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【MTGレガシー】神挑戦者決定戦Top8【UB環境に物申す】

この度、神挑戦者決定戦に参加しTOP8入賞しました。
PC愛知のレガシー選手権から神決当日までのあれこれを残しておこうと思います。
後半は今のレガシー環境に対する私の想いをつらつらと綴っております。

プレイヤーズコンベンション愛知

時は遡って、PC愛知(常滑)の話。
日本レガシー選手権がありましたので、MOで準備をしていました。主にデルバーの否定に時間をかけました。
当初、RUGデルバー対UBリアニは RUGデルバーが有利との認識で進めていましたが、有識者からの意見を集めていたらUBリアニの方が有利との意見をもらいました。簡単にいうとサイド後も納墓プランで押し通すことでUBリアニに軍配が上がるとのことです。疑問もありましたが、納得するまで回し、最終的にUBリアニを選択しました。
PC愛知の前々日に友人のあむさんとUBリアニのサイドインアウトを作成した際に、圧倒的に不利な土地単に対するアプローチとしてネメシスを採用しました。

20240514 UB Reanimator

日本レガシー選手権

得意なスニショに負けからの0-3スタート
4-3まで持ち直し、最終戦は土地単。
奇跡的に1本目を取るも、サイドのネメシスビートはサーガ影槍に粉砕され負け。
結果4-4のプライズなしで終了。
感想戦でネメシスについて聞いてみたら、イスは無視できるが打点不足とのこと。

方針を変更し、土地単には当たらない想定で組むことにしました。翌週に神挑戦者決定戦があり、幸運にも参加できそうだったので、ネメシス2をハイドロと4枚目のダウスィーに変更、火薬樽1枚を金線の酒盃に変更しエンチャントにも触れるようにしました。

20240523 UB Reanimator
※公式掲載リストは不備のため火薬樽2となってます。

木曜日から東京におり、仕事終わりに馬場へ行き修行
平日は3-0 1-2 3-0 2-1で計9-3
終始運が良く、セファブレのコンボ開始できる状況でもハンドにドレッドリターンあって死ななかったりと、最後まで真剣にプレイするのが功を奏した形に。
強いプレイヤーの最後までワンチャンに賭けて戦う姿勢を目の当たりにできていい刺激になりました。

神挑戦者決定戦当日

神決の日は当日に帰る予定だったので、楽な気持ちでいたらなんと7-1という望外な結果でスイス抜け。

以下は印象に残った試合を抜粋


最後まで諦めず戦い、拾った試合

R1 vs G Post ×○○
3ゲーム目の最終ターン、私はライフ8だったので相手のウラモグパンチで負けなのですが、その前のターンに堂々とダウスィーをプレイし相手ライフ3に対する圧を出したらお相手投了。
それまではひたすらにライフを攻め続けて、オーク特攻パンチでライフ3まで詰めていました。自分自身、最後にダウスィープレイしエンド宣言した時まで、返しのターンで負ける認識をしていませんでした。
相手ターン中「(あ、これどう考えても普通に殴られて負けるやつ…)」と心の中で囁いていたが、お相手の最後の選択まで待つことに。
お相手の投了宣言にて決着。

自分も経験ありますが、思考がバグって勝っていた試合を逃すことはあるし、今回はルール適応度が競技であったためそのまま結果を入力することに。

ライフ0になるまで諦めず、最後までプレイし続けた賜物。


経験の蓄積

R4 vs Esper blade ○○
近年エスパー石鍛冶は当たることが減ったアーキタイプではありますが、おうちでレガシー(紙レガシーオンラインイベント)の猛者であるけんだまさんが愛用していることもあり、直近で対戦経験を得ていました。
UBリアニのサイドボード後の戦いは、大きく分けると納墓を残すかアウトするかの2択があります。
けんだまさんとの試合では1ゲーム目をこちらが勝利し、2ゲーム目をどうするかの選択で、納墓を残すプランにしました。結果、敗北し3ゲーム目に納墓をアウトした戦略に切り替えるも負け。感想戦では2ゲーム目から納墓アウトプランでやっておけば勝機はあったのではとの話に。
この感想戦のお陰でゲームプランに迷いがなくなり、サイド後もすんなりゲームに勝利することができました。

