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茶色のストラト

FENDER JAPAN Stratocaster です。
1996年頃、中古で買いました。当時は音は細いし、チューニングは狂いやすいし、あまりいい印象がありませんでした。ただフォルムがいいということで使っていた、といった感じでした。
ただこの当時僕はトレモロユニットの付いたギターを持っていなかったので、何とかこのギターのシンクロトレモロでそれを実現しようと様々なことを施しました。
シュパーゼルのロックペグ、フェンダーのローラーナット、そのナットに潤滑剤を塗ってみたり…でも全然効果がなく、段々嫌気が差してきたのです。
とうとうそれに我慢できなくなった僕は、絶対にチューニングの狂わないフロイドローズ搭載のジャクソンスターズのソロイストを買って、このストラトは部品取りだけして、部屋の片隅に放ったらかしにしていました。

時は過ぎ…

上記のソロイストはチューニングは狂わないのですが、ネックが反りに弱く、季節の温度湿度で夏は順反り、冬は逆反りする有り様でした。あまりトラスロッドでのネック調整をしたくない僕はこのギターにもだんだん愛想が尽きてきました。

そしてこのソロイストは手放す事になったのです。とてもいいギターでしたが、何せ毎日ネックのコンディションが変わるというのは耐えがたいものがありました。

そこでその間バラバラになっていた先述のストラトを復活させようではないか、と思うようになりました。
当時、別のストラトを持っていて、チューニングが狂うのは「アームを使った後でチョーキングしたり、チョーキングを多用した後でアームを使うのとチューニングは元に戻る」習性があるとわかってきたので、その技法とパーツの組み合わさって、とてもいいギターになるのでは?と考えるようになったのです。

せっかくなので、ピックアップも好みの物に変えようと思って、リアPUはシングルコイル幅のハムバッカーを付けることにしました。

・ロックペグ
・ローラーナット
・奏法
あとはトレモロユニットの取付ネジの調整をすればおそらくチューニングの狂いがかなり少ないストラトになると思いました。


行きつけのリペアショップでこれらの事を相談して、今付いてるパーツは極力そのまま使い、リアPUはセイモアダンカンのリトル59を付けることにしました。で、トーンノブのプッシュでシングルに切り替えられるコイルタップ仕様にしました。

出来上がったストラトは想像以上にいいものになって生まれ変わりました。アーミングによるチューニングの狂いは狙い通り最小限となり、リアPUはパワーのあるサウンドとなりました。

唯一気になったのは船形ジャックにL字プラグを差し込みにくく、トレモロアームがその都度当たるのが嫌でした。アームは必ず使うので、船形ジャックのプレートは外して、ジャックの付いた鉄板をボディーに無理矢理ネジ止めした、ある意味イカつい見た目のギターとなりました。

パッと見は普通のストラトですが、かなりのハイスペックになったこのストラトはまだスタジオ等では使ってませんが、主に宅録で使用しています。


ペグがシュパーゼル、フェンダーのローラーナット、リアPUはセイモアダンカンのリトル59(コイルタップ可能)、ジャック部分は鉄板がネジ止めされています。ちなみにストラップは猫の柄です。

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