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STU48と瀬戸内を巡った日記 ありがとろぶ

当たり前だが、握手会や公演を見れば見るほどメンバーのことに詳しくなっていき好きも加速していく。端から見れば私はDDだ。この人以外は興味ないというような単推しオタクではない。

好きになることに躊躇がないので好きなメンバーはどんどん増えていく。誰を見ても笑顔になってしまう。

最初に興味を持ったメンバーは市岡愛弓さんだが、未だに捉えどころのなさで私を翻弄してくる。セトビンゴで歌ったELTはとても良かったし、おっとりした見た目なのにクリームを顔面に受けたり、バラエティでは積極的に攻めていくところがすごいと思う。メールも読んでいるが、「今日も1日・・・」で始まる文章が好きだ。いつだったか「今日も1日生きたね!」と書かれたメールが届いたときは、生きてるだけであなたはすごいよと祝福されているみたいで、遠い瀬戸内に向かって感謝の気持ちでいっぱいになった。握手会では私は可愛い可愛い連呼するだけなので困っているようで申し訳ないが、どちらかというと全身のスタイルが綺麗だしモデル仕事を見たいと言いたいところを語彙の少なさで可愛いと言ってしまっているだけなので、モデル的な仕事で活躍できればなあと願っている。まずはOVERTUREに早く載ってほしい。

市岡さんと同じタイミングで興味を持った山口出身の岩田陽菜さんのキャッチフレーズは「好きなそ〜」なのだが、「◯◯そ」という方言を私は彼女で初めて知った。本当にそのような言葉遣いを山口の人がするのか信じてもらえないことも多いらしい。NGT48の誰だったか忘れたけれど、その人も「◯◯そ」という方言を疑っていて、しかしあるとき山口出身の道重さゆみさんがその方言を使っている場面に出くわしてやっと信じるようになったらしい。岩田さんまだまだだ。頑張れそ〜

岩田陽菜さんはよく釣り師と言われているのだが(本当の意味での釣り師は菅原早記さんまじすごいから)、私は釣られたことがない。こちらが勘違いすることもなく、いつも礼儀正しい握手になっている気がして、岩田さんと握手しただけなのに私はSTU48というグループと対話したような安堵感がある。しっかりしていると他のメンバーから評価されることが多いが、それが私との握手でも振る舞いに表れているのだと思う。すごい。

STU48のセンターは瀧野由美子さんであり、人気も瀧野さんが圧倒的なのだが、私は先頭を走る者よりも先頭の背中をすぐ後ろで見つめている人にいつも惹かれてしまう。STU48においては岩田陽菜さん、だと私は思っている。STU48を代表して仕事する瀧野さんを近くで支えている岩田さんが好きだ。

アイドルについて何か述べようとするとき、対象が変わろうが言っていることはほぼ変わらないのではといつも感じてしまう。誰かが誰かについて述べたとき、それは私の好きな◯◯もそうだよと思うことがよくある。そうそう人は特別なものを持っているわけではない。自分が書いた文章も既にどこかで読んだような気もしてくる。しかし書かないわけにはいかない。好きだからだ。

門脇実優菜さんはステージ上で生まれ変わる。普段は自分の可愛らしい声をさらに可愛くネタにしたようなアニメ声で話したりして、可愛いに全振りしている人だが、ステージに立ってスポットライトを浴びると一変する。身体は躍動感に満ちていて、表情は舞台女優のようだ。特に『メロンジュース』の門脇さんのひとり大爆発しているダンス、客席のすべての視線を引きつけるような表情は唯一無二で、嵐に挑むかのような挑戦的な眼差しは瀬戸内の秘めたる牙だ。曲終わりのこれがプロのアイドルだと言わんばかりのやりきった表情が清々しい。そんなライブパフォーマンスがかっこいい門脇さんだが、私はラーメンを麺から作るshowroomを配信していた門脇さんがとても印象に残っている。ラーメンを麺からはやばい。

去年の紅白歌合戦でのAKB48選抜メンバーに土路生優里さんが選ばれたとき、どうして土路生さんなんだろう、人気なら他のSTUメンバーでも…と思ってしまった自分がいた。当時土路生さんのことはほとんど知らないにもかかわらず、そんなことを考えてしまった私を、もし時間を遡れるなら殴って目を覚ましてやりたい。ごめんなさい。今は土路生さんは選ばれるに相応しい人だったと確信して言える。

見れば見るほど、現場を重ねるほど土路生優里さんの良さに気付くようになった。目立つわけではないけれどいつの間にか彼女がいることに安心している自分がいる。公演にもたくさん出演して、「隙あらば土路生」という言葉を生んだ土路生さんは、別に本人は陰で支えているつもりはないと思うけど、グループがほつれそうな穴に率先して手を差し伸べてカバーするような包容力がある。メンバー想いで涙脆いのもずるい。こちらも泣いてしまう。単独コンサートでは甲斐心愛さんの成長に涙したり、最近では私が入った榊美優さん生誕公演でくーかパパからの手紙に土路生さんは泣いていた。

私がSTU48を見て笑顔になれるのは、見えないところで土路生さんの努力があるのだなと思うようになり、土路生さんへの感謝が日毎に増している。ついでに書くと、最近Twitterにアップされた土路生さんに抱きつく甲斐心愛さんの動画が愛らしく最高で繰り返し見ている。


48グループのアイドルは様々なメディアで情報発信しているので、自分のようなぬるいオタクはすべてを網羅することは諦めている。受け取りやすいものだけを受け取っているので、人やグループのほんの一面を見ているだけと理解はしている。そうやって出来たイメージは誤解も含まれていると思うし、見たいところだけを見ているので、他の人とは違うはずだ。

すべてを知ることが必ずしもいいことではない。特にアイドルはそうだ。私はアイドルのプライベートに興味はないし、そこを暴こうとする者を嫌悪している。showroomやインスタライブだって、プライベートを見せているようで、それは見せてもいいプライベートだ。そうやって公開非公開の多重なフィルターを通して見たものに一喜一憂するぐらいなら、ただただステージの言動のみに耳を傾けたほうが精神衛生上良い。

私が好きなのは秘密を持っている人だ。誰にも教えられないものは誰しも持っていると思うが、ただ隠すのではなく、秘密を持っていると思わせることが美しいと信じている人が私は好きだ。そういう人とはお互いの距離感を大切にし、尊重して向き合えるような気がする。

それでそのような人がSTU48にいるかというとまだ出会えていない。私のインプットが足りない、もしくは鈍感だからかもしれないが、いないかもしれない。わからない。showroomなどのおかげで48グループの人はすべてを吐露しているように見えてしまいがちだ。沈黙するのも魅力なのにと思うが、それでは人気に繋がらないのだろう。難しい世界だと思う。

続く。


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