アルコール依存症:解消できないストレスは発散できないから苦しむ

重度アルコール依存症の kiyopi です。

意味の分からない表題かもしれませんね。
ですが、そういう事です。

人が苦しむ原因はネガティブな思い・感情を伴う経験です。

そのネガティブな思い・感情を感じた経験に納得できないから苦しみます。

納得出来ていないから解消も出来ません。

当然だと思うでしょう。
「あの時あの人が、環境が、状況が・・・」と。
ですが、そういう事ではありません。

「ストレスは溜め込んではいけない。」
「適度に発散しましょう」
と言われます。
「○○するといい」
「○○が最適」
と科学的エビデンスを基にしてまで説明されたりもしますが、人それぞれです。
あくまでもその人にとっては、です。
科学的なエビデンスをとっても、その科学的な根拠自体が自分の推察・仮説が正しいという大前提でその推察・仮説が正しい場合の研究をした結果なだけですから、違う場合もあるという事です。
そもそも、いつまでも抱え込むような経験は発散できないから抱え込んでいるわけで、自分にとってはそれだけ大きな経験であり苦しみだという事です。

では何が納得が出来ていないのか?
『自分に』です。
思いや感情を自分の中に生み出しているのは自分です。
相手や環境や状況が植え付けたものではありません。
人や環境や状況は、自分がそれを生み出すきっかけだっただけです。
意味が分かる人には分かるでしょう。
それだけ人生掛けて抱えてきていた大きなものを手放しできた経験のある人だと思います。

納得が出来ていないのは、どうして自分にはそんな思い・感情が湧いたのか?という事に対してだからです。

同じ経験をしても、人によって感じる思いや感情も違えば、その程度も違います。
同じことを思ってる・感じてる人でも程度は違います。

「あの人だって同じこと思ってる」
「誰だって・・・」
と、自分を肯定する行為。
自分のネガティブな思い・感情(怒り、憎しみ、悲しみ、喪失感・・・)を感じたのは相手や環境のせいだという事を立証すために、人の意見や情報を集める行為。
エビデンスを作るための、自分が正しい事を証明するのと同じです。
自己正当化でしかありません。
これを聞いたら、腹の立つ人は腹が立つでしょう。
読んで損したと思うでしょう。

それを繰り返していても、決して苦しみは解消できません。
毒親問題、アダルトチルドレン問題に向き合った人なら経験あるでしょう。
そこを抜け出さないと沼に嵌まる。

必要なのは、どうして自分がそう思ったのか?そう感じたのか?
その思いや感情が生まれた自分の心理を紐解く事。
それによって納得が出来るからです。
本来カウンセリングとは、相手の話を聞き、相手が自分の答えに辿り着けるように誘導するものです。
だから技術は必要です。
ですが、科学的であったり医学的なエビデンスなんてものは本当は要らない。
自分に問いかける『何故?』の繰り返しなので自分でも出来ます。
それがセルフカウンセリングです。
ただ、『誰かに聞いてほしい』を受けてくれる傾聴者、『何故?』の方向を誘導してくれる人がいないだけです。
最終的に自分に答えを出すのは、お金を払って受けるカウンセリングでも同じで自分です。

自分でも出来る範囲は自分でしてみましょう。
自分で考えてみましょう。
本当に抜け出したいのなら。


今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたが回復に向かえますように

ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように

最後までお読みいただきありがとうございました。

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