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三人の巨人① 倉本長治

「店は客のためにある」という言葉を残したことで知られています。
商業者は消費者に代わって商品を選び、仕入れ、販売するのですから、その活動の対価として適正な利潤を得るのは当然としました。
商業者は消費者に対して公平公正でなければならず、それによって小売業の成長があり、消費者の生活の向上、社会の発展につながると主張しました。
これが江戸時代以来「物を動かすだけでカスリをとる」として卑しめられてきた商業者たちに自信と勇気を与え、商業近代化の精神的原動力となったのです。
また、科学的な経営技術の積極的な導入を提唱し、スーパーマーケットやチェーンストアを日本にいち早く紹介したほか、従業員をパートナーと考える(「店員と共に栄える」)経営のあり方も説きました。
経営革新の方向と方法を示したことによって、商業者に多大な影響を与えました。
その中から今日の大チェーン、有力専門店が輩出しており、日本の商業に巨大な足跡を残しました。

店は客のためにある


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