アマゾンの無人店舗。恐すぎ。
アマゾンが無人店舗を作ったらしい。
商品をそのままカバンに入れて、レジを通さなくても出口で勝手に決済してくれる。
これを利用した人がSNSに喜びの声をあげていた。
「すごい」「便利」「画期的」
この人たちに言いたい。
無邪気に喜んどる場合ではない。
まず便利、便利と言うが、レジに通すくらいのことを億劫だと思っているあなた達のセカセカぶりに度胆を抜かれる。
レジ待ちくらいなんてことないでしょう。そんな急いでどこに行くというのか。働く時間とスマホをいじる時間が増えるだけ。
このシステムが導入されるのはおそらくコンビニなどの小さい店舗だと思うが、コンビニ自体便利なものなのに、さらなる便利を求める大衆の欲深さよ。
金と時間への欲求は際限がない。どこかで歯止めをかけないと。
あともう一つ言いたいことが。
これが全国に普及したら、大変なことになるのでは?
年寄りや、私みたいな速度制限付きスマホを持っている人はまず利用ができない。
そんなのは別に構いやしないが、問題は働き口が減り失業者が増えるということ。
いずれ我々の仕事はロボットに奪われるというが、このアマゾンの無人店舗はその脅威が実際に訪れたことを表している。
世に失業者が溢れたら今正社員でやっている人だって、どうなるかわからない。
そもそも無人店舗に限らず、便利なシステム全般というのは我々の生活を豊かにするために開発されたものじゃない。会社は「世のため人のため」なんて言うけど。
すべては会社を儲けさせるために開発されたものだ。
この無人店舗だって、誰が得するかというと、我々ではない。我々はさらに急かされ、金を使わされ、働かされる。無人店舗によりいらなくなった従業員は簡単にポイされる。資本家は資本を増やすためなら、人の人生のひとつやふたつ、百つ、万つ、どうでもいいことだ。
得するのは従業員を減らして、さらなる利益を得ることができるアマゾントップ、ジェフ・ベゾスだけだ。
ジェフ・ベゾスの野心がまたひとつ叶えられた。それを我々は無邪気に喜んでいる。
そういう意味で、喜んどる場合か、と言いたいのであった。
でも、我々にできることはなにもない。
ロボットに支配されて、働き口がほとんどなくなったら、最終的にはベーシックインカム導入になるだろうけど(モノが売れんから)、それまではひたすら資本家がもたらす時代の進歩におびえつつ生きていくしかない。何年後になることやら。恐ろしや。
働きたくないんです。