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18式防弾ベストのプレート・キャリアはパチもんやった。


18式防弾ベストのプレート・キャリアはプレート・キャリアのパチもんでした。

ぼくは10月26日の陸上幕僚長会見で、森下泰臣陸上幕僚長にこの件を質したが、プレート・キャリア部分が、スタンドアローンで他国のもの同様に使えるか、単にソフトアーマーからはずためのものなのか、明確な答えは得られませんでした。

その後陸幕広報のこの件に対して「プレート・キャリアとしてスタンド・ローンで使用する前提でしょうか。それとも単に防弾チョッキから外しやすいために、防弾チョッキ本来から分離できるようにしたのでしょうか」と訪ねたところ、回答は「18式防弾ベストは、ソフトアーマーと耐弾プレートを挿入したプレート・キャリアで防護することを前提としております。そのうえで、プレート・キャリアの装脱着容易性のために分離できるようにしています」というものであり、プレート・キャリア単体での使用については明確な回答は得られてなかったので再度質問しました。
その結果は「ソフトアーマーから分離を容易にするためのものです。プレート・キャリア単体で運用するものではありません」でした。


つまり、18式のプレート・キャリアはソフト・アーマーから容易に脱着できるだけのものだった。諸外国のスタンド・アローンで使うプレート・キャリアではない、ということです。

現場ではソフト・アーマーにプレートを挿入した現行の3型や3型改では夏場は重いし暑いし、仕事にならないという怨嗟の声が上がっているのですが、市ヶ谷の参謀本部や装備庁は知ったことかということでしょう。現実無視も甚だしい。

既存の重く暑苦しい防弾ベストでは下車戦闘、特に夏場の戦闘は不可能です。14キロもある、重たく体温を逃がすこともできないベスト着て、更に装備を担いで戦争なんかできますか?
夏場は40°前後まで気温が上がる、高温多湿の「我が国固有の環境」は無視していいのでしょう。



そしてご案内のように、教範すら存在しないので運用は部隊の指揮官に丸投げです。もはや軍隊の体をなしていません。自衛隊だからいいんでしょうか。

ぼくが財務省の担当主計官だったら18式の予算査定はゼロですよ。素人のマニアでも開発や調達を任せた方がまだマシです。

陸自は多くの共同訓練をやり、海外の見本市などにも視察を送っています。それでこの有様ですから、共同訓練や海外視察の予算は今後ゼロでもよろしいかと思います。ぼくは視察予算が増えれば、多少はまともな装備が開発されるのではと期待して、海外視察費が少なすぎて、しかも偉い人の卒業旅行に使われている実態を暴きました。その結果、「卒業」旅行はなくなり、予算も増えて視察に行く人は増えました。

しかも吉田陸幕長(当時)や岸防衛大臣(当時)にもプレート・キャリア使っていないのは国際的に見ても異常ではないか、導入すべきではと会見で質問しました。

それがこの体たらくです。怒りを通り越して悲しい気分です。
つまりは何をやってもクズはクズのままで、まともにならないのでしょうか。

プレート・キャリアすら必要性が分からず、まとも開発も調達も出来ない暗愚で胡乱な組織に、まともな戦車やヘリコプターなどの
高度な装備の開発や調達ができるわけもありません。

■本日の市ヶ谷の噂■
桑田成雄(首席衛生官 空将補) 医師の研鑽は2の次、防衛の高官が入校するCS課
程に必死で入校し診療を完全放棄、自衛隊の昇任システムの裏をかいて、階級を得た本末転倒の医官で、陸自、海自に比べて空自の診療能力を致命的に下げた張本人、との噂。

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