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旧石器時代

20万年ほど前に
アフリカ大陸で誕生した人類は、
6万年ほど前から本格的に拡散を始め
世界中へと分布していきました。

そして、38000年ほど前に、
日本列島へ人々がやってきます。

日本史の始まりである
この時代の事を、
当時使われていた打製石器にちなんで
『旧石器時代』と言います。

この時代は現在よりも気温が低く、
その影響で海面は100メートル以上低くて、
陸地は広かったのですが、

大陸から歩いて来れたのは北海道までで、
それ以外の場所からは
海を渡らなければいけませんでした。

沖縄県の湊川で発見された、
2万年以上前の成人男性は
身長150cmほどで
このような容姿をしていたようです。↓

(沖縄県立博物館の復元模型を参考に描きました。)

身体的な特徴というのは、
暮らしてきた環境が反映されるものです。

(例)

日本列島へやってきた人々は、
比較的温暖で森林に囲まれた環境で
暮らしてきた結果、
このような身体的特徴を
持つようになったのでしょう。

※身長の低さは幼少期の栄養状態の悪さの影響も考えれますので、十分な栄養をとれていたなら、もう少し高身長だったかもしれません。

日本列島へやってきた人々は、
当時繁栄していた大型、中型の哺乳類を
狩猟しながら暮らしていました。

※沖縄などの暖かい地域では、
大型哺乳類は生息しておらず、
中型の哺乳類や川や海から採れるものを
主に食べていたようです。

旧石器時代だからといって、
打製石器ばかり使っていたわけではありません。

遺物こそ残っていませんが、
毛皮を防寒着に仕立てたり、
簡易的ではありながら寒さをしっかりと防ぐ
テントのような住居を作っていたことでしょう。

磨製石器や細石器、釣り針といった
作成に高い技術を要する道具も使用されていました。

(磨製石器と釣り針は世界最古です。)

2万年以上続いた日本の旧石器時代は、
16000年ほど前から使われ出した
縄文土器にちなんで、
『縄文時代』へと変わります。


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