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Q州ツアー/三日目

2月12日(火) 「OFFBEAT SHOW VOL.5」
場所:熊本NAVARO
共演:ayU tokiO/クラギッツ/DoIt Science

 朝、ちょうど良い時間に起きる。身支度をゆっくりしていたら集合時間を少し過ぎる。アユさん、あすかさん、そしてトーヤ夫妻が同じホテルに泊まっていたので降りると全員揃っていた。外にでてまずは腹ごしらえ。特盛りゅうきゅう丼を食べる。"特盛"と銘打ってあるけれどべつに普通盛りがあるわけでもなく、すごい量だった。

 トーヤ夫妻とはお別れして、また僕とアユさんとあすかさん3人になって熊本を目指す。3時間弱くらい。あすかさんは今日も車を運転してくれる。今晩のライブをみてから家のある佐賀に帰る予定とのこと。大変ありがたい。

 道中長かったけど今日は寝なかったから、ようやく3人でゆっくりいろんな話ができた。音楽の話とか告知の話とか、ギョーカイの話(よくしらんけども)の話とか、中でもあすかさんの、好きなミュージシャンを見たいという気持ちだけでイベントをやってたら10年以上経ってた(意訳)という話がとても好きだった。PAでいきなりだんごを2つ食べた。ずっと喋ってた。

 道中で急にハードオフの看板が見えて、時間にも余裕があるとのことで立ち寄ることにした。地方のハードオフなんてワクワクしかすることがない。それに加えて今回はリペアのプロことアユさんが一緒にいる。ジャンク品からでもなにか発掘できるかもしれないという予感がした。

 楽器コーナーをくまなく巡りながら掘り出し物を探す。アユさんは型番だとかそれが発売された時期の背景なんかにも詳しいから、歩きながらいろんなことを教えてくれた。ジャンクコーナーにあったデジタルギターことCASIO DG-20がめちゃくちゃよかったので買った。ギターに近い方式でMIDI信号を出し、内蔵音源でいろんなシンセ音が出せる上にリズムマシンとフィルインボタンまで付いている優れものだ。あくまでギター風なので、ふつうのピックを使うストローク弾きでは不具合がけっこう出るものの、僕は指弾きだからそのデメリットの影響が少なくすぐに使いこなせた。それと超かわいい形のスピーカーも。どちらもジャンクで安かったのに動作に不具合がなかった。アユさんもいて安心して買えた。

 ほくほくでハードオフを後にして、まだすこし時間があるので熊本城へ向かう。初めてみる熊本城はでかくて、攻め込みづらくて、そして震災の跡がまだ痛々しかった。昨年、広島に行ったときに水害の影響で電車が不通の区間がある話をきいたときも感じたけど、災害の起きた土地では長きにわたってその影響が残っている。


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 会場についたら早速デジタルギターで遊んでみる。アユさんとカバーしあった曲をどちらも披露しようと事前に話していたけど、それにこのデジタルギターを使ってみようと決めた。僕のステージの方ではロードムービーを一緒にやってもらうことにした。

 共演のDoi Scienceが、僕の好きな東京のバンドH Mountainsの曲を演奏していてしょっぱなからすごく嬉しかった(互いの曲をカバーしあってるのは前から知っていたけどまさか観れるとは、、、)。

 広めの空間だったのでドカッと気持ちよく音を出してライブした。ロードムービーはアユさんがリフユニゾンしつつサイケでしとしとしたギターを添えてくれた。アユさんのライブではデジタルギターもお目見えしつつ「あさがお」と「深海特急」を。最後の最後ということもあったのかアユさんは終盤テンションふっきれててすごく面白かった。

 終わってからみんなで打ち上げ。みんな明日仕事なのにだらだらと話して楽しかった。馬刺しと辛子レンコンとお鍋と焼きとんなど、どれも美味しかった。

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 予約した翌朝の飛行機に乗るには朝6時に起きてバス停へ向かう必要がありそうで、宿についた時点で深夜3時で、ほとんど眠れないないことは覚悟していた。アユさんはもう少し遅い便で帰るから、これが最後の挨拶になるなと、お互いにお礼を言い合ったり今後もよろしく的なことをいって、ハグなどして向かいの部屋にそれぞれ入っていった。…と思ったらノックの音がして、開けてみるとアユさんが携帯をどこかに忘れたっぽくて、探すのを手伝いつつボーナスタイムとばかりに追加でいろいろ喋ったりした。愉快な珍道中だった。


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