「2人の交差模様」

複数の物語からなるオムニバス形式

ケース1 「人生タイムラプス」
 
あらすじ
さえない男子大学生が偶然いれたアプリは
写した人の人生をタイムラプスで見る事が出来るアプリだった
 
キレイな人やカワイイ人の秘事をコッソリと見て1人楽しんでいた中
ずっと好意を寄せていた女性のHな部分をアプリで見てしまう
さらに課金する事で未来までも見る事が出来たが
近い将来に彼女が突発的な稀少難病で病死する事を見てしまう

どうしようと困惑していると
同じ頃に偶然見てしまったムサ苦しい男が将来発表する研究が
彼女の病気を治せる研究だと知る
 
温めていた秘めた恋心を抑え2人を引き合わせる為に走った男子大学生
 
数年後・・・
世界で表彰される男性がいた
小ギレイにしているが、あの日のムサい男だった
研究が上手く行って世界から表彰されたんだ
傍らには、あの彼女もいる
2人は結婚したらしい
 
あのアプリの男子大学生はと言えば
2人を引き合わせた後も冴えない学生生活のまま
学費を滞納し退学していた
アプリはいつの間にか消えてしまっていた
そんな青年は道路工事のアルバイトの中で吹いた風の中で
どこかで誰かにお礼を言われた気がした


ケース1「人生タイムラプス」

大学の休み時間、新しいアプリを入れようとしている男子大学生がいた
探していたアプリとは違うのが出て来た・・・その中に
「なんだ?このアプリ?『人生タイムラプス』???」
なんじゃそりゃ?

・・・・利用者のレビューで確認しようと思ったけど・・・まだない
・・・ダウンロード数は・・・・・・0
「まだ0とか有り得ない!・・・アヤしいなぁ~ヤメとこう!」
とスクロールして流そうとしたら

          ―ピロンー
げ!間違ってインストールしてしまった!
   ―――インストールーーーーーーー

「あ! あ~あ、、あ~、、ま、いっか・・・・でも大丈夫かな?」
スマホのトップ画面にアイコンが出る
「ウイルスとかヤバそうだったらアンインストールすればイイか・・」
躊躇はあったけど直ぐに消すのもなんだからタップしてアプリを開いてみた
 
するとインカメラが起動して自分が映った
「ん?・・・え~と?どうするんだ?」

良く見ると画面下にスライダーボタンがある
―▼ 0・5・10・15・20・・・・・―
・・・何となく▼を押してみた・・・

すると若い夫婦の出産シーンが表れた

「なんだ?うん?え!???
   ・・・あれ?・・・コレって・・父さんと母さんか?!」
若い夫婦の出産場面
生まれたての赤ちゃん
「これ若い時の父さん母さんと・・この赤ん坊・・・ぼ、僕か!??」

スライダーが進むと同時に映像も進む
赤子だった子供がドンドン成長して行く
園児―小学生―中学生―高校生―浪人生―大学生― と、今の20才の自分で止まった
「なんだコレ!なんなんだコレ!
  ドウナッテンダ?ナンカすげえ!なんだコレ?!」
興奮気味に頭はパニックしている
 
スライダーをいじって途中まで戻してみると
「僕だなコレ・・・間違いない・・・・」
見覚えのある小学校や風景と出来事が描写されている
「なっつかしいな~・・・でもこんなの撮影してたっけか?」

―▼ 0・5・10・15・20・・・・・―
スライダーを数字に合わせてみる
そうすると・・・・どうやらコレは年齢と比例しているらしい

「?・・撮影していたとしても・・
   なんでインストールしたての新しいアプリに?」
スライダーはスローとクイックもあった
16にスライダーが合った時にスローにして、
その年齢の映像をジックリ見てみた・・・
当時の彼女が写っていた!

「うわ~久しぶりだな・・ヤッパリ可愛いかったなあ・・・」
一緒の帰り道 2人で良く笑ってたな・・・・
「え?!でも・・このアングルで撮った事あったっけ?・・・」
彼女の顔に近付いて行く・・・初めてのキス
「?なんでこの場面が???え??ってコトは?まさか?」

スライダーは長押しすると年、月、周、日、時が選べるようだ

      ―数日後まで映像を進めたー

夏の日の放課後
彼女の家
彼女が先に階段を昇り
僕が後から付いて昇る
階段を昇る度に彼女の短いスカートが揺れる
二階の彼女の部屋

・・・イイ匂いがしたっけ・・・

「?何度か行ってはいたけど・・・別に撮影なんてしてないぞ・・・・」

確かあの日はその前までに何度かそう言う雰囲気になったけど
お互いが初めてだったから途中で終わっていたんだ

はじめはキスだけの日が何日かあって
やがて身体を触ったり服を脱ぐ様になったり
いよいよと言う時に僕だけが手だけでイってしまって終わったり
彼女が生理中だったりで上手くいかなかった、、、

この日は彼女の生理が終わって
「今日なら良いよ」と言われたんだ
僕は日曜日に普段行かない隣町のドラッグストアでコンドームを買った
彼女の部屋
彼女のベッド
タオルを何枚も敷いた


彼女とキス、 抱き合う、
ゆっくりと 恥じらって小さくうなずく彼女

彼女の胸のボタンを外す自分の手
水色のブラジャー
彼女のお気に入りだったな、、

ブラの上から胸を触る
ブラジャーを上にずらす
初々しい彼女の胸があらわになる
彼女の胸を見たり触るのは何度目かだったけど
生で見る女子の胸はキレイだったな

胸を直接さわる
自分の手が震えているのが映っている

彼女の胸はキレイだった
恥ずかしさと気持ち良さ
躊躇と高揚が織り交ざった表情が愛おしい

スカートをまくる
水色の下着
彼女の恥じらう表情
下着の上から触る
顔を真っ赤にする彼女
下着を降ろす
彼女がわずかな躊躇をするが強く拒む事は無かった

初々しい時間が流れる

・・・・彼女の全てが映っている・・・・・

しばらくすると映像がアップになったり上下したり前後したり・・・・
彼女の顔や表情、服や身体、裸が映し出された

その画面を見ながら僕はひとり興奮していた
「うわあぁ、、、」
彼女のひとつひとつの表情がソレを細やかに物語っている
食い入る様に見入って、あの日の記憶が蘇っていたけど・・・・

「?・・・これ・・・誰が撮ったんだ?・・・」

あの日あの時、2人しかいなかった・・・
僕は撮影なんかしてない!
彼女も・・・していなかったハズだ・・・・
「じゃあ・・誰が?どうやって??」
なにがなんだか考えれば考えるほど理解できなかった!
・・・時計が目に入る

「あ!ヤッバイ!遅れる!」
僕は慌てて教室に走った
「考えるのは後、後!」
教室になんとかスベリこんで間に合った!
「ふう~」
一番後ろの席に着く
 
―授業が始まるー
「・・・集中しないと・・」


講義が進むと、しばらくして解らない単語が出てくる
その単語に引っ掛かって講義の内容が入ってこない
 
スマホで検索しようとしたのだけれど・・・

さっきのアプリが気になって仕方がない
「マズイ、、けど、、少しだけ、、、少しだけ・・・」

アプリをタップすると外カメラになってる
?誰かを撮ってみたら、どうなるだろ?

僕は顔を上げ、目だけで教室内を見まわした
!カワイイ女子がいる!
自分の高揚を抑えながら、
すまし顔で画面の中を確かめながらスマホをそうっと向けてみる
カワイイ女子にピントが合う。
音が出ない様にスマホを手で覆いながら
カシャリとすると、

アプリ画面の中で、さっきと似た様な出産シーンが始まった
スライダーの時間経過と共にカワイイ女子の成長も見られる
・・・面影あるな・・・本人に間違いなさそうだ・・・
スライダーが14のところで、やたらと同じ男子が出てくる
・・・彼氏かな・・・同い年っぽいな・・・
スライダーの動きをゆっくりさせると・・・・
・・・!やっぱりイチャイチャ シーンだ・・・・ウワワ!生々しい・・・
・・・うわぁぁぁ・・・そうですか・・・あんなウブな顔して・・そうでしたか14才でしたか・・・
アレアレアレ・・その後も意外と・・ねえ・・へえ・・そうなんだ・・
あらら・・あらら・・あらららら・・
 
良くないと思いながらも、それから次々と教室内の学生を映してみた・・
ほうほうほう・・ほーう・・・へえ~~~
あの子はまだ未経験か、あーそうだよねセルフでする事が多いよねぇ
え?!そんな場所でした事あるの? マジで!うわー?!

あっちの子はえー!!そんな事まで!!うわわうわわ、、
あんなに大人しそうなのに大胆だな!!!
うわっ!うわっ!

 僕は片っ端から見てしまった・・・・・
大学が終わり・・・家路に着いた・・・・・・

「ふうーーー」
考えを整理すると・・・・
 
アプリカメラが映しているのは、どうやら、その人物の過去らしい・・・
野暮ったい人は男子も女子もお相手が映る事は無かったが
マニアやディープやオタクな趣味と
セルフサービスなヒメゴトが全て映っていた・・・
 
キレイな子やイケメンは、まあそれはそうかという経験の数々で
あの清楚な先生がねぇ、あんなにお盛んだったとはねぇ・・・
「まあ、わからなくもないけど・・・」
若手イケメン教授のは・・・ウラヤマシイかぎりだった・・・・
 
・・・・でもいったいどうやって?なんでこんなモノが映るんだ?
考えられるとしたら?????
 
スマホやハンディカメラの映像では、どうやら無さそうだ・・・・
だとしたら何だ?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・脳波とか?
・・・まさかね?


でも脳波の微弱な電流に同期させて記憶にアクセスしているとしか思えない映像の数々・・・

だとしても・・・仮に脳波だとして・・・主観映像はまだ判るけど、
時々入る客観映像はどういう仕組みだ?

・・・・その時々の相手の脳波が入り込んでいるとか???
近くの家電やスマホにシンクロした電波が勝手に映ってる???

そんな事ありえるかな?
だとしても何でこのアプリはソレが見られるんだ????・・・
ん~解んね!僕の頭じゃ今日のところはココまでしか考えられん!
 
僕は色々様々 アレコレ コレアレ考えたが 頭が疲れてしまって
考えながら、いつのまにか寝落ちしてしまった・・・・・・
 
 
翌朝 朝陽が窓から射し込む
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・♪♬♩♯♬♭♪♬♩♯♬♭♪♬♩♯♬♭♪♬♩♯♬♭・・・・・・
スマホの目覚ましが鳴る
「・・・・あ!・・・ヤバイ!寝過ごしたぁ!
 ・・・今日は1時限目から講義とってんだ!」
僕は眠い頭をナントカ起こして 大学に向かった
「何か甘いもん食べたい・・」

ーー大学ーー

「あ~間に合ったー! 良かったー!」
僕は教室に入った
「この講義は大事だからな! 今日こそは集中するぞ!」
自己暗示をかける様に独り言を呟きながら着席する
 
・・・そう言えば昨日の事は・・・・・・
経験と情報と思考を一晩寝かせたんだから、
シナプスして脳内情報繋がって答えが浮かんでくれてないかな・・・

・・・眼を閉じて頭のどこかに答えを探してみる・・
           ・     ・    ・
・・・うん!無いみたい!・・・・
「やっぱり まだ分かんないや」
 

講義に集中しようと前を見る
眼の端に入るキレイな黒髪

なんとラッキー!

大学に入ってから僕がずっと片想いしている女子だ
 今日は良い日だ・・・

「別の意味で集中出来ないな・・・」
ふう~・・・キレイだなあ・・カワイイよなあ・・・
友達と話している時の笑顔と聡明な眼差し、
その母性と知性にホレているけど
告白はしていない どころか話かけられもしない
僕なんかじゃ・・・・・
ってネガティブ・スパイラルの地下3階から出られずにいる
 
・・・彼氏とか、いるのかな・・・そりゃいるよな・・・あたりまえだろ!

イヤ、でも、ああ見えて、いないかもしれない!・・・!
前はいたけど別れたかもしれない・・・・
あんな感じなのにもう経験済なのかな・・
イヤ、彼氏はいた事あるかも知れないけど直ぐに別れたかも知れない、、
そもそも男に興味ないかもしれない・・・・
・・んな訳はない!
・・・・コトも無い?・・・・
 
あ!え?あ!

