『心・技・体』
スポーツの中で『心・技・体』という言葉はとても多用されていているので改めての説明は不要だと思います。
これはよくある事例だと思いますが、小学校の頃、キレッキレのバリッバリの選手が中学生になるとパフォーマンスが急激に落ちる事があります。
いわゆるクラムジーというものですね。
これが成長期の子どもにはめちゃくちゃやっかいのものでして、体と脳を混乱させている状態なんです。
しかもこれがすぐ終わればいいのですが、長いと2~3年続いてしまいます。
そうです。この状態が続くと心が折れるんですね。
今まで思い通りに動いていた体が急にコントロールができなくなる。そして当たり前にできていた事が難しくなり、プレーにおいても活躍することができない。
大人の私でも考えるだけで心折れそうですよね。
これが成長期の子どもであれば…
ここの部分が『心・技・体』と密接な関係があると思っていて、
①クラムジーによって動きが悪くなる
↓
②パフォーマンスが落ち込む
↓
③悩み落ち込む
↓
負のループに陥ります。
これを『心・技・体』に置き換えると・・・
① 『体』をコントロールできない
↓
② 『技』術が上達しない
↓
③ 『心』が落ち込む
とこの流れになり③から①に繋がり負のループとなる。
考えただけでも嫌になりますよね。
だって技術の部分をいくら練習したって上達しないんですもの。
③から①の流れというのは面白いもので
(心が体に与える影響)
例えば、2人で力比べをするのですが、1人は前にならえの恰好で腕をキープ、もう一人の人が腕を下に押してください。
この時キープする方は
①『死にたい死にたい』と心の中で唱えながらキープしてください。
②『すごい幸せ、すごいハッピー』と心の中で唱えながらキープしてください。
不思議と①の場合ではキープできないんです。そして②では普通よりも力が発揮しやすいんです。
#是非お試しあれ
心と体は通じていることが実感できると思います。
試合中に罵声や罵倒、否定的な言葉を浴びせられると選手はどうなるか。
それとは逆に選手達をしっかりとハッピーな方向へ向かわせる声掛け、言葉は『心・技・体』をグッドサイクルに向かわせることができ、パフォーマンスもぐっと良くなるw
コオーディネーショントレーニングでは上記の①の部分(『体』をコントロールできない)にアプローチしていくことになります。
ここを抜け出せれば、きっとグッドサイクルへの近道となるでしょう。