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【MTG拡張】初心者でも拡張アートやれるっ!

こんにちは。今回は拡張アートについての記事です。

私は愛知県半田市にありますカードショップ、アップキープ様にて毎月開催されている拡張アート無料体験会に参加しております。

今月で第7回になります本体験会は、BluE先生に直接指導していただける環境であり、拡張アートをやってみたいと思っていた私にとって最高のイベントです。

本記事は拡張アートをやってみたいと思っている方へ向けた内容です。私の絵画能力を基準に実際に参加して思ったこと、先生から教わった初心者向けノウハウを記したいと思います。

※本記事作成に関してBluE先生からの承諾をいただいております。


私の絵画能力と参加して思ったこと

拡張アートをやってみたいと言っている時点でそこそこの絵画能力があると思いのそこのあなた!

ありません!

鉛筆書きはそこそこ好きですが、色になると壊滅的なセンスです。

センスなし!

その昔、YouTubeのサムネを作った際に自分で作って蕁麻疹が出そうになった経験があるほどに配色センスがありません。今見てもゾッとします。(配置センスもない)

そんな私ですが、4回の体験会を経てここまでの仕上がりの物が描けました。

一番よくできた思案/Ponder
前回作成した目くらまし/Daze

もう大大大満足です。
自分1人で始めていたらこんな出来には絶対になりませんし、何枚ものカードを犠牲にすることでしょう。

拡張アートに興味はあるけど、自身にセンスがないとわかっている方はこのような体験会への参加を強くお勧めします。


ここからは私が先生から教わった"初心者でも拡張アートを成功させるノウハウ"を記載します。私自身が忘れないための役割もありますが、これから始める初心者の方にもとても有意義な内容になるかと思います。
前回参加した時に撮影した画像を元に、順を追って記載します。


BluE先生直伝!初心者向け拡張ノウハウ

最終地点を決めろ

当たり前の話なのですが、最終的にどのように描き終わるのかを決めなくてはなりません。
初回参加時点では、ただなんとなく拡張アートを描いてみたい!ぐらいの気持ちしかなく、ゴールもその過程もぼやけていました。
先生がいれば相談して決められますが、そうでない方に私がお勧めするのはこちら。

下部真っ黒作戦

Blue先生の作品1
テキスト欄以下は真っ黒

下部を真っ黒にすると塗る範囲が少なくなり、かなり楽です。さらにこの手法の良いところは引き締まってかっこいい仕上がりになることです。

拡張したいのかしたくないのか疑問の出る手法かもしれませんが、初心者が拡張アートを体験するにはコスパ最強手法であることは間違いないです。


新枠を塗れ

BluE先生の汚れた契約のように下部を真っ黒にすることは決まりました。しかし、この作品は依然として難易度が高いです。それは旧枠だからです。

オリジナル比較

旧枠を塗る場合、カード名部分は文字抜きのような仕上がりにしなくてはなりません。
しかし、新枠であればカード名部分は枠がありますので、マスキングテープで覆ってしまえば難しい文字抜き風にしなくても大丈夫です。

新枠ありがてぇ

カード種枠も同様です。

新枠最高!


これで初心者のゴールは決まりました。

  • 下部は真っ黒にする

  • 新枠カードを塗る

では、ここに向けて準備を始めましょう!

消しゴムで全体を擦れ

エキスパンションによっては不要な作業らしいですが、カード表面が絵の具を弾くので、塗る部分を消しゴムや紙やすりで擦ります。これで絵の具が乗りやすくなります。

マスキングを理解しろ

第1回目の体験会ではマスキングの手直しを結構やりました。絵画に対する解像度の低い状態でやるマスキングは本当に適当だったなと今では思います。
下の画像は最近のものなので割と綺麗にマスキングできていますが、ポイントはカード名枠上辺にピッタリ合わせることです。

6mm幅テープを使うと新枠カード名を
綺麗にマスキングできるぞ!

ピッタリって当たり前だろと思われますが、初心者は疎かにしがちです。この上辺はかなり綺麗にマスキングできてるのではないでしょうか。

ピッタリ!

ん?右側が雑じゃないかって?

いいんです!
マスキングテープを綺麗にアーチ状に切るのは難しいのであえて内側で切っています。
テープがはみ出てしまうと塗られないので、後から修正する時にまた同じ色を作らなくてはなりません。この修正は難しいです。反対にカード名枠を塗ってしまった場合は爪楊枝で削る方法で修正をします。こちらの方が楽です。

なので、マスキングが難しい箇所は塗ってしまう選択をしましょう。


キャンバスを作れ

まだ塗りません。

塗るための下地を作ります。
MTGのカードは枠が黒いので、上から色を重ねると黒と混ざってしまい色が合わなくなります。そこで、塗る部分を一旦白に塗りつぶしてから描き始めます。

白色地塗り剤 ジェッソ

このジェッソという物質を塗ります。

ポイントは少し内側まで塗ることです。
新枠カードは絵部分との境界線に黒の線があります。そこを消すように塗ります。真っ白になるまで塗ると厚みが出てしまうので、画像の程度塗っています。


背景の一番明るい色から塗れ!