いや!ダメダ!それはだめだよ!だめだダメダ駄目駄!
もし映っちゃたらどうすんだよ!
僕のバカ!!

。。。。。
彼女のあんな姿や、こんなポーズ! ああ!そんな姿勢で?!
え!そんなコトまで!?!
。。。。。

いや!いや!いや! 何を妄想してんだオレは!
彼女がそんなふしだらな事をする訳がないじゃないか!

ん?ふしだらってどんな漢字だっけ?・不思・・?不死?・不死堕落??
え?不設楽?
え!不修多羅? イヤ!!!どうでもエエわ!そんな事!
なぜか関西弁でてもうた!関東人なのに!!?

いや!彼女がHをしない訳も無い事もナイけども仮にしていたとしてもだ!
イイじゃないか!彼女の自由だ!
彼女のHは彼女自身のモノだ!
他人の僕が、とやかく言うコトでは無い!!!

あれ? なんでボクはスマホを手にしてんだ?・・・
あれ? なんでボキはアプリひらいてんだ??・・・
                     ピ!
あれ?あれ??あれ???・・・指が。。

・・カシャリ・・・

撮ってしまった?!!!
彼女の人生タイムラプスを?撮ってしまった!!!・・・

「あああ・・・
          まぁ、いいか。。」

・・・見たいぞ!!!・・・

けど、、、僕は見られなかった・・・・・
 
 
 
結局、大学では見る決心が付かなかった・・・・
・・・夕方、家に帰った・・・
・・・迷った・・・ 見るべきか見ざるべきか

スマホの前で正座して迷った

このアプリには保存機能があるのだ!・・・・
どうしよう・・・・最低だよな僕って、
今、僕は最低最悪な人間だよなあ・・・

でもさんざん他の人のは見たんだし・・・
普段はセクシー女優の動画だって見てんだろ!何を今更!!・・・
いや、、、でも彼女は違う・・・
それは逆に差別か!
差別じゃない区別だ!
誰に言ってんだ!
落ち着け落ち着け、、
なんくるないさ~
なんで沖縄?

良し!辞めとこ!
そうだ!そうしよう!

とスマホを握って・・・
      【消去】
を押そうとして、、指が震えた・・・
             !ピ!
?あ!?      え    ! 押しちゃった?!
                 【再生】
「え?あ! ???あれあれレレレ れれれのレ~
              ・・・  え?!   まっ、いっか・・」

すると彼女の誕生の瞬間から始まった
彼女が保育園児の時にプログラマーだった父親と死に別れた事
彼女が小学生の時、
科学者だった母親も病気を患い闘病の末に若くして他界した事
それからは祖母に引き取られ、ずっと2人暮らしな事が分かった

中学の時に父親の面影を重ねていた男性担任と初体験未遂があった事

高校では先輩の大学生に恋もしていたが
自分にはムリじゃないかと諦めていた事

しかし恋が実り、夏休みに彼の部屋で2人は結ばれた事
初々しくも生々しい初体験の様子が映っていた
彼女の裸体は眩しかった

夜中に呼び出され、寝ている祖母の家を抜け出しては
彼氏の車で何度も何度も愛し合っていた事

・・・・うわぁ・・・そんな事まで・・・



しばらくして酷い振られ方をされた事
遊ばれていたと知った事

大学に入学できた事などが映っていた
それ以来、彼氏はいない様だ・・・・


「なんか・・・見なきゃ良かったな・・・」

と思っていたら
「なんだコレ?」

「良く見ると・・・」
         【課金】
「課金ボタン?え?コレって課金出来るの?」

下の年齢スライダーの横に小さく課金ボタンがある

「・・前から あったかなぁ・・・・」
でも何に課金するんだろ?・・・

半信半疑で そっと押してみた
           ピコン
すると彼女の年齢スライダーの赤色の帯が横に伸びた
「    ・・・25・・・?」

映像は見られないのか?
課金しないと見られないのか?
僕は気になって仕方がなくなった
値段を見ると
「わ、3千円か・・・今月苦しいんだよな・・・・
 けどな・・・ ・・・・・まっ、いっか!」
スマホの電子マネーから課金してみた
 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

すると・・・・・
その映像には彼女が25才の若さで亡くなる事が映っていた
母親と同じ病気だそうだ
体調不良で病院に行ってから僅か半年後の事だ・・・・
・・・・え?!・・・あとたったの5年じゃないか!!!
 

!!!僕は!??、どうしたら良いんだ!?!?!!
!彼女に伝えなくちゃ! でも!
でも!何て言う??!!?

初めまして僕は未来を見られるアプリで君の未来を見たんです!
信じてもらえないならコレを見て下さい!
僕は君の過去も全て知っているんだ!
お父様の事!お母様の事!おばあ様の事!
彼氏との事、初体験の事・・・・
 
そんな事言える訳ない!!!
    そこは言わなきゃいいか!?
言わなくても、すぐにバレるさ!
     バレたっていいか!?
彼女の為なら嫌われたって逮捕されたって!
  でも・・・コレを見せたところで・・病気が治る訳じゃないし・・・
どうしたらいいんだ!どうしたらいいんだ!!いったいどうしたら!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・・ ・・


ピピピピ チュンチュン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・ ・・・ ・・ ・・
そんなこんなの堂々巡りをしていたら朝が来てしまった・・・

一睡もしていない、、、、
寝れなかった・・・・・・
今日は休もうかな・・・
そうも行かないか・・・・

沈んだ心のまま大学へ向かう


大学に着くと
こんな日に限って早速、彼女を見つけてしまう・・・
逢いたくなかった・・・・知りたくなかった・・・・

遠くからでも笑顔が眩しい・・・・
あんな誰よりも素敵な笑顔が僅か数年後に・・・・
 
トボトボと少しフラつきながら教室へ行く為に力無く歩いていたら

             !ドン!
「あ! ス、スミマセン!」
「こちらこそ済みませんでした!」

冴えない男とブツかってしまった
何かモッサイ感じの人だなぁ
しかも何か臭う、、
何日も風呂入ってないな
・・留年何回目だ・・・・・


僕はスマホを落としていた

拾い上げるとアプリが起動していた
あの男が映ちゃってる

「うわ、何だよ!あんなの撮れても仕方ないよな・・・」

と思ったけど・・・
勝手にスタートしているから目に入った

・・・するとあの男も幼くして両親を病気で亡くし
児童養護施設で育ちながらも苦学の末に奨学金で大学院まで出て
アメリカの大学院に留学までして研究に打ち込み
強盗被害にあったり、他にも酷い目にあったりしながらも
不治の病を直す為の新しい治療法を摸索中で
この大学に赴任したての若き研究者だと判った
「・・・・・」

・・・・その研究は・・・・

細胞を構成する原子素粒子の持つ+プラスと-マイナスを電磁力で操作して
-に寄り過ぎている細胞を+に促す事で病気を治す研究だった

病気とはに偏り過ぎた細胞がスパークして焦げた状態で、
それは雷雲と同じ
そこに+の磁力を当て続ける事で細胞を正常化させる

『手当て』とは人類が無意識に患部の電荷の乱れを掌の正常な電荷で整えて
プラス・マイナスの引力で治りを促進させているのだ。

ケガや切り傷等も患部のズレた磁気の向きを
掌の正常な磁気の向きで直そうとしているのだ。
この宇宙の有りとあらゆる万物全てが素粒子の+-で説明出来る。
というモノだった
 
「な・・・なんだそれ・・・プラス・・マイナス・・・」
今は、そこまででスライダーが終わっている

僕は唾を飲み込んで息を整え【課金】ボタンを押してみた
                 ー 118 ー
なんと!あのモッサイマンは118才まで生きるらしい!

「えー?!!!」
  少し迷ったけど課金してみようか!
  と思ったら・・・?
「?!え?!? 5万?!   5万円!?!
           高過ぎるよ!ムリムリムリムリ!」

この前のHな動画の2千円課金だってしなかったのに!!
なんでモッサイマンに5万円って?!!

僕は諦めてスマホをポケットにねじ込み教室に向かった!
「ヤバイ!もう遅刻決定だよ!」
 早足で歩く!


けど・・どうしても気になる!
意味ないって!
そんなに僕は金持ちじゃないんだよ!
だけど、だけど、なんなんだよ!この胸騒ぎは!?!?!!!


・・・えーい!もう!!
・・・何だよもう!!!・・・・

あ~ぁ!来月からバイト増やせばイイか?
!ちッ!もう!
僕は立ち止まり、スマホを取り出してアプリを立ち上げた
あのモッサイマンの画像を選んで
【課金】に指をかける・・・・・・・・・
今月どうやって暮らそうかな、、、
  身体が・・・指が・・・・震える

          心が静かになる       

指の震えが・・・ 止まった

【課金】ボタンを静かに押して
 5万円を課金した!

「まぁ、いっか・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



するとそこには・・・・
研究が上手くいって世界的なニュースになっていた未来があった

「!やりやがった!あの人やったんだ!やったんだ!すげえ!!!」

僕は居ても立っても居られなくなり走り出していた!!!
「あの2人を会わせなきゃ!!」
と直感だけで何も考えずに走り出したはいいけど
どこに行けばいい?!???
「2人が今、どの教室にいるのか知らないや!、、うわあ!!!! 」

        ズダーーン!!!!!

蹴つまづいて派手に転んでしまった!!!
 
学生a「転んでやんの!」
学生b「バカだねえ!」
 
バカで結構!バカで上等!!
ああ!もう!痛って~なー。。。

・・やっぱりバカだな・・・
僕っていっつもこんな感じだよな・・・

ふー
・・・・それより彼女の方は同じ講義の時に声を掛けるとして・・・・
モッサイマンは・・・・・
どこにいるんだ?あっちは?医学部だ!   ???医療科学か?!

ア!あ~あ血が出てるよ・・イテテ・・ケガすんのいつぶりだ?
・・・まあいっか・・・
いでで・・

僕はとりあえず擦りむいた顔と掌と
強く打ちつけた肘、あばら、脚、腰、膝をこらえて
医学部の校舎へ向かった・・

うちの大学は広い
学部が違うと初見の景色だし
医学部の校舎と言っても
それがまた広い
馴染みが無いから尚更広い・・・

入口横の案内板に・・・・
医療科学・・・あった! 5Fだ!!

エレベーターで5Fにあがると
通路を真ん中にして左右に研究室がいくつかある
中通路に面したガラス窓越しに片っ端から中を目視して
モッサイマンを探した
・・・・・・・・・・・・
「どこだ?どこにいる!?」
・・・・・
「いない、いない、どこだよ?    どこに行った!?」
・・・・・
「ここじゃ無かったか?      !!??」

・・・
「?いた!!!!」
モッサイマンがいた!

僕は迷いなくガラス越しにモッサイマンに大きな手招きで通路に呼び出し
夢中でモッサイマンに何とか話しかけた
「とにかく会って欲しい女性がいるんです」

顔面を擦りむきながらも
真剣な眼差しの僕を疑う理由は無かったと後で彼は言った

僕は彼と約束を交わして
次に彼女を探して
同じ講義になり終わった後で思い切って話しかけた
彼女にも何とか約束を取り付けた

そんな甲斐もあって後日、2人を引き会わせる事に成功した・・・・
 
 
 
色々あったけど・・・・・
やがて2人は惹かれ逢い、付き合いはじめた

僕は複雑な感情を覚えて、2人をやっぱり離そうかと考えもしたけど
2人の笑顔を見ていたら・・・・それはとても出来なかった・・・

窓から刺す木漏れ日が僕の頬を撫でる
『人生タイムラプス・アプリ』で2人の将来をそっと見てみた・・・・
 
 
 
 
 
 
        それから数年後・・・・
 
外国の式典
そこで行われている世界的な権威ある賞の授賞式に出席する、ひとりの男性
少し緊張しているが、髪型を整えた好青年が舞台上をぎこちなく歩いていた
あの冴えないモッサイマンの面影がある
【細胞電磁誘導治療の研究】が評価されての大偉業だった
 
受賞する、その傍らには夫人がいる
彼女だった
美しさは変わっていないようだ

ー その授賞式をスマホのニュースで僕は見ている ー
 
何度も諦めかけた彼を彼女が励まし、時に叱咤し、時に待ち、
彼は研究を続けた
そして彼女は発病する

彼は一心不乱、不眠不休で研究に没頭した


そして彼女は死の淵をさまよったが
彼の研究のおかげで病気を克服したんだ
治療を開始する前には、
もしもの時の為にと2人きりで結婚式を挙げていたそうだ



僕は2人とは、あれから直ぐに距離をとっていた
 そばにいたら僕は嫉妬に狂っていただろう・・・僕はその程度の男さ・・・
それにこうなる事は僕だけは見えていたからね・・・・
 
 
僕はと言えば結局は単位が足らず、お金も無いので大学は中退した
それでも学費のローンだけが、かなり残っているので
今でもこうして道路工事のバイトに明け暮れる生活だ・・・・
 
 
工事現場班長
    「よーし!そろそろ休憩終わるぞー!」
a「は~いはいと」
b「いやーしかし、今日もアッチーな~」
c「サウナ代浮いたと思えばいいじゃねぇかよ!」
d「そりゃ そうか!」
e「  おーい兄ちゃん 」

僕「・・あ、はーい!」

 
 
『人生タイムラプスアプリ』はいつの間にか見当たら無くなっていた
何度も探したけど・・・・・アレはいったい何だったのか?

