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講師のことば

改めて。
産業カウンセラー協会(以下JAICO)の講座に参加している。

傾聴の技法の練習の際の受講者の語りはここには書けない(守秘義務)が、受講開始早々からテキストや講師から得た学びが色々あるので、消えないように、備忘録として時々書き留めたいと思う。

今回は単に記録だけに留める。

感情は掘れない。感情は動くものだから落ちてない。拾えない。
受講者が無意識のうちに「感情をほりさげ」「クライエントが感情を表現したらそれを拾って」と言っていた時の講師の言葉。
巷に溢れる表現として「自分自身の深掘り」などと使っていたことも多かったが…

講師より「自分が掘られたら…どう思う?ちょっと嫌じゃない?」
    「感情は動くもので、拾うもんじゃない」

「掘る」「拾う」それらの言葉は感情を扱うカウンセリングの場面にはふさわしくないし、クライエントにとっては少し乱暴で、侵襲的のようにも感じられる、ということだ。
これは目からうろこが落ちるレベルの気づき。

確かに。
「掘る」は得てして「こじ開ける」というような力技を思わせる。
カウンセラーの基本的態度やそれを示すための技法を繰り返し刻みこむのは、クライエントが心を「自分から開く」ためのもの、ともいえるとすると…確かに掘っちゃいけない。
質問ばかりのやりとりは、まさに「掘る」になっているのだろうな。

そして…カウンセラーは言葉を扱う仕事であり、

★言葉を大切に使おう
〜言葉選び、ということになろうか。伝えたい・表現したいことに最適な言葉を使うように意識する。その基準は、カウンセリング関係や基本的態度に沿っているものかどうか。

★カウンセラーはクライエントの鏡になって、その感情を反射する
揺れ動く感情に追随しながら、それが表出されたときに反射することにより、クライエントの自己理解を深める。