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Portrait Works

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モデルさんのポートレート撮影
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2018年7月の記事一覧

キャッチーになれない

「こういう風に仕上げればウケがいい」「そのほうがキャッチーだ」ということは重々承知していたし、僕にはそう仕上げるだけの技術もあったけれど、それは僕が本当にやりたいことじゃなかった。 今回撮影した写真、僕は 3 通りの仕上げを用意した。モデルさんに気に入ったものを選んでほしいという、いわば忖度っていうの?こういうの。 一般的にウケの良さそうな仕上げ ティール&オレンジ(現代的な映画) クラシカルなフィルムルック 上から順に Twitter の「イイネ」の数が多い。現時

Teal & Orange

ティール&オレンジというのは、今となっては定番のカラーグレーディングの手法。ティール(青)とオレンジは補色関係にあり、人間の肌の色(オレンジ)と補色関係にあるティールを背景に配色することで、人間の肌がよりよく強調されるという考え方、でいいのかな。ヘッダー画像は典型的なティール&オレンジ。 専門的なことはこの辺の記事で。僕はあんまり真面目に読んでないけど(笑) ティール&オレンジは余りやりすぎると、特に人物の肌色がエゲツない色合いになってしまうのでさじ加減が難しい。 ちな

anna@汐留

暑さやばい。いよいよ野外のポートレート撮影が厳しい季節になってきた。かといって僕が目指す写真はスタジオ撮影には不向き。というわけで今回の撮影の舞台は汐留。以前にも一度ここではポートレート撮影をしている。 でも今回はイタリア街とかイタリア公園とかパス。暑いから。熱中症になっちゃうから。中年のおじさんは行き倒れになる可能性があるから。いつでも室内に逃げ込める範囲でうろうろするぞ。 今回のモデルは anna さん。いつものように「映画のワンシーンを切り取ったような写真」という僕

Cinematic Portrait - Nao Arita

今回の撮影は、始める前に少し念入りに僕のイメージをモデルさんに説明した。具体的に写真を撮って見せ、目線や画角を少し変えるだけで印象が大きく変わることも理解してもらった。僕のイメージは概ね共有できていたように思う。 後はそのイメージの中でどれだけモデルさんに遊んでもらえるか。これまでAiさん、Yunaさん、有田奈央さんの三人のモデルさんに「映画的ポートレート」をお願いしたけれど、いずれも僕の遊び心が足りなかったような気がしている。 「ストーリーを表現する」とか「感情を表情に

有田奈央@水道橋

約一ヶ月ぶりのポートレート撮影。お会いしてみればまさかの「これが初めての撮影なんです!」とのこと。これはちょっと想定外だった。想定外だったけど余り気にしなかった。というのも事前に彼女の経歴を見ていたから。 主にシンガーソングライター、ダンサーとして活動して参りました。 半年前からサロンモデルとして活動開始しております。 サロンモデル 雑誌ヘアカタログ、サロンHP、HotpepperBeauty、minimo等 ダンサー ZEEBRA『WWDC』Tokyo dome city