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Portrait Works

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モデルさんのポートレート撮影
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2019年4月の記事一覧

撮影依頼が来て驚いた

「被写体になることに興味があるので撮ってほしい」「きよひこさんの作品の一部になりたい」というような趣旨のDMが届いて驚いた。と同時に嬉しかった。こんなことってあるんだなあ。撮影会所属のモデルさんから営業DMをもらったことならあるけど、個人で動いている方からの撮影依頼は初めて。 多くのカメラマンが「被写体募集」を前面に打ち出している中、僕がそういうことを余りしなかったことに特に大きな理由は無い。マニアックな方向性だから募集するより自分で探した方がいいだろう、という程度。 と

片桐愛羅@田町

なんか白黒で仕上げたくなった。二度目の愛羅ちゃん。 ほんとはレインボーブリッジの遊歩道入口辺りまで足を伸ばしたかったのだけど、急な雨で行動範囲を広げられず。駅周辺で無理矢理撮影。 でもモデルが良ければどこで撮るかは余り関係ないのかもしれないな、と思った。 ポートレートの世界では「ゆるふわ」とか「きらきら」とか「カワイイは正義」みたいなノリが定番だ。それは酒で例えるならカシスオレンジ。 でも僕が撮りたいのはバーボンロック的な写真なんだ。 愛羅ちゃんはそういう僕のマニア

SHAY@葛西臨海公園

曇り空の海辺。 ストーリーの内容も覚えてないし、具体的にどのシーンというのも思い出せないけど、このとき僕の頭の中では映画「男の女」の海辺がイメージされていた。 アヌーク・エーメが美しい映画だった。残っている印象はそれだけかな。あとはあの有名なテーマソング。 特定の映画のシーンを追想する、それはまるで眠っている間に見た夢を思い出すような感触。 今、目の前にある現実の景色を、夢のような色合いで塗り替える。写真ならそれができる。 夢見るように写真を撮りたい。

Pure

自己顕示欲とか、承認欲求とか、それらの欲を満たすためには結局のところ他者の力を借りなければならない。そしてそれを満たすことを目的にしてしまうとブレてしまうか、極度に他者に対して操作的になってしまう。 そういう態度とは無縁でありたい。ならばピュアでなければならないな、と感じた。 ただただ自分が良いと感じた情景を写す。それは人に見てもらうことが前提だけど、どう感じるかは見る人の自由だし、その自由を制限したいとも思わない。 極論、僕以外の誰一人「良い」と感じなくても、僕だけが