事前に17アーキタイプ分のサイドインアウトを紙で印刷してきましたが、レガシーにはその道のプロが多く存在しており、とても17では足りません。足りない分は似たアーキタイプから選択しますが、特にエスパー石鍛冶というアーキタイプはプラン選択が難しいと感じました。※サイドプラン選択は現環境のネックになっている部分だと思うので後述参照


悲嘆いつ切る問題

R6 Patchwork Stompy ○○
UBリアニでよく話題になるのが、悲嘆の切りどころです。
悲嘆は基本的にアド損するため、私は唱えたくない思考が働き、唱えない寄りで失敗することが多いですが、反対に早期に唱えてしまうことがミスになることもしばしば。
今回は納墓再活性があるコンボ聴牌ハンドであったため、後手1ターン目に悲嘆を唱えました。普段ならこの方がいいと思いますが、この時は対戦相手のハンドが1枚であり、Willでカウンターされることは絶対にない。ガラクタが場にあり、相手は次のターンに手札補充がある。案の定こちら2ターン目の再活性に対してWillが飛んできてしまう。
明らかにミスなのですが、トップした目くらましでカウンターでき勝利することができました。
真に強いデッキはプレイヤーのミスをカバーすると某プロが言っていたが、正にそうだなと感じました。

メイン3枚の目くらましがベストカード

反対に平日大会のミラーマッチでは後手1ターン目に唱えず、トロールを釣られてしまいそのまま負け。
リアニメイトがない時の悲嘆むずい。


東京プレイヤーの仕上がり【vsミラーマッチ】

平日通して5戦ミラーマッチをやりましたが、対戦相手のほとんどがサイドボードを全て混ぜてからアウトしていました。
通常のサイドインアウトをした場合、抜いた枚数などからプランがバレる可能性があり、特に今環境では納墓を残すかが大きく影響します。
勝利へ向かうにあたり、所作も含めてレベルが高いなと感じました。(自分も真似してサイド全部入れてから15枚アウトしたけど、毎回あってるか不安だった。)


【番外編】体力強化成功

去年の10月、名古屋のMTG仲間から誘いを受けマラソンを始めました。2024年中にハーフマラソンを走ることを目標に、普段からトレーニング内容の記録共有しながら、これまで10kmの大会に2回参加してきました。PC愛知では2日間とも早朝に会場周辺2.5kmを走ってから大会に参加しました。以前であれば8回戦の終盤はヘナヘナになって倒れながらプレイしていましたが、今回のPC愛知、神挑戦者決定戦共に体力的な心配は全くありませんでした。
35歳になり体力の衰えをもろに感じていたこの頃、皆と取り組むことでモチベーション維持ができ、大変助かっています。


【番外編2】メンタル

神挑戦者決定戦は当日帰宅することが決まっていたため、気負うことがなかったです。リストもプランも十分に準備してきたので心配事も少なく、本当の意味で当日のゲームを楽しむだけという気持ちになれました。
負けた試合を振り返ってみてもR7 BUG scam ○××は準備の範囲外であり、その時の応用力がきかず、単純に実力不足だったなと思います。

SE1 Agatha’s onigiri ××に関しては、そもそも8に残れるとは思っていなかったため、時間が切迫しており、かなりメンタルに影響があったと思います。盤面が見えていないプレイを何度もしてしまいました。
MOでkanicanさんと対戦したことがあったので、対戦経験がなかったわけではありませんが、この時、改めてアガサの大釜とおにぎりのテキストをちゃんと読みました。そんな状態で勝てるわけもなく帰宅。

