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桜井淳現代論集 5 原発耐震安全論

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原発の耐震の考え方や耐震解析法や耐震補強についての学術的記事や論文。1
世の中に原発の耐震にかかわる学術的信頼性のある記事や論文がないのでそのための対策。
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#基準地震動

世の中の耐震解析と耐震対策を知らない素人は、東海第二原発の基準地震動が、1009 gal.だから、原子炉建屋内の機器・配管類が、すべて、1009 gal.で設計されていると信じ込んでいるのであり、実際は、それほど単純なことではなく、具体的に記せば、・・・

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Trovatoreさんの質問「「今回の地震による地盤の揺れは600ガルよりも小さかった」と記事に書いてあったそうですが、この「地盤の揺れ」は測定された地震計の揺れなのか、それとも地震計で計測された揺れから解放基盤表面での揺れを逆算して基準地震動よりも小さかったので耐震安全は確保されているという意味なのでしょうか」への回答 志賀原発1号機の解放基盤面は、地下10 mであり、地震波の減衰は小さく、解放基盤面の基準地震動=原子炉建屋地下二階の設計基準地震動と解釈できる

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新規制基準対応で、日本でいちばん基準地震動が大きいのは、柏崎刈羽原発1-4の2300 gal.(2007.7.14に発生した新潟県中越沖地震で発覚した地震増幅地層の影響考慮)、同5-7の1209 gal.(同)、浜岡原発5の部分的2000 gal.(2009.8.11に発生した静岡県駿河湾地震で発覚した地震増幅地層の影響考慮、共振考慮)、浜岡原発3 & 4は、1200 gal.、私は、静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会委員として、浜岡原発の新規制基準適合安全審査内容を検討中

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原発の基準地震動と基準津波高、具体的には、浜岡原発と東海第二原発の基準地震動と基準津波高を対象に、世の中に知られていないことについて、静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会委員としての知識と経験を基に考察、浜岡原発のB2床面の基準地震動は、1200 gal.、東海第二原発は、地中減衰が大きく、解放基準面1009 gal.の約半分の486 gal.、原発の耐震評価では、原子炉建屋一階上がると地震動が20 %増、四階で二倍、屋上で四倍の地震動

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私の耐震設計論 福井地裁で、「大飯3 &4運転差し止め訴訟」の判決があり、原告勝訴となり(その後、高裁で原告敗訴、原告控訴せず)、樋口英明裁判長は、その根拠として、「原発の耐震設計は住宅の耐震設計に劣る」としましたが、裁判長は、原発全体が、解放基盤面の基準地震動で設計されていると勘違いしてしまい、住宅のような小さな構造物と原発のような大きな構造物の耐震設計の差異について、すなわち、三次元的影響について、まったく、考えておらず、致命的な誤りを犯しました

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オリジナル研究ノート 私の「原子炉格納容器耐震」論

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