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変人JK、BUCK-TICKに明け暮れる―私のBUCK-TICK思い出話②

というわけでその②、高校編です。

さて、中学を卒業した私はバスで四十分ほど離れた公立高校、いわゆる自称進学校に通い始めました。別に大学に行きたいとは思ってなかったのですが、その高校の校風が自由な雰囲気だったのと、あとは自分の通った中学校が心底嫌いだったので、なるべくそこの生徒が進学しないところに行きたかったからです。

高校生になったら仲間もできて男の子にもモテモテ、人生パラダイス!みたいなことを妄想してましたが世の中そんなにうまくいくわけない。
何を考えたのか入学式の十日前に読んだ『KISSXXX』に影響されて美容院に駆け込み、カノンの大ゴマを見せて「同じ髪型にしてください!!!」と言ったバカ(しかも身だしなみに気を使ってなかったのでただの変な髪形をしたモサい女子、その上積極奇異型ASD+衝動性強いADHD)に友達なんてできるわけがなく、二か月間誰とも口を利きませんでしたね。

……いや、自分の黒歴史はどうでもいいんだよ!!!!BUCK-TICKの話しろよ!!!!!まあ書いてて辛くなってきたので自分の黒歴史はこの辺にして、まあここでもBUCK-TICK好きを貫いていたわけです。

この年の5月5日、広島郵便貯金ホール(現・上野学園ホール)で行われた「悪の華」ツアーで初めてBUCKーTICKのライブを体験しました。初めて彼らを目にしたわけなのですが、……ごめんなさい、実はあまり覚えてない……いやもう、めっちゃ昔のことなので……。
ただ覚えているのは帰りに同級生(クラス違う人)に「一年生でしょ、学校で見たことあるよー!」と声をかけられて、それが初めて高校で誰かと話した思い出です。
あとツアーグッズでその時バンダナを買ったのですが、未だに実家変えると母がそのバンダナを頭にかぶっていますw

高校時代、BUCK-TICKにまつわる話と言えばこの同級生Yさんと、あとメンバーと名字が同じ男の子に恋をしてこっぴどくフラれたりとか、まあそんなこともあったりですが一番影響を受けたのは読書面ですね。

勿論ボードレールの『悪の華』は読みました。読んでこれが耽美…!と思うくらいだったのですが…。その後の私に大きく影響を与えたのは、やっぱり村上龍を読み始めたことでしょうか。

高校一年の冬に出た『狂った太陽』、とりわけこの中の「M.A.D」が村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』に影響されている、とどこかで聞きかじったことから私も読み始めました。女子高生が読むにはなかなかきっつい描写もありましたが読みごたえがあり、またそれにも影響されましたね。いまだに腹立ったら「ダチュラ」って心の中で唱えてるし「あんたらみんな、いつかワニに食わせてやるわ」って思うしってもういい歳なのに厨二が抜けねえなあ我ながら。

あと話は脱線しますがなぜか高校の図書室に置いてあった『トパーズ』を読んでSMに興味を持ったり。この辺のあれやこれやが後のエロ小説家につながってたりするわけです。

あとはあっちゃんが挙げていた映像作品も見たかったのですが、こっちは実家暮らしでテレビが自由にならなかったこともありなかなか見れませんでしたね。『太陽がいっぱい』とか『気狂いピエロ』とか。

CDはこの後『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』も買ったしBUCK-TICKの楽曲をクラシックで演奏したやつも持ってましたね。あとは彼らからの流れでソフトバレエも聴いたり。

で、このままBUCK-TICKファンを続けるかと思ったのですが、高三の時、F1の合間のCMから布袋寅泰にハマったのと、あと大学に入ってからのアルバム『darker than darkness -style 93-』が合わなくて、いや、今聴いたら名盤だと思うのですがその頃はどうしても『狂った太陽』までのように熱狂的に支持できなくて、いったんBUCK-TICKを離れてしまいます。

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