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島の運動会

先週の話。

授業が始まるちょっと前に、体操服姿の中学生が教室に顔を覗かせた。
「先生、砂鉄を集めていたので、ちょっと遅れます」
「あー、了解(理科の勉強かな?)」
〜〜30分後〜〜
準備が整った中学生がわらわらと集まってきたので、ぼくは尋ねた。
「砂鉄集めって、理科の授業?」
すると、子どもたちは大爆笑。
「先生!砂鉄じゃないです!蘇鉄です。ソ・テ・ツ!

子どもたちが苦労して集めた蘇鉄で作られたのがこちら。

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今日は島の学校の運動会。


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雲ひとつない快晴の運動会日和
陽射しは暑いけど、風は涼しくて心地よい。


「競技中の写真はネットやSNSにアップしないで」というアナウンスが流れていたので、写真は掲載しないが、今日の運動会で「島らしかった」ところいえば、以下の通り。

・スターターが村長やお巡りさん。
・支部(字)対抗リレーや職域対抗リレーがある。
・精糖工場のバトンがサトウキビ。
・先生も競技に参加する。校長先生も全力で走る。
・エイサーのBGMが唄、三線ともに生演奏。
・観覧席からも指笛が飛び交う。


職域リレーなんかもあるように、運動会は学校行事であると同時に、島のイベントでもある。
普段は学校と縁のない人も運動会にやってきていたわけだが、思っていたよりも若い人が多かった。

日常生活を送る上での体感として、20代は島に4,5人しかいないイメージだが、今日軽く見ただけでも10人前後はいそうな気がした。
一体、普段はみんなどこで何をしているのだろう。

そういえば、緊急事態宣言が解除されたということで、島のパーラー(海の家のような掘建て小屋)が数ヶ月ぶりに営業していた。

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夜にそばを通りかかったら談笑の声が聞こえてきて、「あぁ、みんなここに集まってるのか」と思ったが、ぼくはお酒を飲まないので島での交友関係は一向に広がりそうにない。

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