ボタン改造実践編②

4.CrownSamducksaだからできる改造

過去記事にて、アクチュエーションポイントはスイッチ依存で、
通常の銀軸(1.2mm)より短いものを求めるのであれば、
ロープロファイル版(1.0mm)にするしかなく、
その為にはsinoarcadeでロープロファイル用のボタンを購入するしかないといった話をしてきました。

しかし、CrownSamducksaであれば、疑似的にアクチュエーションポイントを短くする方法があります。

結論を先に言うと、
”ボタンを押下していない状態で、
スイッチは一定距離押下されている状態を作り、
ボタン押下からアクチュエーションポイント到達までの距離を短くする”
改造ができます。

具体的に画像を見ながら説明していきます。

↓ 左のボタンがCrownSamducksa、右のボタンがgamerfingerです。

ボタンの蓋の部分を外してみます。
どちらのボタンも、CHERRY MXの銀軸を使用しているボタンです。
銀色の十字の軸が見えますね。

蓋を裏から見てみます。
十字の凹部分がありますね。
ここに銀軸の十字の凸部分がハマって連動します。

さて、銀軸、というかキーボードスイッチを使えるボタンの蓋の中でも、
CrownSamducksaのボタンは2つに分解できます。
gamerfingerや、画像はありませんがsinoarcadeの蓋も分解はできません。

真ん中に見える白い輪っかは、三和の24mmボタン改造に使ったシリコンワッシャーで、厚さは1.0mmです。

このシリコンワッシャーを挟んだ状態で元に戻します。
私はたまたま持ってたこのシリコンワッシャーがピッタリ挟まったのですが、他の方は各々丁度よさそうな素材を探して、カットしたり削ったり微調整をされたりしているようです。
Gフルートという厚さ0.9mmの段ボールもオススメのようです。

さて、結果どうなるか。
厚さ1.0mmのモノを挟んでいるので単純に考えると、
通常の状態と比べて、ボタンを押下していない初期状態で、スイッチは1.0mm沈んだ状態になります。
銀軸のアクチュエーションポイントは1.2mmで、最初から1.0mm沈んでいるので、
ボタンを0.2mm押下するだけでアクチュエーションポイントに到達する事になります。

実際はゴムが圧力で多少縮んで誤差はあるでしょうが、
何かを挟んだからといってその分ボタンが浮いてしまうような造りにはなっていない為、そこそこ狙った通りの距離になるかと思います。

この改造に加えて、前記事の3のような改造であそびを減らすか、
次記事で説明予定の、スイッチの内部に詰め物をする改造であそびを減らせば、
アクチュエーションポイントもあそびもかなり短いボタンを作る事ができます。

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