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冬季クワガタ採集記 (高山種3種)

 

自分の採集してきた虫達の画像を漁っているとその時の感動や達成感が蘇って来る事ありますよね

今回は覚えている範囲内で冬季に採集した3種類(マダラクワガタ、ツヤハダクワガタ、ユキグニコルリクワガタ)について採集記を書こうと思います。

マダラクワガタ 11/22/2020 東京都

当時、クワガタ情報誌「ビークワ64号」にてルリクワガタ系のページに惹かれていました。そのページの標本の産地から最も近場(それでも片道70km程)で採れるらしい「トウカイコルリクワガタ」を採集すべく東京都西部へ友人と遠征に行ってきました。
早朝出発し午前10時くらいに駐車場へ到着。ビークワで見た産地まではそこから歩いて行きました。
道中…ウォールマリアの様な絶壁を発見。

↑日原燕岩

そこからは鬼のように歩いた記憶があります。
酷く疲れたので恐らく2度と行かないでしょう。

↑延々と進んでいく。。。

1時間半位経った所でポイントに到着し、斜面を登っていきました。

↑ブナ帯 (意外と急斜面)

かなり急斜面で何回か斜面から滑り落ちました。
持っていたピッケルを地面に立てかけるように滑り落ちたので時たま根や石に引っかかり止まりました笑

↑斜面から(下で材割りしているのは友人)

時々コルリクワガタの有名な産卵マーク(・)は見られましたが見つけられず…
細く若干湿っている材を何本割ったことやら。

↑(・)マークは見つかるが入っていない… 

割と時間も経っていたので引き返そうと斜面を降りました。その時ちょうど友人が林道の脇に落ちていた材を割っていました。
なんかいた!と声が聞こえたので駆け寄ってみると。。。

マダラクワガタです!

↑日本最小のクワガタ

小さすぎ。

↑(あくまでも目的はトウカイコルリクワガタなんだよなぁ。)

↑よく見るとしっかり"クワ"が見えます。

丸々1本のバームクーヘンサイズの赤枯れ材から多数出てきてくれました。

↑成虫は比較的乾いた箇所に蛹室を作る模様

幼虫も出てきました。

↑幼虫は長細く臀部が特徴的

結局目的のトウカイコルリクワガタは得られずそのまま駐車場まで引き返しました。
足取りが重いせいか帰りは駐車場まで2時間程かかりましたとさ。めでたしめでたし。

【後日談】
当時実は小さい幼虫を小枝からいくつか採集していました。その個体達が無事羽化し、見てみるとトウカイコルリクワガタでした。♀のみでしたが一応幼虫は当ててた様です笑


ツヤハダクワガタ 4/24/2021 山梨県

この時も実はヒメオオクワガタ狙いで友人と山梨県に…
訪れたはずなのに結局得られず副産物的な虫は採集できたと言ったような感じの採集記です。
当時この遠征では全く写真を撮っていなかったのですぐ終わります笑

埼玉県内で友人達と集合し早朝、山梨県へ。。。
山梨県に入り勝沼IC辺りで高速を降りました。
そこからポイントへまっしぐら

友人のポイントに到着し入山しヒメオオクワガタ狙いで散策。。。
ヒメオオクワガタの幼虫がよく入っているとされるタイガーストライプ材はとても固く私の様な筋肉の無い人には正直きついものがあります。(手が痺れます笑)
堅い材から成虫or幼虫を出す猛者は凄いと思います。(今回友人がヒメオオ幼虫を出していました。すげぇ。)

入山早々ヒメオオ材を割る事が物理的に不可能になった私は比較的柔らかい材や赤枯れ材を割っていました。

すると泥枯れ材からオニクワガタの幼虫が…

(写真無いです。すみません。)

さらに赤枯れ材を割っていると…

なにか黒い物体が出てきました。

↑赤枯れ材から黒い甲虫が出てくるのは衝撃

ツヤハダクワガタ!!!

↑ ♂個体

その他成虫♀や幼虫も多数出てきました。

↑帰宅後の写真

今回ヒメオオクワガタの幼虫も数は採れていないようで全体的に薄く分布している感じなのかなと思いました。
個人的に初採集であるツヤハダクワガタを得られたのが嬉しかったですね。

運転してくれた友人に感謝。


ユキグニコルリクワガタ 5/15/2021 
長野県

冬季採集とは言っても5月は完全に春…ですね
この時もマダラの時と同様情報誌でユキグニコルリに惹かれ、前々から採集してみたかったのもあり遠征を決行しました。

いつもお世話になっている友人2人と5/14深夜に長野県へ向けて下道で出発。
ポイントは以前ユキグニコルリを購入した事がありその産地へ行く事にしました。
埼玉県内から6時間程でポイントに到着。

道路脇に雪が積もっている箇所もある標高1000m超えのブナ帯。。。
ブナ帯に来ると心が落ち着きます。

ユキグニコルリクワガタは5月中旬~6月上旬にかけて見られる青色に輝く小さなクワガタです。

コルリ、ルリクワガタ系を未採集だった私にとっては憧れの虫でした。
とりあえず事前に採集記をネットで漁った所、ブナの新芽によく集まりそれを採集するとの事。
またこの虫は季節(ベストシーズン)を当てるのが難しく標高帯を徐々にずらして探していくと良いらしいです。

とりあえず車を空き地に停めブナの新芽をチェックすると早々に友人が見つけていました。

↑こんな感じで新芽を剥くと出てきます。

↑ユキグニコルリ♀紫色

私も1度見つけるとそこからテンポ良く発見でき楽しい採集でした。

↑ユキグニコルリクワガタのペア

↑茎にくい込んでいる個体もちらほら

今回採集中にユキグニコルリ以外にも出会いがあり、なんと採集でおなじみの虫オタさんと俳優の岩井さんにお会いしました笑

色々な採集話等で盛り上がりました!!!
ありがとうございました!!

先程の採集話で盛り上がっている時にギフチョウも飛んできました。

↑談笑中だった為申し訳なさを堪えて飛んできた個体をキャッチ。

また虫オタさん達とお別れした後またユキグニコルリクワガタを摘んでいると…
近くにマガタマハンミョウ?がいました。

↑模様が勾玉っぽい!?

5月中旬だったこともありこの日はかなり暖かくユキグニコルリも十分採集できたので市街地にて少し観光する事にしました。

↑カフェにて昼食!

お土産にジャムを購入!

↑甘党なので見逃しません

帰り道良さげな温泉を発見し立ち寄ることに。

↑湯船の温度がとてつもなく熱かった為湯船に浸かる事が出来ませんでした(足のみ)。地元の爺さん達は平気そうでした。(細胞の若さを感じる…)

温泉で疲れを癒した後再び7時間程かけ下道で帰宅しました。
無事に目的のユキグニコルリを採集しギフチョウまで採集できたのは嬉しかったですね。

標本作成後。。。

↑綺麗〜

以上。冬季クワガタ採集記でした!

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