苦しさに見舞われたとき 商いとは一生のうちに何人を 幸せにできるかにつとめる 貴い仕事であることを想おう
同訓異字とは、異なる漢字ながら同じ訓読みをする言葉の組み合わせのことを言います。
その一例が「つとめる」で、「勤める」「務める」「努める」「勉める」と書きます。
値引くことを「勉強する」、値引き品を「おつとめ品」というのは、精いっぱい勉める意味から転じたものです。
「勤める」という言葉は、通勤、勤め先、勤労など職業人として働くことを意味します。
そこには契約があり、金銭の受け渡しが前提となります。
自分の「やれること」を通じて暮らしを維持するために勤めるのです。
「務める」という言葉は、親の務めなど役割のために力を尽くすことを意味します。
そこには自発性があり、本質的に金銭を目的とはしません。
自分の「やるべきこと」を通じて誰かのために役立とうと務めるのです。
仕事、家庭、地域社会などそれぞれの場面で、人は両方の「つとめ」を持っています。
どちらも生きていく上で欠かせない営みであり、どちらも「努める」ことが大切です。
やれることのレベルを上げつつ、やるべきことに意識を集中しましょう。
そうすると、つとめは「やりたいこと」と合致します。
商いとは、人を幸せにすることを目的とする貴い仕事です。
つとめて「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」を一致させましょう。
【今日の商う言葉】
苦しさに見舞われたとき
商いとは一生のうちに何人を
幸せにできるかにつとめる
貴い仕事であることを想おう
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