見出し画像

絵の教本づくり

2019も残り少なくなってきました。
今、僕は何してるか。
制作はちょっと休憩して、絵の教本を作っています。

みずいろ絵画教室でやっていることを中心に、絵画について、実際に絵を描き始めるなら、という視点から体系的に分析して解説をするものです。
今30パーセントくらい書けています。そこまで膨大な文章にはなりませんが、読み応えがあるものになりそうです。(公開するかどうかまだ未定ですが。)

なぜ今、絵の教本なのか。
理由は二つ。
一つは、絵が上手くなりたいと思っている人へ向けて。絵に取り組む上でのストレスを解消し手助けとなるように。
二つ目は、僕の絵を見てくれている人へ向けて。絵を理解する上でのスケールを何か提供できればと願って。
まじめに、最初から確かめながら書いています。

完成までにはもう少し時間がかかりそうですが、作り始めてみて、これはかなり使えることに気付きました。
例えば教室で何か話題があった時に、サンプルとして見せることができます。
文章と共に、図版をたくさん作ったり、参考作品も載せています。
それを参照するとすごくやりやすい。

絵画教室というと、どうしても机の上で手を動かしてアナログでやるというイメージが強くあります。自分もそうでした。何故か、みんな頑なにそう信じているんですよね。

しかし、自分の手でやれることは限られています。時間も場所も経験も気分も何もかも限られています。そんな状況で、なぜ教室で学ぶのか、というと、一つには講師から自分が持っていない知恵を得られるからです。その知恵をどう伝えられるか、手でやってみせて教える、というやり方ももちろん有効ですが、言葉で伝えたり、何かで図示したり、そんな座学的なやり方も非常に大切だと最近になってようやくわかってきました。

その時に問題なのが、本当に講師が、つまり僕が、絵のことについてちゃんと理解しているのか?ということなのです。わかっているつもりでいても、いざという時に言葉が出てこない、出てきたとしてもその根拠が出てこない。ただ何となくそうしているだけのことだって、ある。そんなことで伝わるのだろうか?伝わったとしても、その根拠が不明なのであれば、それはただ盲目的に講師のやり方をなぞらせるだけにならないだろうか?そんなものは生徒にとってむしろ悪影響ではないだろうか?

絵についての曖昧さを無くしていくこと。私的な良し悪しで絶対に絵を語らないこと。そうして自由になった頭で作品について考えること。これが僕の絵画教室の目標です。絵の教本づくりは、そのための手段です。そして僕自身の鍛錬としても、絵の教本づくりは大変良い効果を生んでいます。作り始めると、今まで慣習的に信じていたものがいかに無根拠であったか、よくわかります。反対に、これまで無関係だった事柄が繋がってきたりもする。

今書いてる教本からいくつか図を。
(色から書いてるのでそればっかりですが。)

暗色明色

赤明度

視認性

風景バル

影見本


…To be continued

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?