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感謝の山歩き_高尾山4号路
高尾山4号路が年始より改修で立ち入り禁止になる予定なので、その前に歩いておこうと思った。
方角的にいつも山の陰になるルートだが、森の中の静かな山歩きを楽しめる、結構好きなルート。
今日はできるだけゆっくりと、味わうように歩いたこともあり、普段休憩する場所でも疲労感はなく通過した。
倒木あり…
その時はまさかこの木が倒れるなんて想像もしなかっただろうな。
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自然では予測できないことが起こるのが前提。どんなに準備してもしきれるものではないが、山に入るときはいろんな場面を想定して準備を整えておく。
日常生活でも、仕事でも、想定外のことは起こる。
私自身は「驚きやすい」タイプで、予想外や突発的なことに弱いため、準備を重ねがちなのだが…退職した職場の上席には「どんなに準備したって避けられないことはあるからしょうがないじゃない!」と一喝された。
そんなの、頭ではわかっている。
変化が苦手、というのは私の特性かもしれない。
一方で、自分が自分でいられる居場所を探すために、ここ数年で目まぐるしく環境を変えているという現状があり、単純な話ではなさそうだ。
「何が起こるかわからないことへの恐れ」だけでなく、「変化に対応できない自分はだめ・できない人」という考えや、そう思われたくない気持ちに支配されているために、特に仕事では、必要以上に準備ばかりしているということもあるかもしれない。
一方で、山に行く時にはちょこちょこと忘れ物がある。
山では準備不足が命に関わってくるので、用意周到・準備万端という部分は本当はここで生かされるといいのだけれど、そううまくいかない。
(仕事でのそれは、やはり恐れからの行動なのか…)
話がそれた。
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4号路のシンボルと言える吊り橋や、たまに日の光が入ってキラキラと葉っぱが輝くのをみながら歩いていると、この道を歩いた様々な場面が思い出されてくる。
雨の日もあり。暑い夏の日もあり。
悩みながら歩いていることもあった。
でも、今日もこの道を歩くことができている。
整備してくださる方々。
歩くことができる自分の身体。平和な日本。
色々なことに感謝したい。
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ここまでずっと気温0℃前後なので、シモバシラの氷華がまだあるかな?と思い、もみじ台の裏手の道に入った。
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ありました!氷の華。
スタート時からしばらくは、山歩きに集中できずに仕事がらみのことが頭をよぎっていたけれど、この頃には徐々に力が抜けてきていた。
山を歩いていると、太陽の恵みの素晴らしさを毎度感じる。
光が当たると、曇りの時には気がつかなかった、とても美しい姿が目の前に現れる。
その時、心がワクワクする。
山を歩いている喜びの気持ちが浮かんでくる。
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この美しさが、本来の姿なんだな。
山歩きで出会う、美しいもの。
それは必ずしも絶景ではなくても、足元の小さな草だったり、横にある木だったり。
急ぎ足で、考え事をしながら、歩行ペースや到着時刻ばかり気にして歩いていると気がつかないだけで、本当はそれぞれの美しい姿でそこに在る。
時々陽の光が当たることで、その姿が鮮やかに現れる…
一瞬一瞬のそれに、心惹かれる。
わたし、そんな“光を当てる“人になれないだろうか?
陰や闇を知っているからこそ、光の温かさや素晴らしさがわかる。
どこかで聞いたようなそのフレーズが、ふと心に浮かんだ。