ちいさな句会 Taupe-grillon 2022年3月26日
第二回句会
於ホテルメトロポリタン ラウンジすずかけ
日当たりの良い場所では桜の花が満開に近づいていますが、お天気はあまり良くありません。予報では曇りのち雨。傘を持参のトープグリヨン第二回目の句会は池袋、ロビーを見下ろす中二階、シティホテルのラウンジにて。
いろいろ書き込めるように、今回より大きめの短冊を用意しました。
わたしの句より、
※雛あられ奥歯で砕く出自かな
所属する結社の句会に投句したものを詠み直しました。元句は、
※不躾に出自訊かれて雛祭
「出自」というのはかなり重い言葉だ、と句会で先生に指摘され、それでも捨てきれずにまた使ってしまいました…。
そもそも、わたしは何を詠みたかったのか。
団地住まいで自分だけの部屋はなく、わたしのお雛さまはこじんまりとした親王飾りでした。なかよしの同級生の家に遊びに行った時、瀟洒な一軒家に暮らす彼女の立派な七段飾りに圧倒されました。まだ小学校低学年でしたが、同じ教室で机を並べていても、随分と暮らしというのは違うものだなと思いました。初めて感じる「格差」だったかもしれません。
「お雛さま」でその感覚を表現するのはなかなか良いアイデアだと思いますが、確かに「出自」は重過ぎます。違和感、戸惑い。その方がしっくりきます。
七段の雛持つ子と家遊び/木野清瀬
今回は、こんなところに落ち着きました。
あまりにも匂わせ句ww。
男性には?な句かもしれませんし、七段飾りを持つ女子にも解されるかどうかはわかりません。
ただ、その空気だけを詠みました。
「出自」に関しては思うところもあるので、またの機会に挑んでみようと思います。その時は「出自」という言葉は使わずに、が肝だと思います。
さてさて、お約束の句会アフター。
同じくホテルメトロポリタンのBAR『オリエントエクスプレス』へ。
オリエンタル急行をイメージしたドラマティックなBARです。乾杯は桜のカクテルで。
グラスワインはコート・デュ・ローヌでした。大好きなので大満足です。
葡萄はシラーとグルナッシュ主体。まろやかで果実味豊か、朗らかにしてスパイシー。話せば話すほど、気が合うね!と思ってしまう。長い長い恋のはじまりのようなワインです。
誰かにとって、そんな俳句詠みでありたい。そんな贅沢を夢みています。
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最後までお読みいただきありがとうございます。一年も前の下書きでお恥ずかしい限りです。
最近はなかなか句会に参加できず、ちいさな一人句会Taupe-grillonもいいかな❤️と思っております。
またお会いできますように。
おやすみなさい。
清瀬
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