自分の色を増やす

色をテーマにした第2回目、絵画教室の様子は以下からご覧いただけます。

<こちら>

前回は背景色に何色をのせるか、「対比」について考えました。次回は「配色」について考えたいと思います。具体的には色紙を使った配置実験をやる予定。対比は2色の対立関係ですが、配色は3色以上の対比バランスを操作することです。一対一ではない、相互に作用する色の動きを検証しながら、ヨゼフ・アルバースのやり方にならって配色カードを作りたいと思います。

ヨゼフ・アルバースって?

ドイツ出身の色彩美術家。バウハウスでイッテンに学んだ後、アメリカに渡り、多くの芸術家を育てました。教え子にロバート・ラウシェンバーグ、サイ・トゥオンブリーなどがいます。

配色カードって?

アルバースが行っていた色紙を用いた配色トレーニングです。

高校生の時に美術室で読んだ美術手帖2008年8月号、岡崎乾二郎さんの現代アート基礎演習に感化されて当時作ってた配色カード↓

この色紙を使ったやり方は筆と絵の具で絵を描くのとは違って手先の技巧は必要ないので、スムーズに自分の絵を作ることが可能だと思います。そのために自分の個性というものがいったい何によるものなのか、クリアになるような気もします。とりわけ色については個性や、センスの問題だと思われがちなので。。そうではない、、部分もあるのです。というのも、実際、手を動かして出来たものがすべてではあるのですが、それが意図的か否かが非常に大事なことだと僕は思うからです。つまり自分で意図して色んな配色が出来るようになること。自分で選んで、絵を作れるようになること。作者が思うままに自分の絵を描けるようになること、みずいろ絵画教室は常に本当の意味で自由に絵を描くことを目指しています。

さて話を戻すと、僕が高校生の時にやっていた配色カードづくり。これは絵を描く上で配色の幅をぐっと自分の外へと押し拡げる効果があると思います。しかし、これだとあまりにトレーニングに過ぎないので、教室では「絵」を作っていきますよ。「切り絵」をやろうと思います。いい作品ができたらいいな。たのしみです。

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