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【恥ずかしい失敗談】4
3の続き…
スタジオに一緒に行った友達は、帰り道「オマエ馬鹿じゃねーの?」ってバカウケだった…。
彼のギターは、ヤマハのSR400と言う、“リードギター”(笑)。
グレコじゃないので、このカセットを聞いたことがなかったのだ。
まぁ、友達に馬鹿にされつつ家路についたのだが、私はどうしても納得できなかった。
成毛滋はエフェクツを繋いでいない。
なぜ、あんなにもいい感じの歪が出せるのか…
スタジオで実際にボリューム10を試したら、ハウリングの嵐が起きてスタジオのオッサンに怒鳴られた。
では、小さい音で歪ませることは可能なのか?
それから数ヶ月、私の研究が始まった。
沢山の雑誌を読み漁り、とうとう「マスターボリューム」ってモノが存在することを知った。
私はそこで閃いた!
私:「ウチのアンプ(10W)にも、マスターボリュームをつけよう!(元気いっぱい!w)」
先ずは材料。w
この辺が中学生。
回路図とか下調べとか無い。w
とりあえず材料!
材料がアレばなんとかなる!
早速、パーツショップで、ボリュームを1個買ってきた。
ハンダとコテも買ってきた。
ボリュームはよく解らなかったので、とりあえず密閉式の大きめな奴(形がねw)を買ってきた。
コテとハンダは両方で3000円位した。
※このお金でBOSSのDS-1を買えばよかったと後から後悔したのは言うまでもない。3000円じゃ買えないけどね。w
電気回路なんかよくわからないから、自分のフライングVのピックガードを外した。
ボリュームに線が繋がってるのをみて、これと同じようにアンプとスピーカーの間にボリュームをつければ、ウチのアンプは「マスターボリューム式」になって、思う存分歪ませることが出来る!!!!www
これで、ヤマハの“リードギター”(笑)に笑われなくて済む!!!
※電気回路に詳しい方なら、この時点で既に結果は予測できるでしょうが、まぁ折角ですから最後まで付き合って下さい。w
とりあえず、スピーカーの線を外して、スピーカーとアンプの間にギターのボリュームの様に配線してみた。
アンプから伸びてる赤線をボリュームの2番に。
黒線をボリュームの3番と金属のカバーにハンダづけした。
ボリュームの1番から、プラモデルで使った赤いコードをハンダ付けしてスピーカーの+マークの端子にハンダ付け。
ボリュームの3番から、これまたプラモデルで使った黒いコードをハンダ付けしてスピーカーのーマークの端子にハンダ付け。
ボリューム自体は、アンプの裏側にプラ板を貼り付けて、そのプラ板に穴を開けて固定した。
作業開始から数時間。
生まれて初めての配線作業が完了した。
ギターの方もピックガードを組み直して弦を張って準備OK。
早速ギターをつないでみた。
裏側の新設ボリュームはとりあえず0。
表側の既存のつまみはとりあえず全部10にした。
裏側のボリュームを少し上げてみた。
アンプ:「ジャーン!!!!」
私:「(感涙)」
私:「歪んだ!歪んだよ!とーちゃん!(心の叫び)」
まさしく、歪んでいる。
あの成毛滋ほどでは無いが、確かにバリバリ言ってる。
昨日までのペランペランな音とはぜんぜん違う!!!
これで、私はジミヘンにの様なプレイが出来ると思って、嬉しくてとにかく弾きまくった!!!!!
数分後…
焦げ臭い…。
でも、気にしない。
いい音だ!ちゃんと歪んでる!
私:「そうだ!ワウもつなげよう!」
ワウをつないでみた。
もう、チョンワチョンワじゃない!
コワッコワッって言うよ!
ジミヘンだよ!(感涙)
もう、「ナマラいい音!」
※「ナマラ」は北海道弁で「“もの凄く”いい音」と言う意味。
フランク・マリノの真似もしてみた。
コーラスを持ってないので、広がりはないが、ワウの感じがソックリ(に聞こえた)だった。
焦げ臭い…
ふと気になって、アンプの方を見る…。
アンプの裏から黒い煙が…
私:「(ギターを弾きながら)!?!?これはヤバい?!(心の声)」
すると、黒い煙の中からオレンジ色の光がチラチラ見え出してほぼ同時に音が鳴らなくなった…。
次の瞬間、「ボッ!」って言う音と共に火の手が上がった!!!!!!!
本当に何か燃えるときに「ボッ!」って漫画みたいな音がする事を、この時初めて知った。。。
私は慌ててギターを投げ捨てアンプを持ち上げようとしたが、既に発火しており手がつけられない!!!
飲んでたコーラーをとりあえずぶっかけた!
そのまま、台所へ行って料理で使うボウルに水を入れて持って来てアンプにぶっかけた!!!!
次の瞬間、家中の電気が止まった…。(泣)
アンプ部分で電源がショートしてブレーカーが落ちたのだ…。
アンプはくすぶっている。
家族は出かけていて私一人自室で放心状態…。
アンプの横の壁はちょっとススけたが拭けば取れるレベルで、大事には至らなかった…。
とりあえずブレーカーを戻して電気復旧。
ボリュームの容量が小さすぎて、ボリューム自体が焼けてしまって、その熱で取り付けていたプラスチックの板が溶けて、そのまま発火したらしい。
それがアンプに貼ってある黒いビニールクロスに燃え移って勢い良く炎が上がったらしい…。
これで、9,800円もした練習アンプ(当時は小型のアンプをチューニングアンプと呼んでたが)はその短い一生を終えたのだった…。(泣)
その後の部屋の掃除が大変で…(泣)
余計なことしなきゃ良かったって後悔するが、その後悔あんまり長く続かないんだよね…。w
追伸
これはあとで知ったのだが、例のカセットは銀パネのツインリバーブに、グレコのEG360と言う組み合わせで、エフェクツは繋いでなかったそうだ。
つまりそれって、ニセハムバッカー?(カバーの中はシングルってやつ)だったのかな?
でも写真では片方のポールピース四角いけど、ちゃんとダブルボビンのオープンタイプだったと思うんだけど…。
それでボリューム10にしたら、大変なことになると思うんだけどなぁ…。
今となっては真相が判らんなぁ…。
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