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必要不可欠な仕事

新型コロナウイルスパンデミックや能登半島地震など、日常が揺らぐと注目される存在の一つにエッセンシャルワーカーがいます。エッセンシャル(essential)の「必要不可欠な」という意味が示すとおり、エッセンシャルワーカーは私たちの生活を支えるために必要不可欠な職種に従事する労働者のことを指し、次のような業種が該当するとされています。


医師や看護師、薬剤師など医療従事者
介護福祉士や保育士など福祉関連
教育機関に勤める教育者
警察官や消防士などの公務員
運輸業界や物流業者
小売業者や販売業の従事者
生活インフラの維持に関わる職種
農業・林業・漁業など第一次産業
銀行や信用金庫など金融機関


従来のホワイトカラー、ブルーカラーという職業分類にはなじまず、社会基盤を支える途絶えさせてはならない仕事です。小売業もその一つなのです。


しかし、待遇・賃金面、労働環境面で充実がはかられているとは言えません。就職希望者も少なく常に人材不足であり、それが労働過多を生み出しています。


拙著『店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる』の主人公、倉本長治は「正しく生きる商人に誇りを持て」と言いました。誇り高き商人が暮らしを支えていることを私たちは忘れてはならず、その働きに見合う待遇・賃金、労働環境を構築していくこと、それが経営者の使命です。

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