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シボ塗装
に金属塗装1級技能士《kiyopon》です。
先日、客先の品質管理の方からシボ塗装は出来ますか?と問い合わせがあり使用してる塗料でサンプルを作成しました。
久しぶりにシボ塗装しました。
サンプルは、一度上塗り塗装して乾燥後に粘度の高い塗料(希釈率が低い)でスプレーガンのエアーと吐出量を絞って塗装しました。
シボ塗装とは
シボ塗装は、金属表面に凸凹状のシワ模様を付ける塗装方法で、シボ加工とも言います。皮革業界で動物の皮にシワを付けることを「シボ(シワ・皺)を付ける」と言われているのが由来とされています。
精密板金やプラスチック成形の表面処理で用いられており、美観やさわり心地、滑り防止、使用による指紋の付着やキズが目立ちにくくなる効果もあります。
模様塗装の種類
以下の模様塗装の写真は引用してます。
◉レザートーン(革を模した模様)
レザートーンとは、ビニールレザーのような小さな凹凸のある模様です。
サテンと異なり、肌触りの良い滑らかな表面です。
レザートーン塗料の作り方ですが、2通りあります。
1つ目は、シリコン系の添加剤を塗料に配合して、
塗装時に塗料を弾かせて凹凸を作る方法です。
2つ目は、2コートで塗装するという方法です。
1回目は平滑に塗装し、2回目は粘度調整して不均一に塗装することにより、2度塗りで凹凸を作ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1675812737322-GapEfFCNkd.jpg)
◉ハンマートーン(ハンマーで叩いたような凹凸を模した模様
ハンマートンとは、金属板をハンマーで叩いた跡のような、大きな凹凸のある模様です。
この模様も、レザートーンとは別のシリコン系の添加剤を塗料に配合して、塗装時に塗料を弾かせて、大きな凹凸を作ります。
添加剤の配合量が多いと、塗料を弾く度合いが大きくなるため、ピッチが狭く凹凸の深い模様になります。
反対に添加量が少ないと、ピッチが広く凹凸の穏やかな模様になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1675812902998-2u77EjI5nU.jpg?width=800)
◉サテン(サテン生地のような模様)
サテンとは、表面に小さな粒々がついている模様です。
手で触るとザラザラした感触があります。
この粒々の正体はプラスチックのビーズなんですが、このプラスチックビーズをあらかじめ塗料に配合しておくことで、塗装・乾燥硬化した後に、表面にビーズが残るようになっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1675825074420-LcQ2k8RGnu.jpg)
模様塗装は、焼付塗装や粉体塗装でされているのが多いです。
以前は上記の模様塗装もしてました。
塗装覚えたての時によくハンマートンで練習してました。スプレーガンの運行速度と塗り重ねが均一でないと模様がバラバラになります。
あと焼付塗装になりますが、チヂレ塗装もしたことがあります。
改めて塗装は奥が深いと思います。日々勉強が必要です。
缶スプレーでもストーン調やチヂレ調がある様ですので、興味がある方はDIYで挑戦してみて下さい。
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