アルコール依存症:自分の飲酒欲求の原因を分析しましょう

重度アルコール依存症の kiyopi です。

あなたは自分の飲酒欲求が湧くのはどんな時か?ちゃんと把握できているでしょうか?

「飲酒欲求の素であるから避けましょう」と言われるものに HALT というものがあります。
Hungry(空腹)、Angry(怒り)、Lonely(孤独)、Tired(疲れ)があります。
これを避けましょうと言われます。
僕は笑ってしまうのですが、『空腹以外、避けようと思って避けられるものじゃないだろ』だからです。

空腹をとにかく避けていたら、肥満になった、別の身体的病気になった、高血圧になった、というのはよく聞きます。
怒りを避けるにしても、全ては無理です。過去から抱えている事もあります。そういった場合は、その経験に対しての自分の心理メカニズムを解き明かさなければ無理です。その時には自分の弱さを認めることもあります。
その気がなければ難しいです。
孤独も同じです。自助グループに参加したとしても、自分の求める所属感が得られなければ、参加しても孤独感は消えません。
疲れは、精神的に病んだ上での身体症状であれば、自律神経が整わなければ無理です。薬で改善は出来ても解消は出来ません。働かなければいいのでしょうが、そうもいかない場合がほとんどでしょうから無理があります。

いちいちそういった標語めいたものを作ろうとするから、中途半端なものが出来ます。
考えない人は知識ばかり詰め込んで、こだわり過ぎて囚われる人も出て来ます。

自分を分析しましょう。
どんな時に飲みたくなるか?なったか?
その時の感情はどうだったか?
何を思っていたか?
何を考えていたか?
飲む事で何がしたかったか?どうなりたかったか?

思い付く限り書き出して、しっかりと可視化しましょう。
そして自分で把握しましょう。
それがあなたのための、あなただけの飲酒欲求の原因です。
アルコール依存症になった原因でもあります。
原因であるという事は、解決すれば飲酒欲求は人並みのものしか湧かなくなります。
「そんなこと無理だ」と思うかもしれません。
しかし、人間関係や環境が関係していても、感情や思いや欲といった精神的なものが問題である訳なので解決は可能です。
ただ、自分が自分の中に生み出したものなので心理士やカウンセラーの力を借りたとしても、最終的に消せるのは自分しかいません。

断酒の方法を探すより、メンタルの問題の解決の方法を先に探すことを僕はお勧めします。
僕自身は『断酒はしなければいけない』とは考えていません。
『断酒なんてしたい人だけすればいい』と考えていますし(ご家族様は「とんでもない」と思うでしょうが)、僕自身はそうしています(気にしていないだけで、必要な飲酒以外は飲みませんし、コントロールはします。自分を良く分析した上で、酔うまでは飲まないをマイルールとしています)。
ですが、飲酒欲求を呼び起こすメンタルの問題が無くなれば、断酒は楽勝です。
苦しむ断酒を無くしたい。
苦しんで断酒する姿が美しい時代は終わりにしたいです。
宗教ではないのだから、みんなして美談で涙を流すより、笑って生きられるようになった人を増やしたいです。
どうせだったら、そんな人を称える涙を流したいです。
かつて NOTE での配信を始めた頃に僕の言っていた『気楽に断酒』を目指してみませんか?


今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたが回復に向かえますように

ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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