水戸芸術館水戸室内管弦楽団第112回定期演奏会の感想

はじめに

私は、知り合いから、水戸芸術館水戸室内管弦楽団第112回定期演奏会の招待券を二枚いただいたので、2023年10月21日(土)、妻と出かけ、14:30の開場の前に、30分間、隣接する新設された水戸市民会館の1F-4Fの全施設の見学・調査を実施(note本欄バックナンバー記事・写真集参照)、その後、開場時間に合わせ、コンサートホールATM(水戸芸術館の英語名のArt Tower of Mitoの略)へ。

会場案内担当者と雑談

開場まで数分の余裕があったため、水戸芸術館初代館長の吉田秀和さんの肖像画のある前で、会場案内担当者の若い女性に話しかけ、水戸芸術館について知りえるわずかなことについて、語りかけてみましたが、まず、3.11直後、専務理事の案内で、演劇ホール、コンサートホールATM、美術展示ホール、施設全体の地震による被害状況(パイプオルガンの一部が損傷)と緊急時の退避手順などの説明を受けたこと、つぎに、施設設置の経緯、年間予算の考え方、館長招聘過程、室内管弦楽団設置過程、小澤征爾さんを監督に招聘した過程、最後に、「『吉田秀和全集22巻』を読みましたか」とたずね、内容と特徴について触れ、親切心から、「茨城県立図書館に所蔵されているので、ぜひ、読んでみてください、そうすれば、今後の仕事が、はるかに、楽しめますので」と、さらに、私の感想も語り、そして、怪しいおじさんでないことの証明として、「茨城新聞社客員論説委員の桜井淳です、茨城県立図書館ボランティアもしています」と自己紹介しました。

コンサートの感想

・コンサート概要
開催日 2023年10月21日(土)、
演奏時刻 15:00-17:00、
観客数 約1000人、

・プログラム
指揮・オーボエ独奏 : ハインツ・ホルガ―
ホリガー : 独奏ヴァイオリンと13(もしく15)の弦楽器のためのメタ・アルカ 
フンメル : オーボエと管弦楽のための序奏、主題と変奏曲 作品102
ケンターボーン : オーボエと弦楽オーケストラのための変奏曲
休憩
シュベルト(モーザー編曲) : アンダンテ ロ短調 D936A
シュベルト : 交響曲 第7番 ロ短調 D759 <未完成>

・指揮者と団員
ハインツ・ホリガーは、「多才にして、非凡」と評価されていますが、指揮の時と独奏の時では、別人のように感じ、独奏では、動作が大きく、力強く、圧倒的な存在感を示しており、ヴァイオリン独奏者の川崎洋介も同様です。

・楽器と奏者動作と音質
オーケストラの曲目では、全体の中での各楽器の位置は、決められており、
曲目ごとに、どのように移動しているのか、良く読み取れ、指揮者と独奏者以外は、特別な表現をしているわけではなく、コンサートホールATMの設計による音響効果のためか、演奏時の音質が、殊の外、良く聴こえます。

・奏者と観客の質の高さ
各演奏終了後に、聴衆は、拍手をしますが、曲の組み合わせや流れの中で、拍手をして良い場合とそうでない場合があり、的確に対応しており、聴衆のレベルも高く、拍手の調子も、形式的ではなく、本当に良いものを聴いたことに対する本気の拍手の強さを感じ、指揮者・奏者と聴衆の呼吸が合った非常に良い演奏会でした。

結びに代えて

私は、「クラッシック音楽館」(NHK Eテレ、日曜日、20:00-22:00)や「題名のない音楽会」(テレビ朝日、土曜日、10:00-10:30)やCDなどで、クラッシック音楽を楽しんでいますが、コンサートに出かける機会は、少なく、コンサートホールで聴くクラッシック音楽の迫力は、テレビやCD とは比較にならないほどであり、今後も、自宅から近い距離にある水戸芸術館水戸室内管弦楽団定期演奏会に出かけたいと思っています。

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