おにぎりこと、ファイレクシアンでぼうらー?(読めない


Xではたくさんの応援をいただき嬉しかったです。ありがとうございました。
ここまでは大会レポになりましたが、以下は環境についての個人的な意見です。


UB1強環境について

個人的に1強環境は考えやすくてとても好きですが、健全か不健全かで言ったら不健全だと思います。

過去の1強との比較

私がレガシーに触れてきた12年間で1強環境は幾度となくありましたが、そのほとんどはフェアデッキの1強環境であったと思います。
例えば死儀礼は異常な強さでしたが、アド差が出るわけではなく、始めたばかりのプレイヤーからしたら不明瞭なテンポ的な強さでした。ミラーマッチの後手は捲り返すことにワクワクしたのを覚えています。
しかし、今回はリアニメイトというコンボを搭載したアーキタイプです。勝利への道筋が明確かつレンジが短すぎるので、負けた側の対戦経験としても不満が大きいかなと思います。

納墓プラン残す?アウトする?

UBリアニを相手するのに悩ましいのが、サイドボード後です。UBリアニ側は納墓、アトラクサ、執政官をアウトするのか。それともサイド後もコンボを押し通してくるのか。
このデッキ自体まだ日が浅く、2024年2月に@CouncilLegacyが従来のUBスキャムに納墓アトラクサ執政官を入れたリストを作成し、5-0したのが始まりと認識しています。

サイド後の方針は人によって様々であり、それもまた相手する側を悩ませる原因だと思います。
本記事の導入で「RUGデルバー対UBリアニは納墓プランを残すことでUB側が有利になる」という話をしましたが、多くの人が納墓をアウトしたプランで戦っているのではないでしょうか。実際に自分もPC愛知以前まではサイド後に飛んでくる墓地対策に対して、なるべくコンボ要素を少なくし、下振れ負けがないように納墓アウトを選択していましたが、強いテンポデッキと弱いテンポデッキで戦えば結果は明白であると今では感じることができます。

今までのレガシーメタゲームにおいてトップメタがサイド後にコンボを廃してクリーチャー戦略に切り替える、いわゆるアグレッシブサイドボードをするのは初めてではないでしょうか。悩ましい部分ではありますが、ここに私のプランを置いておきますので思考の一助になれば幸いです。

⚫️納墓残す
デルバー、赤プリ、4c以上の豆コン、土地単、最後の審判、ショーテル、8-cast
⚫️納墓アウト
ミラー、デスタク、黒単、バントコン、赤黒リアニ、ドレノ、エスパーコン、緑白デプス、緑黒職工

※全て検証したわけではないので変わる可能性があります。

疑問点あれば是非ご連絡ください。


禁止するならどれ問題

モダホラ3発売を控えていますので、禁止改定はないと思いますが、巷では話題になっているので一応載せました。もしウィザーズが禁止出すなら…

本命:トロールのみ
これだけかなと予想します。悲嘆は売りたいでしょうし。納墓再活性はレガシーの顔的な位置付けでノータッチ。トロールのみでもデッキ的には十分な打撃だと思います。マナ供給かつ高クロックをこなすトロール君はこのデッキのエースで4番です。普通のリアニはアド損するけど、トロール釣るのはアド損ないのもずるい。
悲嘆リアニはコンボユーザーだけが石を投げなさい。その他に対する悲嘆リアニはさほど強くなかったりします。


最後に

長々と書きましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。打席数の少ない中で、神決に行けたこと、またTop8に入れたことはとても嬉しかったです。

モダホラ3でも細々とやっていきますので、見かけたら声かけてください。ありがとうございました。

あとがき(6/16追加)

当日のコンディションについて追記

前日は早寝できたわけではないけど、朝は6時に起きて15分ぐらい徒歩で移動してコメダ珈琲へGO

7時にミルクコーヒーたっぷりサイズとトーストを摂取

スイスラウンド終了まで食事はこれだけだったはず(試合中はカフェオレ飲んでた。

それに加えて当日はガムをずっと噛んでいた。
いい歳したおじさんが行儀悪かったかもしれないけど、すごく集中できた。

SE前はスムージーだけ摂取して臨んだ。
SEのコンディションが良かったかはわからないけど、食事とらなくて良かった気がする。

kiyoaggro

よろしくお願いします^ ^