ビュ~~~~~~
                   心地よい風が吹いた

 ~~『ありがとうございました』~~~

「え?!」
どこかの誰かにお礼を言われたような・・・・
「   ・ ・ 風      だよな・・・」


僕はスマホをポケットに押し込み
スポーツドリンクを飲み干し
立ち上がり
ヘルメットを被って
小さく息を吐いて空を眺めた
ジリジリと肌を射す夏の太陽が眩しい

「まっ、いっか・・・」
 


 
「人生タイムラプス」終


ケース2  同棲「美樹 と 功太」
あらすじ
学生アパートで同棲している大学生の2人
いつもの様にSEXが始まろうとしたが生理中の為に一旦中止に
その後で美樹は功太の欲求を満たす為に・・・

同棲「美樹と功太」

7月
某大学キャンパスで
4人の男子と2人の女子が楽しそうに笑いながら歩いている
街中まで歩いて行く6人

駅の近くのカラオケボックスに入り
ひとしきり盛り上がっている
中でも美樹は誰が見ても美人で
男子はみんな美樹が好きだったが
美樹はその中の功太と付き合っていた



東京郊外の学生アパートのワンルーム
- 22:45 -

ワンルームのベッドの上で美樹はタンクトップに部屋着のショートパンツ姿で仰向けになりながらスマホを見ている
功太は床に腰掛けてベッドに背中で寄りかかりテレビを見ている

テレビを見終わった功太は振り返ると
美樹のキレイな顔と柔らかな表情

腕や脇の下
ノーブラのタンクトップ
チラリと見えるおヘソ
ショートパンツから見える太腿や素脚に気持ちが高ぶる

功太はベッド横に膝立ちになり
「美樹~」と言いながら顔を近付けた
美樹も笑顔で応えて
2人はチュッとキスをした
「フフフ」と2人は笑顔で見つめ合い
もう一度キスをする

今度は長いディープキスをしながら
功太の手は美樹の胸をタンクトップの上から揉んだ

「んフフ」と美樹も喜んで受け入れる
功太は美樹のタンクトップを捲り上げる
あらわになった美樹の胸は張りがあって
淡いピンク色をした乳首はピンと立っていた

功太は両手で美樹の胸を揉みしだき顔をうずめたり
乳首を吸ったり舐めたりした
美樹も嬉しそうにしている

功太は美樹のショートパンツを下した
すると
「あ、ごめん」と美樹
「ん?どした?」と功太
「今日、生理なんだ」
「え!?そうなの?」
「そうなの」
「昨日あんなに大丈夫だったのに」
「今日の昼に始まったの」
「なんだ、、したらマズイかな?」
「それはマズイよ」
「風呂場だったらイイ?」
「ダメだよ!」
「血が出ても風呂場なら流せるよ」
「そう言う問題じゃ無いから」
「ゴムはするよ」
「ダーメ!」
「なんで!?」
「コンドームしても危険だから」
「なにが?」
「生理中にSEXすると経血が膣内を逆流するから
   子宮に負担がかかって病気の原因になるのよ」
「?そうなの・・」
「婦人系の病気とかガンの原因になったりするんだから」
「ええ!?・・そうなんだ、、ゴメン、、そっか今日は仕方無いね」
「ありがとう」

「はあ~」と功太は溜息を吐いた
判りやすく落ち込む功太
美樹はそれを見ながら少し笑ったが
見ると功太の股間は元気そのものだった

「手でしてあげるね」
美樹はそう言いながら功太の短パンの上からモノをさすりはじめた
功太も美樹の胸をまた揉みはじめた
美樹は功太の短パンを下して横に座らせボクサーパンツの上からさすった
「直接がイイな」と功太
「うん」と美樹は頷くと功太のボクサーパンツも下ろした
功太のソレはブルンとして反りかえっている
美樹はティッシュペーパーを三枚引き抜いて
功太のソレに被せながら
美樹は笑顔で功太のソレと功太の顔を交互に見ながら
右手で上下にゆっくりとさする

美樹が何度かさすると
「ぁ!」
と言って功太は腰を瞬間引いたと思ったら
「ぁぁ、、」とイッてしまった

美樹はティッシュを持ち上げて見ると
功太のがタップリ出ていた
「濃いね 昨日あんなにしたのに」と言いながら
美樹はさらにゆっくりシゴいて残液も搾り出した
そして美樹は自分の手についた分も拭いた


「はあ、、気持ち良かった。  けど、手だけ?」功太は聞いた
「もう元気になってるね」と美樹が言うと
「まだまだイケルよ」と功太

「口でして欲しい?」と美樹は笑顔で聞いた
「して欲しい」と功太は素直に答える
「仕方ないなあ」と美樹
「美樹は上手だから」
「え?フェラ?」
「そう」
「私フェラチオうまいかな」
「上手だよ いつも」
「そうかな?」
「だから直ぐに出ちゃうんだよ」
「それは私のフェラが上手いからとかじゃないでしょ」
「済みません・・・」

「でも長いとアゴとかベロとか疲れるから早めにイッてくれた方が嬉しい」
「でしょう!」

ベッドの横に立たせた
功太のソレはまた反りかえっていた
美樹は座ったまま功太のソレの匂いを
愛おしそうに先端から根元まで鼻を近付けて嗅いだ
そして先端にチュッとキスをしてから そっと舐め始めた

下から上に 上から下に舌を這わせて
時に咥え込んだ
美樹は前後に頭を動かしたり
功太の表情を見て確認しながら舐めたりした
ベロを使ったり唇を這わせたり
口に含んだり出したり

すると功太は美樹の頭を両手で抑えて自分で腰を振った
「んん、ちょ、ちょっと」美樹は困惑していると
功太は動きを止めて
美樹の口の奥へ半ば無理やり挿入して
「ん、ん」と出してしまった

功太が動きを止めると美樹は功太のモノを咥えたまま
チューチューと吸い始めた
功太の残液を吸い取る心遣いを見せた

功太はこれが気持ち良かった
「はぁ~」と満足感があった

功太が美樹の口からゆっくりと引き抜くと
美樹は左手に功太の白いモノを口からトロリと出した
美樹は箱ティッシュから3枚引き抜いて手と口を拭いた

「もう一回して」功太が言った
「えー?3回目だよ!」
「うん。だってホラ」
功太はそう言うと自分のを見せた
ムクムクとまた大きくなるモノに
美樹は少し驚いていた
「功太は早いけど回数が多いよね」
「回転率で勝負です」と功太が言うので
2人は笑った

功太は美樹の胸を揉みながらキスをして
美樹のパンティを膝まで下した
「だから生理中なんだって」
功太は美樹の脚を開いてソコを見るとナプキンがしてある

「入れたいんだよ」
「ダメだって!」
「じゃあさ お尻は?」
「えー?」
「またイイでしょ?」
「やだ!アナル気持ち良くなかったし!」
「今度は気持ち良くするから!」
「ダメ!アナルはヤダ!」
「ローションたっぷりならイイでしょ?」
「えー、、、」

ー 美樹は友人の綾の言葉を思い出していた ー
     ー 1か月前 ー

   綾「昨日さチョット大変だったんだ」
美樹「どうしたの?」
    綾「私生理中だったんだけどさ、
           タカシがさあ どうしてもしたいって言うからさ」
美樹「うんうん」
    綾「出しちゃえばイイかなと思ってフェラで済ませたんだけど」
美樹「うん」
    綾「3回出しても終わらなくってさ」
美樹「あぁ、、タカシ君はそんな感じだよね、、」
   綾「まだして欲しいって言うのね」
美樹「あぁ、、」
    綾「私アゴが疲れちゃってさ」
美樹「なるよね、、」
    綾「でもさ満足しなくて浮気されてもさ」
美樹「そうだよね」
    綾「ヤツらは動物だからさ」
美樹「解る」
    綾「だからさ仕方なくアナルでしたの」
美樹「!えー!!??」
    綾「でしょう!」
美樹「で?どうだったの?」
    綾「初めは変な感じだった」
美樹「うんうん」
    綾「ローションがあったから良かったけど無ければ無理」
美樹「そうか」
    綾「タカシの大きいからさ、裂けちゃうよ」
美樹「わ!」
  ー 美樹は想像すると怖くなった ー
    綾「でもさ浮気されて性病お土産にされてもね。困るのは私だから」
美樹「うーん、、 自分ですれば良いのにね」
    綾「それじゃぁ物足りないんでしょ」
美樹「うーん」
    綾「美樹は誰かとするのと1人でするのは同じなの?」
美樹「・・違うね」
   綾「オナニーは安全で楽だけどSEXには心の触れ合いがあるからね」
美樹「そうだね オナニーの後は虚しい時もあるしねSEXとは別だよね」
   綾「そうそう」
美樹「アナルかぁ、、病気になりそう大腸菌とか」
   綾「もちろんコンドームさせたよ」
美樹「だよね」
   綾「生のアナルセックスは大腸菌に感染するからね」
美樹「そうそう」
   綾「男も膀胱炎になるし」
美樹「ソレを生のままアソコに挿入されたらコッチが病気になるよね」
   綾「だし、ソレを生フェラしてもヤバい事になるよ」
美樹「気を付けないとね」

ーーーーーーー

美樹は功太の股間と顔を見た
まだまだヤル気満々なのだけは判った
アゴも舌も疲れているけどコッソリ浮気されても困るので

「コンドームは付けるからね」と一度受け入れる事にした
美樹は功太のソコにコンドームを付けた

付け終ると功太は美樹を四つん這いにさせて
ローションを美樹のお尻に垂らしながら
「自分でお尻開いてみて」と功太は言った
美樹は頭をベッドマットに付けたまま顔を功太に向け
両手で自分のお尻を開いた
功太はソコにトロリトロリとさらにローションを垂らした

美樹は少し不安げに身を委ねてみる
功太は膝立ちのまま両手で美樹のお尻を持って
自分のモノを美樹のアナルに挿入した
「・・ぁん」美樹は声を漏らし顔を歪めた
功太はゆっくりと、しかし強引に押し込んで来る
美樹は受け入れたい気持ちとは裏腹に理性が働いて肛門が開かない
それでもローションの滑りが手伝って功太は入って来る
「おお!入った」功太が言った
美樹は少し怖いので動かず黙っている
「大丈夫そう?」功太は聞いた
「う、う~ん?わかんない、、」
「ちょっと動かしてみるね」
「・・・」美樹は黙っている
「う、う」と功太は声を出しながらゆっくりとピストンを始めた
「あぁ、あぁ」美樹も声が出る
「キュッとしめてみて」功太が言うと
美樹は肛門をキュッとしめた
「ああぁ 締まる」功太は喜んだ
「ぁはぁ」美樹は吐息を漏らした

美樹はピストンに合わせて締めたり緩めたりを繰り返し
功太はピストンをゆっくりと繰り返した
何度目かのピストンの後で功太は
「ああ、、」と息を吐き動かなくなった
功太はゆっくりと抜いて美樹の横に寝転がった
美樹も「はぁはぁ」と息を上げながら寝ころんだ

