだけど熱い男への単なる義理

美味しい料理出てくるからとか、特別なワインが飲めるからとか、場所が良いからとか、値段が安くてお得だからという理由ではない

飲食店のマーケッターやコンサルタントおじさんが羅列するような重要事項のどこにも当てはまらない

さて、

たなかくん(故ぼくりり)やゴッホさん、西麻布の天才ツアーコンダクター、幻冬舎箕輪さんのトゥクトゥクの運転手、という謎のメンバーと
アソビカタSalon周りの友人とともにお店を訪れたのが土曜日22時半

お店はなんと
外にも溢れんばかりの満席

スタッフもみなさん大変せわしなく忙しそうにしていた

連絡していたにも関わらず
満席過ぎて席がない

ぼくらは入り口付近で待った

その中で象徴的だったのが
スタッフの表情

心の底から仕事を楽しんでいる様子が見て取れた

正直ね
従業員にとって店なんか忙しくても暇でも
そんなに大差はないんですよ

いや、多くのアルバイトは暇な方が嬉しいの

直接給与をはじめとした
自分へのリターンに跳ね返ってくるわけではない

だから
店を覗く一瞬

その最初の一瞬に本音が出る

本音がね、表情に出るんだよね

めんどくせぇなとか、また変な客来たよとか

でもその日その場所では
マイナスな感情は誰一人見えず
心の底からいらっしゃいませ

でしたね

芝さんの作ってきたチームの強さを見たよね

そしてそんな超多忙な中
それも
満席の店内には知り合いばかり
ぼく以上に付き合いが長く
彼への義理も含めて顔を出しているメンバーに気を使いながら彼が送ってきたのがこのメッセージ


すごいなぁと(晒してごめんね)

あのバタバタの中ね、DMくれたんですね、すぐ入口にいるぼくに

他の人には分からないようにね、カウンター開けますから少しだけごめんなさいって

こういうのってね、人間性なんですよ

で商売っていうのは生身の人間が
生身の人間相手にやってるの

だからやっぱりこういう人がやる店は流行るんですよね

飲食店は自分一人の力で満席にできるくらいじゃなかったらやらない方がいいですね
逆に自分の力で埋められるなら、長く流行る可能性は高い

日頃、日頃の人徳なわけですからね

美容室で働いて、経営までして
オープン日のレセプションで2日間朝まで現場に立って

そういうのってね伝わってくるよね

客にもスタッフにもね

「こんなに売上いってもう美容室やめてバーだけやろうかな」なんて冗談ぽく言ってましたけど

シャンパン空けて、きっと仲間のために盛り上がってくれていたBULKHOMMEの野口さん(急にご挨拶失礼しました)やその周りの人たちへの感謝、きちんと伝わってきましたよ

応援してます
そして
同じように応援してくれている素晴らしい仲間たちを大切に

また行きます、シャンパン開けに。笑

**BAR Lm. **
渋谷区渋谷2丁目12-11
渋谷KKビル 地下一階

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