さて、ようやく塗り始めです。
今回は目くらましを塗るのですが、背景は紫です。

一番明るい色から塗り始めます。
目くらましの場合はおじさんにまとわりついている紫部分が一番明るいので、その色で全体的に塗ります。明るい色から塗れば後から修正が容易です。

息子(5)が塗っています。

一番明るい色から塗りましょうと言われても、実際ここが一番難しいところです。

初心者はまず色が合いません。
できたっ!と思ってもカードに塗るとやっぱり合いません。

そこで、私が先生から聞き出した色合わせのノウハウを2つ記載します。


原色のまま塗るな

色を塗ったことがある人なら当然の知識なのかもしれませんが、原色のまま塗ることはかなり少ないそうです。
何を混ぜたらいいかわからない場合は白か黒をほんの少しでも混ぜてみましょう。

今回は白を少々

色が合ってないことはわかるのですが、実際に何を足したらいいのかはいまだに分かりません。毎回先生に聞きます。

しかし、それでもなんとかなってしまうスーパーな方法があります。それがこちら。


全部塗っちゃえ

元絵の方に自分が作った色を重ねる禁術です。

「色が合わなかったら合わせればいいじゃないの。」

先ほどの明るい紫の次に濃い紫を塗ったのですが、おじさんの胸あたりや右腕内側など、本来元絵のままでいい部分まで色を塗っています
初めに載せた思案もかなり内側まで塗っています。

こうする事で拡張部分と元絵の境界線が無くなり、かなりそれっぽい仕上がりになります。

白玉も全部塗ってやったぜ〜()

いつかは元絵を触らないで拡張できたらいいのですが、初心者である私がそこそこの完成度を求めると、悲しいことにこの白玉ですら全て塗ってしまわなくてはなりません。

そして今回、白玉の他に新たに描かなくてはならない物体はこれ!(個人的)目くらまし最大の難関"おじさんの左手を生成"です!
こちらは元絵にあります右手を触らずに描けたのでその模様をご覧下さい。

白で塗り塗り
たぶん一番明るい色
濃い色で形造り
右手比でそれっぽくできた!


グラデーションで修正だ!

白玉の青い輪郭や、明るい紫と濃い紫の境界線が明瞭なので、ここをグラデーションで馴染ませます。他にもぼかしたい紫部分を馴染ませます。
私が使用している絵の具はアクリルガッシュという物です。

この絵の具の特徴は、絵の具を多く使用すると油絵のような、水を多く含ませると水彩画のような仕上がりになることです。
グラデーションの仕方は水を多く含んだ筆でカードにのっている絵の具を薄めて溶かすイメージです。新たに色をつけるのではなく、カードの上に乗っている絵の具を水で溶かして薄く伸ばすような感じです。

目くらましだと分かりにくいので思案にしましたが、下部真っ黒作戦をすると必ず元絵の色とグラデーションする必要があります。
このグラデーションができるようになると境界線をぼかすことができるので、全体的に統一感のある仕上がりになります。さらに、ここまでの色塗り部分を修正できます。途中経過が微妙な感じになってもグラデーションで馴染ませればそれっぽくなるので、諦めずに作業を進めましょう。乾いてしまうと修正が難しいので、作業環境によっては早めに行う方がいいかもしれません。


マスキング撤去!

拡張されたカードが姿を見せる瞬間です。

マスキング除去は感動の瞬間

カード名枠に塗られてしまっている部分がありますので、水をつけた爪楊枝で削ります。

削りすぎ注意

結構簡単に削れます。

あとは満足するまでグラデーションだったり、枠を塗り直したりして、最後の仕上げへ!


使用感のあるスリーブに入れろ!

どんなに上手い作品でも拡張部分は絵の具がのっているので、光の加減ですぐわかります。そこを補う最後のピースが使用感のあるスリーブです。

普段プレイしているカードのインナースリーブを見てみると結構煤けて?いるかと思います。そのようなスリーブに入れることで、絵の具部分の目立ちが抑えられます。

1枚3時間かかった

こうして出来上がったカードは唯一無二です。

私はプレイ用にするつもりなので、4枚同じように描きますが、それでも1枚1枚が少し違って、成長の跡が見られるのがとても好きです。
特に初心者は同じ絵で練習するのはそれなりに効果があると思います。

皆さんも拡張アートで自分だけのオリジナリティを出しましょう!MTGの文化である拡張アートの輪が広がることを願っております!

kiyoaggro

よろしくお願いします^ ^