美樹はだんだんと慣れて来た自分が少し受け入れ難かったが

「シャワー浴びよっか」と美樹が言って
2人は裸になって一緒にシャワーを浴びた

「どう気持ち良かった?」と功太が聞いた
「ん~やっぱり気持ち良くは無いよ」と美樹は笑った

2人はシャワーを浴びた


ケース3  バイト先「美咲と葵」
あらすじ
バイト先の先輩である美咲を好きな葵クン
ドキドキする展開もありながら
どうやら美咲は彼氏がいるようで
葵クンは美咲と彼氏の行為を目撃してしまう

バイト先「美咲と葵」

「うわあ?こんな良いトコがあったんだー!」
 眼下に広がる山頂で見つけた景色に僕は1人驚いていた
「こんなトコに美咲さんと来られたらな、、、」

 大学からの帰り道、バイト先へ向かう途中
いつもの愛車の中古の軽自動車でのコト
道路工事中の為の迂回路
遠回りの山道での頂上付近に広めのスペースがあった

 「でも何だか1人で見るのは、モッタイナイな、、、」
と言っても彼女がいる訳じゃないし

 「あ、やばい!バイト遅れる?」
あわてて山道を下った

 ボクは地方の大学に
この春から通っている一年生だ
都内の大学はことごとく全部落ちた

 「ウチに留年させる金は無い!」
母さんにキツく言われたので
滑り止めで受かった地方の大学に通う事になった

 縁もゆかりもない土地
ここじゃあ車がなければ暮らせないと
地方での1人暮らしが決まってから慌てて免許をとった

 そんな冴えないキャンパスライフと
1人暮らしのボクにも唯一の幸せがある
それはバイト先だ

 「スミマセン!遅れました!」
「遅いゾ!葵クン!」
「スミマセン!」
「何てネ!フフフ! お客さん少ないから大丈夫よ!」
「急いで着替えてきます!!」
僕は更衣室兼休憩室のある外階段へ走った

このバイト先は今時珍しいレンタルDVD屋だ
もはや絶滅危惧商売だと思っていたけど
鑑賞用レンタル個室付きなので潰れずに済んでいる

 この辺は家族で住んでいる家庭が多いので
家で観られない人がココを利用して行く様だ
ドリンクや軽食も出しているのでカラオケボックスみたい

 このバイトリーダーの美咲さんがかなりの美人
頭も良く清楚系でキレイだしカワイイ!!!!!!!!!!

まるで芸能人だ!こんな田舎でこんな美人と会えるなんて!!
美咲さんは同じ大学の先輩でもあり学業も優秀らしいし
このバイトで同じシフトに入る事が僕の唯一の幸せ!

ボクは大急ぎで制服に着替えてフロアに入った。
「スミマセン美咲さん!」
「もう、遅いよ!」

「スミマセン道路工事があって、遠回りしたもんですから」
「今日は店長もいない日だし萌美ちゃんも入れないから
   このまま遅番わたしと2人ね」

「え?あ、ハイ!(ラッキー)」
「ほぉら、ネクタイ曲がってるヨ!」
キュキュッとボクのネクタイを直してくれる美咲さん
(新婚夫婦みたい~~~! しあわせ~~~?)

「はい!これで良し」
「あ、ありがとうございます!」
「返却が溜まってるから、今の内に一緒に戻そう」
「はい!うわぁ多い!台車に山積み!」

 「溜まってるでしょ、お客さん増える前に2人でやっちゃおう!」
「ハイ!」
上は半袖のワイシャツと短ネクタイ
下は膝上丈のスカートの美咲さんは今日も眩しい

 「エーと、、」
「それはソコ」
「あ、はい!」
「エーと、、、」
「それはアソコ」
「あ、はい!」
「これもアソコ」

DVDの返却場所を探す僕に美咲さんは的確な指示をくれる
店内の商品のほとんど全てを覚えているらしい
さすが成績優秀者、記憶力抜群!

ボクは美咲さんの後ろに周りながら
美咲さんの良い匂いをさりげなく嗅いでは、
ワイシャツの背中に透けて見えるブラ線に興奮していた
今日はピンクか、、

「?葵クン!!」
「??あ?はい??」
「どうしたの?」
「あ、いや!ナンでも!!」
「この三本は、この棚の裏ね」
「あ、はい!」

ボクは棚の反対側に周りこんだ

 「下の方にあるでしょ」
「あ、はい!」

 ボクは、しゃがんで下の方の棚にDVDケースを戻す・・
この棚は、下に40cmほどの隙間が開いている・・
目をやると・・・
棚向こうにしゃがんでいる美咲さんの・・
キレイな脚が見える・・・・

 しゃがんでいるミニスカートから
白く美しい美咲さんの膝と太腿が・・・
しかし色が白いなあ~美咲さん・・・

目を離せない、瞬きも出来ない・・・

 白く美しい膝と膝が・・・・・

 ・・・開いた!!!

 ボクは咄嗟に頭の位置を下げた!

 見えた!!!!!!!!!!!!!!!!!!ピンクだ??????!!!

 美咲さんの下着は美しいピンク色をしている!

左右の淵にレースらしきモノがあったような・・・・

なんてカワイイのだ!!!!!

(あー!美咲さん!こんなコソコソじゃなく、ちゃんと見たい!)
(あー!美咲さんからスカートをめくって
 恥じらいながら下着を見せてくれないかなあー!)

妄想
・・・・・美咲が恥じらいながらスカートの裾を持ち上げて行く・・・
            「 ア・オ・イ・ク・ン 」

 「葵クン!葵クン!」
「え?」
「何 ニヤけてんの??終わったの?」
「え?あ!はい!!終わりました!!!」

 あービックリしたー!バレたかと思った!
美咲さん、今日は上下ピンクか・・・・

 「アダルトコーナーもネ」
「え?」
「数が多いからさあ、2人でヤろうよ!」
「え?あ?はい!」

 暖簾をくぐってアダルトコーナーに入った
いつ入っても緊張する

***ドキドキドキドキ****

返却されたアダルトDVDの整理をしてから棚に戻して行く
2人は手押し台車に載せたDVDを横並びで仕分ける
50音順なので効率よく返却出来る様に僕が少し迷っていると

「あぁ、それねぇ、私に似ているよね」と美咲さん
「え?」
僕はタイトルに迷っていたんだけど
パッケージに写っているセクシー女優さんを良く見ると
確かに美咲さんに似ている

「あ、ハハ、ホントだ」
「時々言われるのよね」

パッケージには美咲さん似の女優さんの
かなりセクシーな行為の画像が載っていた
・・・・・・・・
まるで美咲さんがシテいるみたいだと妄想してしまった
・・・・・・・

「葵クンそっちね」
「あ!はい!」
「それはあっち」
「はい!」
「葵クン!それパッケージと中身違うヨ」
「え?」

「ほら、ちゃんと見て!」
「え?」

妄想

・・・(ちゃんと見て?)・・・・

・・・美咲がスカートをめくり上げながら・・・

・・・「葵クン・・ちゃんと見て」・・・

 「葵クン?」
「え?あ?はい?」
「聞いてる?」
「え?あ!はい!」
「ホラ。中は『ナマで挿入して』だけど、
  外は『ナマでフェラして』だよ!」
「え?!」
美咲さんの口から・・・・

妄想
・・・中はナマで挿入して ・・・・
・・・外はナ・マ・で・フェ・ラ・し・て・・・・

 「葵クンってば!?」
「え?あ?スミマセン??」
「ほら!コッチもだよ」
「スミマセン!」
「ほらね。中は女子大生中出し日記と、外は女子高生オナニー日記」

 美咲さんの口から・・・・

妄想
・・・ 女子大生中出し ・・・・
・・・ 女子高生オナニー ・・・・

「葵クン?葵クン?って!」
「はい?」
「もしかして興奮してた?」
「え!あ!いや?!そんんあ!」

 「フフフ、もしかして葵クンは、こういうのが好きなのカナ?」
「あ、イヤ、そう言い訳じゃ、、、?」
「フフフごめんネ!」
「いや!決してそう言う訳じゃ!」
「いいの、いいの、男の子なんだから」
「・・・」
「私さ、健全だと思うよ、男性がこういうの見るの」
「え?」
「当たり前なんだよね?年頃なんだしさ」
「え、あ、いや、、、、」
「で、どれがタイプなの?」
「・・・」
「こういうの?それとも、こういうの?」
美咲さんはDVDをいくつか指差した

「いや、、、こ、こういうのかな?、、、、」
「『家庭教師とバイブとフェラチオ』?」
「あ、いや、はい。いや!いや!」
「アハハ!年上が好きなの?」
「あアぁ、、、はは、、、」
「へーえ、ソッチなんだネえ」
「ハ、ハ、ハ」
「それともバイブとか大人のオモチャの方?」
「いえいえ!違いまふ!だんじて!」
「葵クンはロリコン系かと思ったけどなー」
「・・・・」
「ロリコンでもあるんだ!」
「いや、あの、、、」
「DVDだけにしといた方がいいよロリコンは、ネ!」

「・・・・」
「アハハごめん、ごめんネ」
「ハハハ、ハ、ハ」
「でも、良かった!SM物とかじゃなくて」
「いや、そういうのは、ボクは、だんじて!」
「ふーん、でも一回ぐらいは見たでしょ」
「イヤイヤいや!」
「見た事あるでしょ!?」
「あ、いや、そのう、あのう、、」
「あはは、ゴメンゴメン!
    葵クン、あんまりカワイイから色々聞いちゃった!」
「あ、いえ、」
「ゴメンネ!」

美咲さんの口から
アダルトな単語が連発している事に内心興奮していた・・・・

 「み、美咲さんは、、、、
    こ、こういうアダルトコーナーとか、、へ、平気なんですね、、、」
「んー。初めは抵抗あったけどね、
    他にバイト先もないしさ、今は慣れちゃったかナ!」
「慣れるんですね」
「男の人って、みんな見るでしょ?」
「ぁあ、まあぁ」

「なんかネ、Hなの見てる人って平和な人なのかも。と思って」
「・・平和?ですか?」
「うん。現実でさレイプ殺人とか、ドラッグで集団性加害とか
  陰惨なニュースを見るとさ恐いじゃない?」
「そうですね」
「男性ってさ毎日毎日、精子が1億匹以上作られているんでしょ?」
「ん・・・そう・・みたいですね、、」
「物理的に溜まって行くモノが消えて無くなる事は無いのよ」
「はあ、、」
「どうにかして体の外に出す必要があるんだって」
「はあ」
「排出しないと精神的にも影響があって犯罪に走る人もいる」
「・・なる、、ほど」
「血液や鼻水とかと同じで粘性のある体液って固まるのよね」
「あ~そう言われれば、、」
「若い男性が射精しないと体内で石みたいに固くなったりするみたいよ」
「えーー!?」
「そうなったら外科手術で取り出すしかないんだって」
「うわーー!??」

「年齢の高い男性だと前立腺肥大とかガンの原因になったりするみたいよ」
「えーー!?」
「だから、こういうHなの見て1人で処理したり
   風俗店に行ったりして、性欲を自己処理出来ている人って
   身体的にも精神的にも 健康的だし
    マトモな方というか、まだマシというか」
「・・・・」
「犯罪に走らない様に処理してるっていうかさ」
「はあ、なるほど、、」
「食い逃げする人は、お腹が空いているからでしょ」
「はい?」
「性欲もさ、性的空腹だと強引に満たしたくなるのかなって?」
「・・・三大欲求、、ですからね」
「そうそう性欲もさ、こじらせない方が良いと思うんだよね」
「そういう考え方もあるんですね」

ピンポーン
「お客さんだ!後お願いね」
「あ、はい」
「いらっしゃいませー」


だんだん、お客さんが増えてきて
カレーやサンドイッチ等が出始める

 軽食は美咲さんの当番でドリンクはボクの当番
でも厨房は、かなり狭いので
身体がぶつかったりする
美咲さんのムネやお尻が
ボクの胸や背中やお尻や股間に擦れたりする
美咲さんの柔らかさと体温が、すれ違う度に伝わる
(幸せー)

 軽食、ドリンク、部屋掃除、お会計、棚戻し
軽食、ドリンク、部屋掃除、お会計、棚戻し
軽食、ドリンク、部屋掃除、お会計、棚戻し
軽食、ドリンク、部屋掃除、お会計、棚戻し
軽食、ドリンク、部屋掃除、お会計、棚戻し
軽食、ドリンク、部屋掃除、お会計、棚戻し

 そんなこんなで深夜24時   閉店時間

 「終わったー!」
「終わりましたねー!」
「今日は忙しかったねー!」
「そうですね!」
「着替えて帰ろうー!」

 ボクらは後片付けを終えて事務所に戻った

 事務所は同じ建物の中にある6畳間でトイレとソファとテーブルに
10台の1人用ロッカーをコの字にした着替えスペースと、
そこの仕切りカーテン

「うわ!事務所暑い!」
「暑いですね」
「私、先に着替えちゃうね」
「あ、はい」

シャッ シャッ
ガチャ バタン
美咲さんは部屋の端のロッカースペースに掛かっているカーテンを閉めて
着替えだした

シュルシュル プチッ プチッ パサ
ジイーー シュル パサ

カーテンの中から服を脱ぐ音が聞こえる

 プチ プチン シュル パサ
ゴソゴソ シュッ シュッ

 深夜に
こんな狭い部屋で
ボクと美咲さんが2人きり
しかも美咲さんは
あの薄いカーテンの向こうで服を脱いでいる

 美咲さんのシルエットがカーテン越しに透けて見える
・・・今頃は、あのピンク色の下着姿になっているはず・・・・

パサ
シュルシュル
ジーー シュッ シュ
ゴソゴソ
プシューー プシューー
ゴソゴソ

 ガチャ バタン カチャ


  シャッ
カーテンを開けて制服の匂いを嗅ぎながら美咲さんが出て来た
「葵クンお待たせ!どうぞ!」
「あ、はい」
美咲さんは
上は白のノースリーブのポロシャツ
下は紺のAラインのミニスカート
カワイイ!!

