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常にひとりの人間として 善の目的に適うかどうかを 考えてその実践に努めよう それが哲学する商人である
先日、一通の素敵な手紙をもらいました。
クラフト紙でできた封筒の郵便を開けると、小箱が紙を結った紐で綴じられています。
小箱を開けると、掌に乗るほどのかわいらしい木彫りの小鳥が現れます。
それは、顧客アンケートに回答を寄せたお客さまへのお礼の一品でした。
その店では「100年経っても使える」ことを理念に家具をつくっています。
次の3つの条件に適う家具を通じた心安らぐ暮らしの提供を使命としています。
1)長く使えるものであること
2)使う人の心と身体に無理のないものであること
3)地球環境に負担のかからないものであること
こうした善を理念に掲げることはできます。
しかし、それを実践し、現在顧客と未来顧客に伝えることは簡単ではありません。
小鳥の店ではどのように伝えているのでしょうか?
その一つに、くだんの小鳥があります。
それ自体から包装物まで自然に還らないものは何一つ使っていません。
そこに顧客は「地球環境に負担をかけない」理念と実践の一致を認め、共感を抱くのです。
商品から店づくり、接客、サービス、販促物まであらゆる細部まで理念を徹底しています。
だから顧客は店主の本気を感じ、長くお客の記憶に留まるのです。
まだ買物をしたことはありませんが、「いつかは」と思うのはこうした理由からなのです。
【今日の商う言葉】
常にひとりの人間として
善の目的に適うかどうかを
考えてその実践に努めよう
それが哲学する商人である
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