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地方財政あるある#23.前半戦プレイバックPart1
よっしゃ、リベンジや!
-リベンジってなんですか?
-あ、間違えた。復讐ならぬ復習や!
-・・・。
◆なぜ財政課は忙しくしているのか?
まず、いつも忙しそうにしている財政課が、いったい何をしているのかというところからスタートしたやんな。
-はい。1年のうちに、前年度の決算、当年度の予算執行、次年度の予算編成をやってるという話でした。
そう。予算編成→予算執行→決算という3年プロジェクトという話。ちなみにこの3年プロジェクトのことを予算循環と言ったりすんねん。
で、この予算編成の時期に財政課が不夜城になったりするって話ね。「要るものは要る」と「ない袖は振れない」という不毛な平行線をどうするか。そのための相互理解が必要で、財政課は財政のことをしっかり伝えなあかんと思うねんな。
◆円グラフを分析してみる
-その後は、円グラフの話でしたね。
そう。最初のうちは、基本的な財政用語を抑えるのが大事ってところやね。
まずは歳入予算。歳入やったら、自主財源と依存財源、一般財源と特定財源の区分が重要。自主財源をしっかり確保するのが財政の基本で、一財をどう使うかが財政の重要な視点って言っていいんとちゃうかな。
-そう言えば、予算要求するときに、特定財源があるかどうかをしっかり抑えることが大事なんて話もありましたね。
せやな。あと、主な歳入項目としては、地方税、国庫支出金、地方交付税、地方債があることぐらいは常識にしておいた方がいいかな。
-次に歳出予算ですね。
目的別分類と性質別分類という見方があるっていう話をしたんやっけ。
-はい。その性質別分類の中で人件費、扶助費、公債費は自由に削ることができないという意味で義務的経費と呼ぶということを教わりました。
そうそう。財政が硬直化する要因やし、義務的経費の割合が大きくなり過ぎないようにすることが大事というところやね。
-あと、他の自治体と比較する際の注意点みたいな話もありましたよね。
歳出予算について他の自治体と比較する意味は、あくまで自分の自治体のお金の使い方の特徴をつかむという点であって、そこから善し悪しを見て取るのは慎重にしないといけない、って話な。「他の自治体でもやっているからウチもやるべし」っていうのは、言うたらめっちゃ安易な考え方で、あくまで自分の自治体の目指す姿とか目の前にある課題から出発して施策は決めましょう、と。
-そういう意味では、歳入も歳出もそれぞれの金額とか割合が大きい、小さいとっていうのは、一概に言うことができないという話もありました。
そう。基準がどこにあるかを明確にして話をしないと、ワケ分からんくなるしな。あと、今どれぐらいの借金、要は地方債残高があるのか、今どれぐらい基金があるのかみたいな前提も抑えておかんと、金額とか割合の大小は論じられへんしな。
-その地方債残高とか基金残高は円グラフからは分からない、と。
せやねんな。そやから、円グラフをいくら見つめても分かることは限界があるということやね。ほんで、経年変化を見るっていう視点が出てくんねんな。例年に比べて極端な動きがある場合は、何か理由があるはずやし。昨年度比の理由を確認するのは、自分の自治体財政の状況を知る上での第一歩かもしれんな。
◆財政が厳しいとはどういうことか?
-そしてようやく「財政が厳しいとはどういうことか」という話に入っていきました。
そう。その大前提として、①収入の範囲でなければ支出できないとか、②予算は議会が承認しないと使えないとか、当たり前すぎて忘れがちなことを確認したんやんな。
-はい。
当たり前やけど、財源は有限。みんながお金を使いたいだけ使うなんてことはあり得へんし、お金の使い方は議会が承認するもんやということ。そうやって大切にお金を使うわけやけど、よく言われる「財政が厳しい」とはどういうことか。
-分かったようで分からないですもんね。その話の中では、「財政が厳しい」というのは、自由に使えるお金が少なくなっているということだと、説明いただきました。
そう。その要因として大きく2つある言ったと思うけど、覚えてる?
-①義務的経費は減らせないけど、税収が劇的に伸びることはない。②公共施設の老朽化という“隠れ負債”がある。
すばらしい。
もちろん、財政指標から財政の厳しさを把握するという話もあるんやけど、まずはこの大枠を理解するところからスタートした方がいいと思うねん。
-ええ。今思うと、確かにそうだなあと思います。
ほな、今日はこの辺にしとこか。
-分かりました。
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