 「制服、今日こそは持って帰って洗濯しないとナ」
「久しぶりなんですか?」
「最近忙しかったり、雨だったりで洗濯出来てないのよ」
「・・・」
「次どうぞ!」
「あ!はい」
「私トイレ入るネ」

美咲さんは今脱いだばかりの制服とカバンをソファに置いて
スマホを片手にトイレに入った
パチ バタン カチャ
シュルシュル

 目の前には・・
生々しい脱ぎたての制服が無防備に置かれている・・
美咲さんが、たった今まで見に付けていた服・・・
・・・ボクはそっと手の甲を近付けてみた

――― まだ温かい ―――

 ・・・しばらく洗濯していない・・・
思わず鼻を近付けて匂いをそっと吸い込んだ
柑橘系の制汗スプレーと
美咲さんのさっきまでの体臭と古い汗の匂いが混ざっている
―――ああ 良い匂い ーーー

   シャアー じょぼじょぼじょぼ

 壁が薄いのでトイレの音も丸聞こえだ
美咲さん、オシッコ溜まってたんだな
あ、ヤバイ、ボクも着替えないと!

シャッ!慌ててカーテンの中に入ってダッシュで着替えた
サササッ
美咲さんの残り香がする。良い匂い!

カラカラカラカラ
着替えていても美咲さんのトイレの音が聞こえる

シュルシュルッ
ジャーーー

パタン バタン パチ

「フー」
美咲さんがトイレから出て来ると
ボクも着替え終わった
シャッ
「あ、美咲さん お待たせしました」

 「暑いネ!」
美咲さんはソファに座ると「フー」と言いながら
バックからゴソゴソとウエットシートを取り出して汗を拭き出した

美咲さんは手際よく身体を拭いて行く
おでこ、顔、
ポロシャツのボタンは三つとも開いていて
手を入れて胸元、脇の下、
良く見るとポロシャツの胸元からムネが見えそうだ
袖なし白ポロシャツの脇下や背中にブラの形が無い

 美咲さんの口の開いたバックに目をやると
ピンク色の丸めたモノが見える
ブラジャー外したのか
今!?ノーブラ?!!?
美咲さんを良く見ると白ポロシャツの胸元に何だかポッチが出ている!

ヤバイ!股間が大きくなりそう!
「あ!ボクもトイレ」

美咲さんの前を通ってトイレに行く
「やっぱりエアコン、タイマーで入れておけば良かったネ」
そう言いながら美咲さんは脚をソファにのせて
内腿、膝、すね、ふくらはぎ、足、足指、足の裏、
と拭いて行く

 僕はトイレに行く
パチ バタン カチャ パタ
ジイーー シャシャ
じょぼじょぼじょぼじょぼじょぼじょぼじょ
「あ~~」
じょぼじょぼじょぼじょぼじょぼじょぼじょぼ
ヤバかったー!
じょぼじょぼじょぼじょぼ ションションション

そう言えば、こんな時間に美咲さんはどうやって帰るんだろう?
自転車じゃないし、バスは終わっているしな・・
チャンスじゃないか?
ボクの愛車で送ってあげよう!

妄想
・・・ありがとう葵クン!
お礼にウチ上がって行く?・・・・
なーんつって!!!!!

シャシャ ジイーー
クイ
ジャアーーーーー
カチャ パタン パチ

 ボクがトイレから出ると
美咲さんは鏡を見ながら髪の毛を整えていた

・・・ヤッパリ美人だな~ ・・・
・・・アイドルかモデルか?・・・
・・・女優さんにもなれそうだなあ・・・

 「いっぱい出てたネ!」
「え?あアあ、スミマセン?」
「オシッコ溜まってたんだ?」
「は、はい。忘れてました」
「アハハ!忘れるとかあるの!?」
「はい、、」
「まあ、私も溜まってたけどネ」
「はあ、、」
「トイレ行くヒマ無かったもんネ」
「そうなんですよ・・あのう、、美咲さん、、
    もし良かったら、車で送り・・・」

 ー ピローン!ー

「あ!来た?!」
「え?」
「行こ!」

慌てて靴を履いて
鍵を閉めて外に出ると
真っ白な4WDみたいな
いかにもな高級車が停まっていた。

 車から長身のイケメンが降りて来た
「待たせたか?」
「全然!ありがとう~」
そう言うと美咲さんは、その白い高級車の助手席に乗った
「じゃあね葵クン!お疲れ様!」

バタン バタン

ブオーーーン
美咲さんを乗せた高そうな車はサッサと行ってしまった・・・


 ・・そう言えば、バイト仲間の斎藤さんが
「美咲さんに男が出来たらしい」
と前に言っていた

 ・・あれがそうか・・
美咲さん、トイレしながら彼氏に連絡してたんだな
・・・・・・・

何とも言い難いが
ボクとは住む世界が違う感じがした

あの車のエンブレムって!
ベンツじゃなかったかな?
ベンツって4駆も出してんの?
初めてみたな、、、
しかもナンバープレートも「・・・1」だったな
金出すとナンバーって買えんのかな?
嫌味だな・・・

でもこんな夜遅くに迎えに来てくれるんだから
きっと良いヤツなんだな
イケメンで、長身で、金持ちで、良いヤツ・・・ダメだこりゃ!
「はあ~~~あ、美咲さん、、嬉しそうにしてたな、、、」

ボクは意気消沈して愛車に向かった
店の駐車場の端に停まっている14万円で買った愛車は
ボロい中古の軽自動車、しかも紺色なので深夜の闇に馴染んでいた
ついでに言うとボクも紺色ジーパンに紺色Tシャツなので闇と同化している

「はあ~~~~、、、こんなのじゃ美咲さんには似合わないよな、、、」
カチャ
バタン ギシ バタン
ボロロロロ
エンジン音も哀しく聞こえる、、、、

 ボクは1人、家路を急いだ
「あ~~あ・・・あ!あんまり飛ばすと燃費悪いな」

ボロロロロボロロロロボロロロロ
今日はせっかくの満月なのになあ、、

 「はあ~あ・・・?あれ!?」
今なんか?
目の端に白いのが映った様な?

 ・・なんか気になる・・・
いつもなら気にもしないのに
ちょっとUターンしてみっか



 道路横の市営公園の駐車場
垣根や樹木が手入れもされずに茂ってる
この辺は、あまり人も車もこない

 道路脇に停めてボクは車のライトを消した
車道の車の中から歩道と茂み越しに駐車場を伺って見た

50台程は停められるだろう駐車場、、
、、暗いなあ街灯も消えてるのか、、
    他に停まっている車は無い
奥にボンヤリと白い車だけが停まっている

 さっきの美咲さんの彼氏のか?違うか?
ボクは路肩でエンジンを停めて車から降りてみた

 歩道を歩き、駐車場を囲んでいる茂みの脇から
確認してみる

 車はこちらに後ろを向けて停まっている
さっきと同じに見えるけどな
エンブレムを見ると・・・
ベンツだ!
ナンバープレートも「・・・1」だ
間違いない美咲さんの彼氏の車だ!
・・何でこんなトコに停まっているんだろう?

葵は外から車の方に周りこんで
1mくらいの高さの花壇の上に昇ってしゃがみ込み
茂みに混じって車を確認してみた

          乗ってないのかな?・・
あれ?運転席に彼氏の頭があるよな?・・
・・長身の彼氏の頭だけが見える・・美咲さんは?いないのか・・・
・・トイレかな?ソレを彼氏が車で待ってるのかな?・・・
ん?あれ?運転席と助手席の間でナンか動いてるな・・ナンだろう?

――良く目を凝らして見たーー
何か上下してる?・・
白い・・・・?服か?
??美咲さん?か??
美咲さんの白いポロシャツと黒髪が上下している?
助手席に、、美咲さん、、、いるのか?
え!?運転席の彼氏の上で美咲さんの頭が上下しているのか!?

何だ!?何してんだ?
――ボクは身体が硬直していたーー
まさか!?あれってフェラ○オ?!!!!!
美咲さん、彼氏のしゃぶってるのか!?!!!!!!!!!!
えー!!!!!!!!!!!!!!!
あ!!
ムクッと運転席と助手席の間に頭が起きた
ヤッパリ美咲さんだ!!!

――暗い車中でも美咲さんの白さは判りましたーー

 あ!抱き合った?!
?!キスした??!!
ん?シートを倒した!?両方とも!?
彼氏が仰向けに倒れ込んだ美咲さんが笑顔で彼氏に覆いかぶさった

 ・・あ!見えないな!・・

 ムクッと美咲さんが起き上がった
・・あ、見えた!・・
美咲さんの白い腕が動いて自分のスカートに手を入れてる?
あの動きは???
下着を脱いだのか!???

 美咲さんは膝立ちのまま歩いて
右手で髪の毛を抑え
左手でスカートの前を巻くって何かをまたいだ
あれって!?もしかして?
彼氏の顔をまたいだのか!!?

美咲さんはスカートを抑えたまま
ゆっくりと腰を下げ眼を閉じた
時折上を向いては気持ち良さそうな表情を浮かべた

 しばらくすると美咲さんは眼を少し開けて
彼氏の顔の上をまたぎ直す様に後ろを向いた
今度はスカートの後ろを巻くると真っ白なお尻が丸見えになった

 そのまま向こうに下げた頭を
上下させはじめた美咲さんは
頭を上下させたり左右に揺れたりしている

 時々、美咲さんの真っ白なお尻が
ビクッ、ビクンとした
何度かそれを繰り返した後
美咲さんは、またこちらを向いて
仰向けになっている彼氏の上ら辺に、またがった?!?

 えー???!!!??

美咲さん、、左手を充てた自分の股間を覗きこんでる???
右手は股間の下の方にある
ゆっくりと腰を沈めると彼氏に覆いかぶさった

 ・・また見えなくなった・・
・・・・・・・・・・・・・
・・あ!また起き上がった!・・

 闇の中で美咲さんの白い肌が動いている
美咲さん、小刻みに動いてるな、、
腰を動かしているのか?
前後に、左右に、回したり、上下に動かしたりしてる。
美咲さん、、何だか気持ち良さそうな表情だな・・

 ん?ナンか美咲さんのシャツの胸元が動いている?
・・彼氏が手を入れてのか!?
あ!美咲さんがポロシャツを捲り上げていく、。脱いだ!!
白いな、、、
ヤッパリ彼氏が仰向けになったまま美咲さんの胸を揉んでいる
彼氏が美咲さんの白肌の乳房を揉んだり
長い指で淡いピンク色の乳首をイジッている

美咲さんは小刻みに腰をふりながら
彼氏の指を自分の口に持って行って咥えたり、舐めたりして
時折のけ反っては恍惚の表情をしている
美咲さんの声が、わずかに開いた窓の隙間から漏れ聞こえてくる
「あん!あん!あっ うん ああうう、、あん、もっと!もっと!・・
   ・・あん、ソコ、あん、ソコ イイ あん あん・・」

 美咲さん、、、あんな声出すんだな、、、
彼氏と、、あんな事するんだな、、、

・・・当たり前か、、、

 しかし美咲さん、ボクとさっきまでずっと一緒にバイトしていて
15分後には彼氏とセッ○スかよ!!

