ボールの作品について

小学校作品展で飾っていた自作品についてです。

まずボールです。

ボールに絵を描いています。まず、サイズと色を選んでボールを買います。このとき描くことは考えません。

全部並べます。カラフルで、並べると段々楽しくなってくるでしょう。気分でひとつ選んで、クレヨンで描いていきます。ひとつひとつが個性的になるように、工夫して描きましょう。

今回は8個作りました。一個一個順番にやり方を変えています。名前は作った順にナンバーを振りました。ボールの色やサイズが違ったり、やり方を変えるのは新鮮さを保つためです。楽しく描けるシーンを作ることが何より大事です。

優劣を作らないこと。それぞれをオリジナルな存在にすること。描き方は鴨川展示のカラーキャンバスと同じです。

でも"ひいき"はありますね。一番のお気に入りはこのボール。1号です。

やはり一番最初に出来たものは良い。なぜかって試している緊張や高まりがあるからじゃないか?

絵を描くとき。頭で構図を思い描いて実際に絵の具を置きます。けれど結果は頭の中とはまた異なってくる。全然違うところが突如問題になってきたりする。するとまた描く必要が出てくるわけです。その繰り返しなのですが、繰り返す度に緊張度は上がります。なぜなら手数がどんどん膨れ上がるからです。問題が生まれて、その度に対策を打たなければならず、しかしまたその度に問題は増える。手を入れれば入れるほど、また膨大に手を入れないと終われなくなるのです。読めなくなってくる。または読めるのだけど、作業量が増えてくる。ですからどういう一手を入れたら複数の問題がチャラになるか、考えて試して、それでもダメならまた違う方法を、という風に描き進める、これが一番エキサイティングな時間です。でも考えると言っても頭で時間を潰してちゃダメで、なぜかというと描かないと結果は生まれず次々描かなきゃ終わらないので、とにかく早くやらないといけなくて、スーパーせっかちな時間です。フルに体を動かさなくてはいけない。そんな時間が作品を生き生きとさせるのだと感じます。

このボールの作品に関しては、球体だから構図がほとんど無駄とも言える。転がす度に状況が変わるからです。考えても無駄。ですから、よりせっかちに、限りなく急いで描きました。反応速度を速めました。ボールを転がして、僕自身もボールの周りを転がりながら、回転しながら描きました。が、まだまだ、僕は球体にはなれないみたいです。癖だらけです。この手からは自由にはなれないのでしょうか。

子どもたちが触りだして転がし出したら散らばって他の作品に当たってしまってはまずいので、展覧会ではネットをかけていました。苦肉の策とも言えるけど、まぁいいか。。これはこれでバカみたいでいいです。

このネットは便利で搬出時にボールをまとめて持って帰るのに役立ちました。ほんとあってよかったです。ネットがないと、マジで転がりますからね。ボールだから当たり前ですが。力を加えると思いのほか遠くまで転がってしまいます。ネットに捕まったボールたち、なんとなく転がりたそうな表情をしています。

もう少し描いてもいいな。。まだやれるな。。

次は円相についてです。

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