 しかもこんなトコでさ、
カー○ックスって××?
清楚系じゃ無かったのかよ?
いつからだよ!
バイト中からヤル気だったのかよ××!!!

彼氏と逢うから、あんなカワイイ格好して
セック○するつもりだったから全身の汗を拭きとったのかよ××!!!
だから!ノーブラで良かったのか×××!!!!
あのレース付きのピンクの下着も?
チッキショウー!!!!!

あ!彼氏が起き上がった!
抱き合って、キスしながら小刻みに揺れている
彼氏、イイ身体してるな・・・
美咲さんは彼氏の乳首を舐めたりしている
今度は彼氏が美咲さんの乳首を舐めたりしている

 今度は美咲さんが仰向けになって見えなくなった
彼氏が上になった
腰を小刻みに動かしている
スゴイ速いな
あ!止まった!
美咲さんも起き上がった
ん?抜いた?
美咲さんがこっち向きに四つん這いになった?

 彼氏が美咲さんのスカートを巻くった
美咲さんの白いお尻が突き出して良く見える

彼氏は美咲さんの腰を持って自分の腰を振り始めた
「あん、あん、ソコ、ソレ好き あんあん、あんイイ あんダメ」
彼氏がスゴイ速く腰を振っている
うわ!スゴイなスゴイ速い!!
彼氏のあの腹筋もスゴイな・・・

 あ!ゆっくりになった!
彼氏が膝立ちのまま動かなくなったぞ
終わったの、カナ?・・・

 美咲さんが自分でお尻を抜いた
あ、美咲さん起き上がった
ん?なにしてんだろう?・・・
膝立ちのままの彼氏の股間ら辺で美咲さんが頭を動かしている

 あ~、彼氏が出した後を舐めてキレイにしているのか・・・

 イイなあ彼氏、、
あんなキレイな美咲さんとあんな事できて、、、
やっぱり男は金かなあ・・

ボクは自分の車に戻った
帰ろう・・・


「美咲と葵2」

翌日、
次の日の夜もバイトだった
シフトに入ると後から美咲さんも入って来た
「今日は遅刻しなかったネ!」
「え!あ、はい」

昨日の今日だから眼を合わせられない
ボクだけが気まずい・・・

今日は店長と三人シフトだから少し気が楽だ、
今日のバイトは店長と美咲さんとボクの三人だけど
そんな日に限って客は少ない

  そんなこんなで22時25分

「葵君。そう言えば今日は車じゃないんだろ?」
「あ、そうなんですよ店長ちょっと調子が悪くて修理に出していて」
「中古はなあ安いけど故障が増えるんだよな」
「ハイ~、そうみたいです」
「今日、22時半で上がっても良いよバスがあるうちに」
「あ、いいんですか?」
「イイよイイよ、お客さんも今日はもう来ないだろうし」
「助かります!」
「美咲ちゃんもオレと2人でも大丈夫でしょ?」
「そう、、ですね大丈夫ですネ」
「じゃあスミマセンお先します!」
「おう!お疲れさん!」
「お疲れ様!」
「お疲れ様でした!」

 ボクは事務所兼休憩室に急いだ

 ガチャ!

 仕事靴を下駄箱に入れる

 ロッカースペースに入って急いで着替える

「ヤバイ!終バス22:45だ!今15分!急がないと!」
ボクは急いで着替えを終わらせた
と、ふと目をやると
鍵が刺さったままのロッカーがある
ここは?・・美咲さんのロッカーだ!

 ・・・・出来心が湧いてくる・・・

 イヤ、ダメだ!ダメだ!
そんな事しちゃダメだ!
それは美咲さんに失礼だ!

それにそれは犯罪だ!!
・・・でもチョットだけなら 犯罪では無いよな・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 見るんじゃなくて、見えちゃったら、仕方がないよな、、
不可抗力というか・・・・

 そうだ、これは、チェックだよ!
美咲さんの持ち物に万が一の事が起こっていないかどうかの
善意からの好意だよな!

それに美咲さんも悪いよ
こんなウッカリして
もし誰かに盗まれたりしたらどうするんだよ
まったく!
ボクは呼吸を整えて
静かに美咲さんのロッカーの取っ手に手を添えた
音を立てない様にそっと指に力を入れた
               カチャリ
            開いた!!!
もう美咲さん無防備だなあ・・

 ハンガーにキレイに吊るされた
美咲さんの私服が眩しい
ボクは思わず顔をよせた
良い匂いがする
もう止まらなかった
スカートを持ち上げて何度も匂いを嗅いだ ハア!ハア!

 ・・カバンも二つ置いてある・・・
・・・一つは大学のだな・・・
・・・ひとつは口が開いている・・・

ボクはしゃがんで美咲さんのカバンの口を広げていた

 美咲さんは何を持ち歩いているんだろう?
キレイに中身が整理されていて性格の良さが判るな・・・
タブレット端末、ケータイの充電器・・・
小さな水筒、ハンカチ、ウエットシート、
財布、手帳、袋アメ
コスメポーチ、鏡、クリーム、リップ、
ピンクのポーチ、、中は、、
ジィーーーとジッパーを開けてみると
ナプキンとタンポンが入っている
  美咲さんタンポン使うんだ、、そりゃそうか、、、

小さなビニール袋を
つまみ上げて広げてみる・・
ナニこれ?これもハンカチか?
!水色の下着だった!!!!!
替えの下着?
ヤバイ!ヤバイ!

慌ててキレイに元通りに畳み直して袋に戻した
その前に  ****スウーーーー***
しっかりと匂いを吸い込んだ
フローラルの洗剤の匂いがした

 もう1つ 紙の箱が・・・
これって・・・・???
〈うすうす0・1mm5個入り〉
  ????コンドーム????

 美咲さん!
こんなの持ってるって!!?
使ってるって事だよな?
・・・あの彼氏とか?!
クッソー!!ウラヤマシイー!!

ナンか高級感あるな・・・お高いヤツか?

 とかやっているウチに、もう時間が??
ヤバイ!ヤバイ!時間無い!!!
キレイに元通りに中身を戻す
ロッカーもキレイに戻して・・・・


トントントントン
階段を登ってくる音がした

 あれ???・・外から声が聞こえる!!?

「今日はお客さん少なかったですね」
「まあ、こんな日もあるよ」

ヤバイ!店長と美咲さんだ!
え!?!早くないか?!!

どうしよう?どうしよう!!!
!?マズイ!!え?マズくない?いやマズいよな!?!
え!?どうしよう!!・・・

ボクは思わず自分のロッカーの中に入ってしまった
カチャリ


  ガチャ
2人が休憩室に入って来た!

「あれ電気点いてんな?」
「葵クン急いでて消し忘れたんですね」
「俺も時々やっちゃうんだよな」
「人感センサー式に変えた方が安上がりかも知れないですよ」
「ああ、その手もあるか」
「電気代高いですからね」
「そうだな」

「私、着替えちゃいますね」
「おう」

シャッ
ーー 美咲さんがロッカースペースに来て着替え始めた ーー

***うわぁぁぁ! 美咲さん僕がいる事に気付かずに着替え始めたぁぁぁ***

ドキドキしていた
昨日の事もあったけどロッカーの扉越しとはいえ、
今は目の前で美咲さんが服を脱いでいる!!!
美咲さんはネクタイを外し、シャツのボタンを外し始めた

ドキドキ ドキドキ ドキドキ
心臓の音が聞こえない様に
呼吸の音が聞こえない様に
僕はジッとして眼を閉じたりチョットだけ薄目で見たりしていた

美咲さんがシャツを脱いでスカートのジッパーを下げた

「美咲 開けてイイ?」店長の声だ!
「ダメですよ まだ着替え中です!」

え?呼び捨て?
今、店長が美咲さんを呼び捨てにしたような?・・

「いいだろ 久しぶりに」
    ?!久しぶり!?
「ダメですよ!私は今、彼氏いるんですから」
「寂しいなぁ」
「店長も結婚してるじゃ無いですか」
「そうだけどさぁ ご無沙汰なんだよな最近」
「そんなの知りませんよ私は」
「なぁん、初めての男に対して冷たいんだからぁ」
「ソレはソレ、コレはコレです」
え?!!何々??初めての男??美咲さんの?店長が?

シャッ
美咲さんが着替えを終えてカーテンを開けた

「前はあんなに楽しんでたのに」
「あの頃はあの頃、今は今です」
「・・最近どうなの彼氏とは?」
「仲良くしてますよぉ」
「ふ~ん最近あったのいつ?」
「・・昨日ですけど」
「じゃあ昨日シたの?」
「・・言わないですよ」
「シたんだ!」
「さあぁ?」
「否定しないって事は、って事だろ?」
「さあぁ??」
「彼氏喜んでただろ?」
「?さぁあ・・?」
「美咲は俺が1から仕込んだからな」
「・・まあ、そうですけど、、」
「彼氏の方は上手いの?」
「・・まあそうですね」
「俺より?」
「・・う~ん まぁそれはぁ・・」
「俺より上手い男に出会える事は無いよ」
「・・、 それはそうかも ですけど」
「彼氏は自分本位で自分だけがイっちゃって
   美咲はイってないんじゃないのか?」
「・・・・・」
「図星か!」
「・・~ん・・・」
「俺の時は毎回あんなにイってたのにな」
「・・・まぁ、、」
「満たされてないんじゃないのか?」
「・・・・」
「欲求不満のままじゃ長続きしないぞ」
「・・・・・」
「ちゃんと要求しないと」
「・・・どうやって?」
「言葉で伝えるのさ ソコが良い ソレは嫌ってさ」
「・・う~ん」
「ちゃんと話し合うんだよ」
「出来れば良いけど、、」
「まだ遠慮があるのか?」

「・・それはあるよぅ。まだ3か月だしぃ」
「ホントはどうして欲しいの?」
「・・・本当は、、」
「・・・・」
「・・恥ずかしいな」
「・・『もっと舐めて欲しい』・・」
「!なんで判るの!?」
「そりゃ判るさ 美咲クンニされるの好きだったもんな」
「・・・」
「他には?」
「え~・・せ、正常位やバックも良いけど、、
    本当は騎乗位の方が好きなんだよね」
「それを伝えれば良いんだよ」
「う~ん」
「まぁこれからだよな」
「言える様になるかな」
「俺との時は俺が聞いたからね」
「そう、聞いてくれれば答えやすいけど自分からはね・・」
「彼氏の方は何回イクの?」
「う~ん2回とか」
「美咲は上手になったからな」
「・・まぁ」
「初めは何も出来なかったけどな」
「それはそうでしょう誰だって!」
「美咲は顔だけじゃ無くてアソコもキレイだし」
「ハハハ」
「締りも良いから気持ち良いし」
「自分じゃ良く解らないですけど」
「ホントだよ 俺が知りうる限り一番なんじゃないかな」
「本当に~?」
「フェラも上達したかな?」
「・・多分」
「前はまだ、ぎこちなかったけどな」
「今はみんなフェラで必ずイクよ」
「ホントかあ?」
「本当だよ!」
「ミエ張る様になったか」
「見栄じゃありません!」
「でも前の感じだと、とてもイケる感じでは無かったよ」
「あの時はまだ初心者だったからでしょ!」
「咥え込んだだけの、お子ちゃまテクだったけど
   俺の教えが良いから上達も早かったな」
「私の理解が良かったのでは?」
「久しぶりに シテみてよ」
「えー!?」
「定期点検だよ」
「なにそれ!?」
「教えた側としては責任があるからな」
「そんなの無いでしょ(笑)!」
「久しぶりに美咲の舌使いを味わいたいなって思ってさ」
「えーダメだよ~」
「あーあやっぱダメかぁ~
    こんなオッサンは1人寂しくオナニーでもするかなぁ」
「・・・・」
「最近だーれも相手してくれないんだもんなー」
「・・・」
「ゴメンな 無理言っちゃってウザかったねゴメンね」
「・・・・無理じゃ無いけど、、」
「・・え?無理じゃ無いの!?」
「・・少しぐらいなら・・」
「えー?イイの?さすが美咲!嬉しい!」
「・・・・」
「え!?ホントにイイの?」
「・・コンドームは持ってますよね店長」
「え!?イイの!!」
「え!?じゃ無くて!フェラも生じゃイヤですからね!」
「え~、、でもぉ・・」
「フェラだけでも生はダメです」
「なんでぇ?」
「店長みたいに不特定多数の相手とシテいると
   無自覚に性病を持ってたりするんですよ」
「・・大丈夫だと思うけどな・・?」
「解るもんですか!検査とかしてますか!?」
「してないけどぉ」
「でしょう!」
「別にどこも悪くないけどな」
「潜伏期間が長いのもあるんですよ」
「うーん」
「嫌なら帰ります!」
「判った!判ったよ!するよ!します!」

「いつもの引き出しですか?」
「そうです!」
美咲は事務用デスクの二段目の引き出しを開けて箱を出した
「カラなんですけど店長!」
「あれえ?」
「もう!誰と使ったんですか!」
「えーと誰の時だったかな???」
「まったく!」

美咲は少し呆れながら自分のカバンをソファに持ってきて
中から箱を出しコンドームを取り出した

「ナンだ!美咲持ってんじゃん!相変わらず準備がイイなあ!」
「自分の身は自分で守らないと」

店長は満面の笑みでソファの自分の横の席をトントンとした
美咲さんは「フゥ」と軽く溜息を吐きながら
店長の横にゆっくり座った

店長は笑顔で美咲の腰に手を回して顔を近付けた
美咲さんもまんざらでも無い感じでキスを軽く受け入れた
2人は二回目のキスを少し長めにしながら
店長は美咲さんの服の上から胸を揉んだ
美咲さんは嫌がるでも無く揉ませている

   どうやら2人は昔関係があって
   美咲さんの初めての相手は店長らしい
   今日は久しぶりの行為のようだった・・・

店長が美咲さんのシャツのボタンを外そうとすると
美咲さんが店長の手を持って「ちょっとソレは」と止めた
「せっかくだから美咲の美乳を久しぶりに直で触りたいな」と店長が言った
美咲さんは「もう」と言ってそれ以上止めなかった

店長は美咲さんのシャツのボタンを外しブラジャーもめくり
「やっぱりキレイだな」
そう言いながら美咲さんの胸を揉んで乳首を舐め始めた

美咲さんは右手で店長の股間をズボンの上からさすっている
どこか慣れた2人の感じがその様子から見て取れた

店長のズボンのチャックを降ろして美咲さんは手を入れた
そのまま店長のモノをさすっている
「そろそろ脱いで下さいよ」
そう言って美咲さんは店長のズボンを脱がせにかかった
店長のズボンとパンツを膝まで下げると
店長のモノがあらわになった
美咲さんは店長のモノにコンドームを被せた

その被せ方がなんだか慣れていて少しショックだった
美咲さんは店長のモノを握って手首をゆっくり上下させた
「相変わらず大きいですね」と美咲さんが言った
「身長は少し縮んだけど、チン長は縮まなかったみたい」
「アハハはは」と言って2人は笑っていた

「歴代で一番大きいか?」
「う~ん 二番目かな?」
「えー!コレより大きいヤツいるの!」
「今の彼が太くて長いんですよ」
「どれぐらい?」
「え~?これくらい?」
と美咲さんは店長のモノを握った右手で輪を作りながら
親指を少し離して輪を大きくした。
「えー!」
「で長さは、、ん~これくらいかな?」
と左手の人差し指を店長の先端から少し離した
「そりゃ大きいわ・・」
「そうなんです」

「美咲は大きいのが好きなんだな」
「そう言う訳じゃ無いですけど」
「前の彼も大きく無かったか?」
「大きかったですよ」
「やっぱり好きじゃん」
「たまたまですよ」
「たまたまも大きいの?」
「そうじゃ無くて!」
「大きく無いの?」
「大きいですけど、何の話しですか!?」
「なんの話しだったかな」
「おちんちんの大きさの話しでしたよ」
「ああそうだ」
「フェラチオはするんですか?しないんですか?」
「美咲はどうなの?したいの?したく無いの?」
「え?」
「どっちなの?したく無いの?」
「したく無い訳じゃ・・」
「じゃあしようよ」

美咲さんはフェラを始めた
ゆっくり、ねっとりとした時間が流れていた
「んぅ、ん、ん」
美咲さんは献身的に続けている
店長はその間に美咲さんの胸を揉んだり
スカートをまくってお尻を触ったりしている

店長は「美咲」と言ってお尻をポンポンとした
すると美咲さんは身体の向きを変えて店長の顔をまたいで69の態勢になった

店長はスカートに手を入れて美咲さんの股間を触り始めた
「今日は生理か?」
「生理は来週くらいかな?」
「良かった」
そう言いながら店長は美咲さんの下着を膝まで降ろして
美咲さんのを舐め始めた

店長も上手みたいで美咲さんは気持ち良さそうにしている

それから店長は3分くらいでイってしまった
「ふー 気持ち良くイケたよ 美咲ありがとうね」
「私も気持ち良かったです」
「良かった・・やっぱ上手いわ美咲は~」
「そうですか」
美咲さんはティッシュをあてがいながら
店長に被せたコンドームを外した

「思いやりがあるっていうか違うんだよな」
「そうかな」
「それより美咲はどうなの?」
「え?」
「まだイっては無いだろ?」
「うん まあぁ、、」
「良かったら 続きするよ」
「・・・・」
「まだゴムある?」
「・・・あるけど、、」
「ゴムすれば直接触れないんだからさ」
「う~ん・・・」
美咲さんはカバンに手を入れてコンドームの箱からもう一つ取り出した

そう言いながら店長は美咲さんの股間に手を伸ばして動かし始めた
クチュクチュクチュ
美咲さんは拒む様子が無い
店長の手の動きに任せている
「あんぁあんぁ」
美咲さん気持ち良さそうだ
店長は美咲さんを抱き寄せてキスを
おでこ、両頬、鼻先、アゴ、下唇、上唇と軽くしていき
「美咲はいつもカワイイよ」と言って
長めのキスをした

美咲さんも喜んでいる

「上に乗る??」と店長が聞くと
美咲さんはうなずいた
店長はソファの上に座り直すと美咲さんはコンドームを被せた
被せ終ると店長の肩に腕を回して上にまたがった
そして自分で挿入するとゆっくりと腰を動かし始めた

クチュ クチュ クチュ クチュ
ギュ ギュ ギュ ギュ
「ぁうん ふぅん」

美咲さんの音と吐息とソファの軋む音だけが深夜の小部屋を埋めている
まるでこの夜の全てに沁み込む様に
同じリズムを刻んでいる

美人で賢く彼氏のいる清楚な美咲さんと
妻子もいるバイト先の店長と
ロッカーに隠れて そんな2人を見てしまっている僕と
三つ巴の背徳感と静寂の中
どこか遠くでサイレンと犬の遠吠えが聞こえる

美咲さんが
うつ向いたり、のけ反ったりしながら
自分のペースで腰を動かしている
「あぁ ぁあ」と美咲さんの小さな吐息が漏れる
すると美咲さんの腰の動きが前後に速くなったと思ったら止まった

「あぁん このまま動かないで・・」美咲さんが言った
「いいよ」店長が言った
美咲さんが息を荒くしながら
店長に持たれ掛かっている
「はぁはぁ・・」
「イケた?」
「うん」
「良かった美咲がイケて」
「ありがとう」
美咲はそう言いながら店長のモノを抜いた





翌日・・・
結局あの後で美咲さんは店長の車で送って貰って帰った

僕はと言えば何とかバレる事は無かったけど
すっかり帰るタイミングを無くしてしまい
事務所に朝までいた
興奮で寝られなかったから
美咲さんを思い出して4回抜いた・・
その後で疲れて寝てしまったけど
始発の05:55分のバスで帰った
街は優しい朝日と冷たい空気に満たされていた



「美咲と葵3」

あれから3か月・・
美咲さんと2人でシフトに入る事も週2であるけど

美咲さんは店長と2人だけの深夜シフトも何度かあって
何をシテいるのかは想像に難くないが
僕は興味もある一方であまり関わりたく無いとも思っていた

そんなある日、美咲さんとの2人シフトの夜
彼氏にお迎えを急な用事でドタキャンされたとの事で
「僕で良ければ送りましょうか?」
と言う事で初めて美咲さんを助手席に乗せて送る事になったが
あの彼氏の白い車とすれ違った
隣には女性の姿が、、


「後を追って欲しい」と言う美咲さん
後を追ってみたら高速道路のインターチェンジ付近の
ラブホテルに入って行くのを見てしまった
美咲さんはショックを受けていた

その後で美咲さんを送って行ったけど
美咲さんは「葵クン、ドライブしない?」と言った
僕はなけなしのお金でセルフスタンド給油をして海までドライブした

海に着いた美咲さんは車を降りて1人砂浜へ歩いた
美咲さんは1人海を見ていた
僕が心配していると、
しばらくして戻って来た美咲さんの眼は赤くなっていた

「美咲さん」
「ありがとうね葵クン」
「彼氏はバカだと思います!」
「え!?」
「美咲さんと言う、こんなに素敵な彼女がいるのに浮気するなんて!」
「葵クン、、」
「あの人は美咲さんの何を見ていたのか!何も見てないバカ野郎だ!」
「ありがとう葵クン」

美咲さんが僕を見つめている
僕も美咲さんを見つめている
美咲さんの瞳が潤んでいる
僕は思わず美咲さんを抱きしめた
「美咲さんは世界中の誰よりも魅力的で素敵な女性です」
「葵クン・・」
「だから傷付いて欲しく無いよ・・」
「葵クン、、」
美咲さんが僕を見つめている・・
僕は美咲さんに顔を近付けた・・
美咲さんはイヤがっていない・・
美咲さんの唇に僕の唇を近付ける・・・
美咲さんはイヤがっていない・・・

ーーー    唇と唇が触れた   ーーー

美咲さんはイヤがっていない・・
僕はもう一度唇を重ねた
さっきの確認のキスとは違い
今度は少し長く
気持ちのキスをした
美咲さんも受け入れてくれている

キスが終わって
まだ2人見つめ合っている
美咲さんは少し照れながら
「キスしちゃったね」と言った

「美咲さん・・僕、、キスを初めてしました。」
「・・・」
「初めての相手が美咲さんで僕は最高に幸せです」
「葵クン・・」
「出来ればもう一度キスしてもイイですか!」
「え・・?う、うん」と美咲さんは恥ずかしそうにうなずいた
僕らはもう一度キスをした

「だ!抱きしめても良いですか」
・・コクン・・と頷きながら美咲さんは微笑んだ

ーー 僕は美咲さんを抱きしめた ーー

何秒、何分、何十分経ったのか
実際には5秒か10秒ほどだっただろう

僕はドキドキして息が荒くなっていた
「葵クンドキドキしてるね♡」
美咲さんは僕の胸に手をあてて言った

「私もドキドキしてるよ ホラ 」
と僕の手を取って美咲さんは自分の心臓の位置にあてた
「ホ、ホントだ!スゴくドキドキしてる・・」
僕はドギマギしながらも
美咲さんの手と身体は温かく鼓動が速くなっているのが判った
「美、美咲さん、、胸を触ってもイイですか?・・・」
すると美咲さんは「いいよ」と言って
僕の手を右にずらして左の胸の上に置いた
「触るの初めて?」
「う、うん」
「どうかな?」
「な、何か、、思ってたより硬いかも、、」
「フフフ、、ブラジャーしてるからね」
「そうか、、ブラジャーって硬いんだ、、」
「フフ!本当に初めてなんだね」と美咲さんは微笑んで
  僕の両手を取ってシャツの中に下から入れてくれた
そしてシャツの中でブラジャーを上にズラして
胸に直接触らせてくれた・・・
「今度はどうかな?」
「や、柔らかい、、柔らかくて温かい!」
「フフフ」
僕はシャツの中で美咲さんの胸を揉んだ
乳房を揉んだり乳首を摘まんだりした
「フフフ」美咲さんは微笑んでいる。イヤじゃないんだ!

僕は美咲さんのシャツのボタンを外して前をはだけさせた
美咲さんの美しい胸がシャツの隙間から見えた
「キレイ・・」僕は声に出していた
「恥かしいな・・」
美咲さんは頬を赤らめながら言った

僕は美咲さんの胸に顔を寄せて乳首に口づけした
「あん」と美咲さんは声を出した
美咲さんの乳首は硬く立って敏感になっていた
「あぁ・・あん」と美咲さんの漏れた吐息が僕にかかる
僕は美咲さんのスカートの中に手を入れて
美咲さんのお尻を揉んだ
「柔らかい・・」
そのまま股間も触った
下着の上からとはいえ初めて女性の股間を触った
僕は勢いが止まらず
そのまま美咲さんのスカートの中に顔を突っ込んで股間に顔をうずめた
初めての女性の股間
それがしかも美咲さん!
ああーなんて幸せなんだ!!
僕はスカートをめくって美咲さんの表情を確認した

美咲さんは恥ずかしそうに顔を横に向けながら
右手の甲を口元にあてていた
恥ずかしそうでもあり嬉しそうにも見えた

僕は美咲さんの下着の中をどうしても見たくなった
美咲さんの下着の股間の部分を横にズラした

美咲さんの女性の部分があらわになった
滑らかな肌に入った縦スジはわずかに開き
ピンク色と赤色のグラデーションをしていた

僕は顔を近付けて匂いをかいだ
美咲さんの女性の縦のスジは ほのかな乳製品の香がした

僕が美咲さんの下着を降ろそうとすると
美咲さんは腰を浮かしてくれた
僕は美咲さんの下着を降ろして片足を脱がせた
脚を開いて膝の間から顔を入れた
僕はマジマジと女性のしかも美咲さんのを見た
何とも言えない不思議な感じがした

指で触ってみると汗でシットリとしている
中指で縦のスジを撫でると湿っていた
少し指に力を入れて深く撫でると指の腹にヌメりが付いた

もう一度、鼻を近付いて匂いをかいだ
そして我慢出来なくなって唇を付けた
美咲さんは眼を閉じて僕に任せている
僕は舌先でなぞるように舐めてみた
味は表現しにくいけど
舌先は中へ中へ、奥へ奥へと行きたがった

美咲さんは腰が動いている
表情は上を向いていて良く見えない
美咲さんの腰がビクッビクッと小刻みした

僕が舐めるのを終えると美咲さんは
「葵クン上手過ぎて私イかされちゃったよ」
「えぇ?」
「本当に初めてなのかな?」
「もちろん!」
「フフフありがとう 葵クンのカチカチだね」
美咲さんはそう言うと僕の股間をさすってくれた
あ~なんて幸せなんだ!美咲さんが僕のを触ってくれている!
しかも美咲さんから!

「あぁ何だか出ちゃうかも!」僕が言うと
美咲さんは僕のベルトを外してチャックを降ろした
パンツから取り出してくれた僕のモノは既にピークを迎えていて
美咲さんの掌がそソッとキュッと触れると
「あっ!!」と早々に出てしまった!!!
「あん」と美咲さんの顔にかかってしまった!?
美咲さんは「初めてだもんね」と言って微笑んでくれた
そして顔に僕の白いのを付けたまま
僕のモノに顔を近付けると僕のを匂いをかいだ
「うん 何か爽やかな匂い」
そう言いながらまだトロトロと流れ出ている竿を
下から舐め上げてくれた
「ああ~」僕は思わず声が出てしまった!抑えられない!
美咲さんは舌の腹で舐め上げてから舌先で先端をレロンと舐め回した
零れない様に何度も下から上に舐め上げて咥え込んだ
そして咥え込んでまま舌先を動かし始めた
僕は溢れ出るのを止められなかった
ビクンビクンドクンドクンと出し続けた

美咲さんはそれを咥えたままチューチューと吸い取ってくれた
全てが快感だったけど
ねっとりと吸い上げる感覚は特に快感だった

その日以来 僕等は付き合い始めた
幸せな大学生活を送っている


ケース4  再会「ユリ と 北島」
あらすじ
都心のオフィスビルでニューヨーク帰りのユリと再会した北島
2人は食事に行く事になった
ユリは離婚していて北島も独身のまま
酔った2人は関係を持ち やがて


再会 「ユリと北島」

都内某タワーオフィスビルの上階エレベーター前
エレベーターが来るのを1人待っているスーツ姿の男性
エレベーターのランプが近づいて来るのを何気なく見ている

エレベーターが来て扉が開くと
スーツ姿の女性が乗っていた

男「・・あれ?」
女「あぁ!」
男「・・久しぶり!!」
女「昨日ニューヨークから戻ってきたの」
男「そうだったんだ何年ぶり?」
女「3年ぶり!」
女性はニコリと微笑んだ
男性も笑顔になっていた

女「!エレベーター!?」
男「あ!まずい!また連絡するよ!!」
女「そうね!」

男性はエレベーターに急いで乗った

その日も、いつも通り忙しく仕事をこなす
パソコン作業に書類チェック
慌ただしくしている間に17時になったが
男性は残業で18時になった

「あー終わった18時かぁ・・」
すると

ーー ピコーン ーー

ラインの通知が来た

誰かと思って見て見ると
  【石川ユリ】
昼間エレベーター前であった彼女だ!
開いて見ると
石川ユリ【今何してる?】
               【残業がちょうど今、終わったとこ】と返す
石川ユリ【晩御飯行かない?】
               【今どこ?】と返信
石川ユリ【会社出たところ】
               【待ってて】
男性は久しぶりに少しトキメキながらフロアを出てエレベーターに乗った

1Fについてビルを出ると彼女が立っていた

「北島クン!」
「ユリちゃん!」
「残業してたの?」
「そうなんだ、さっき終わったばかりなんだ」
「ちょうど良かった。ご飯はどうしてるの?」
「まあ、どこかで食べて帰るか自炊するか・・」
「じゃあ今日は私に付き合ってよ」
「いいよ。どこにする?」
「わたしサバ定食食べたい!」
「お!良いトコ知ってるよ」
「よし!決まり!」

2人は駅まで歩いた

駅を通り過ぎて少し入ったところに暖簾のある良い感じに古い定食屋がある
「ココなんだけどさ味噌汁が美味しいんだよ」
「昭和な感じが素敵ね」

    ガラガラ



古い引き戸を開けると昭和の定食屋の店内が広がっている
「いいわーこういうの!」
2人は四人掛けの席についてメニューを広げた
●生姜焼き定食
●唐揚げ定食
●野菜炒め定食
●レバニラ定食
●サバ定食

「今日はユリちゃんの復帰祝いだから俺が奢るよ」
「ホント!嬉しい!」
「何でも好きなモノを頼んでよ」
「じゃあね 私はサバ定食と瓶ビール」
「判った。すいませんサバ定食二つと瓶ビール下さい!」


2人は美味しく定食をたいらげた
「美味しかったー」
「美味しかったね。ご馳走様でした 北島クン
   明日は土曜日でしょ この後はどうするの?」
「まあ、帰って寝るだけかな」
「じゃあさ飲みに行こうよ。ね。」
「え。うんまあいいか?どこ行く?」
「カウンターで焼酎が飲めるトコがいいな」
「近くにあるよ行こうか?」

2人は焼酎居酒屋に移動して飲み直した
「うわぁ色々ある」
「でしょう」
「久しぶりの日本を満喫だー!」
2人は数種類の焼酎を飲み比べしてお酒を楽しんだ

「北島クンは結婚はしたの?」
「いや・・まだ・・」
「モテるからねぇ、余裕こいてるとおじいちゃんになっちゃうよ」
「うーん、、そうなんだよな」
「婚期が送れると子育てと親の介護が重なったりするから大変だよ」
「そうかぁそうだよなぁ」
「彼女はいないの?」
「・・うーん」
「どれくらい?」
「結構いないかも、。。ユリちゃんはどうなの?」
「私は離婚したから」
「え!?そうなの?」
「ほら」ゆりは左手の薬指を見せた
   指輪をしてなかった
「2年前にね」

「そうなんだ」
「遠距離寂しかったみたい」
「あぁ」
「モテ無い人じゃなかったから相手が出来たんだとさ」
「ほう」
「もともとセックスレスだったし」
「え?」
「別れる前から、、2年くらいしてなかったな」
「え?」
「子供もいなかったし別れるなら今かなって?」
「そんなもんかな?」
「そんなもんよ」

ユリはグラスの焼酎を飲み干すと「フー」と息を吐いた
「北島クンは?」
「え?」
「どうしてるの?」
「え?」
「彼女ずっといないって言ったよね?」
「うん」
「どうしてるの?」
「え?」
ユリはジッと北島の顔を覗き込む様に見た
「ユ、ユリちゃん酔ってるな」
「酔ってますよー 酔ってちゃ悪いんですかー?」
「い、いや、、そろそろ出ようか」
「えーもう出るのー?」
「飲み過ぎじゃないかな?」
北島はお会計を済ませてユリを連れて店を出た

「ユリちゃん帰ろう」
「えー!もう1軒行くー!!」
「今日は帰ろうよ」
「ヤダーもっと飲む!」
「足元危ないよ」
「久しぶりの日本なのにー!」
「ほら、ちゃんと歩けてないよ!」
「じゃあ、家で飲もう!」
「えー?」
「今から私の家で飲もう!」
「それはマズイよ」
「なんでよ!いいじゃない!」
「じゃあタクシー呼ぶからそれ乗って行きなよ」
「えー?1人で帰るの危ないでしょうー!」
「ユリちゃんなら大丈夫だよ」
「何それどういう意味よ!?」
「あ、いや、、」

「私が酔ったままどこかで寝てしまっても良いの?」
「あ、いや、、」
「寝てる隙に、どこかの男達にHな事されても良いの!?」
「それは、、、」
「私が知らない男達に凄いヤラしい事されても北島クンは良い訳だ!」
「そんなぁ、、」
「送ってけよ北島!」
「えー、、」
「同期を見捨てるのか!」

「うわぁ、、あ!タクシー来たよ!」

タクシー車内
結局タクシーに同乗させられた北島

ユリは運転手に住所を告げると
北島の肩で寝てしまった
北島は嬉しい様な気まずい様な表情だった

ユリの自宅マンション前でタクシーは停まり2人は降りた
マンションに入りエレベーターに乗ってユリの部屋に入った

部屋に入るとまだ段ボールが積まれていて
引っ越して来たばかりなのが判った

ユリはお酒とグラスを出して来て
2人で飲み直した

「さっきの話しだけどさ」
「え?」
「北島クンはどうしてるの?」
「何が?」
「行ってるの?」
「どこに?」
「風俗とか」
「ええっ!?!?!?」
「やっぱり行くよね独身なら」
「行ってないよ・・」
「嘘だね」
「ホントだよ」
「正直に言って」
「ホントだって」
「風俗店とか行くとさ性病移されるのよ」
「だから行ってないって」
「感染して帰って来て、知らずにSEXしたらパートナーも感染するのよ」
「いや、あの、、」
「そうして子宮系のガンにさせられたりするのよ」
「えー!」
「ガンになったら闘病は辛いし死ぬ事もあるのよ」
「うわぁぁ」

「風俗は行ってるの?」
「行ってません!」
「本当に?」
「ホント、ホント!」
「じゃあ、性病は持ってない?」
「持って無い。   と、思います。」
「虫歯は?」
「無い」
「歯周病は?」
「無いです。」
「本当かな」
「定期的に予防歯科に行っているから」
「エラーイ!」
「前に測った時は虫歯菌も歯周病菌も無かったよ」

「じゃあキスし放題だね!」
「いや別に、、」
「最近いつキスした?」
「さあ、、、」
「したの?してないの?」
「・・・・」

「私としてみる?」
「え!?」
「嫌なの?!」
「嫌じゃないけど」
「じゃあしようよ」
「・・・・」
「いいじゃん!」
「・・・・」




ケース5 家庭教師 「遥と優太」

あらすじ
高校二年生の優太には家庭教師の遥先生がいる
遥先生は大学二年生で素朴だが美人だ
優太は高校で性教育の授業を受けた日、
家庭教師の時間に遥先生にどんな授業か聞かれて話し始めた









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