見出し画像

乾燥機に負けない服選び

トップ画ネタバレ注意

乾燥機付きドラム式洗濯機を使っているご家庭、多いかと思います。「なんかCMでよく見かけるし引っ越したらこれにしよー」って買ってみる方、多いかと思います。で、乾燥してみて思うわけです。「しわくちゃになったんやが……」と。

なんか朝でも夜でもハイパー時短でぼんぼこ洗濯&乾燥できるかと思ったのにしばらくすると「これはしわしわになるから」「これは縮むから」といった理由で乾燥機能を使わない服を選別し始めるわけです。残ったのは自宅で使ってるタオル、ふきん類、部屋着。以上。こんなご家庭、多いと思います。

一方で我が家のように諦めて潔く「もう何もかも一気に洗濯&乾燥だ!!!」とすべてを可能な限り打ち込んでブン回す生活がスタートする家庭もあります。今回は後者の方に向けて、どういった服を買えばいいか簡単にお話できればと思います。


注意:ご家庭の洗濯機の性能や生活環境で大きく変化する可能性があります

っていうかそもそも大抵の服の洗濯表示に「タンブラー乾燥禁止」ってかいてあるわけで。


生きてる服を調べよう

言うて完全に何から何まで縮んだりしわしわになったりしてるわけでもないかと思います。「なんか知らんけどこれは何回乾燥かけても大丈夫やな」ってのがあれば、その服のタグで素材を確認してみてください。

おそらく、ほんとにおそらくですがその生き残った服はポリエステルが何%か混ざっているのではないでしょうか。例えばヒートテックなんかがそうです。というわけで早速結論ですが「ポリエステルが混ざった服は生き残れる可能性がある」です。ようは化学繊維ですね。Tシャツとかだと「ドライ」だのって書いてある、要は機能性をウリにしたような感じの服は化学繊維混じってる確率が高いです。タグ見ましょう。私が最近買ったポリエステル100%のTシャツは今のところかなり生命力を感じます。ニットでも結構いけます。「ミラノリブ」とか「メリノブレンド」とか書いてあるとポリエステル入ってる可能性あります。タグ見ましょう。逆にコットン100%とかは縮んだりしわしわになる可能性大です。私は買ったばかりのラコステの白いポロシャツを一撃で2サイズ落としました(ついでに色移りして薄いピンクになった)タグ見ましょう。っていうか「ウォッシャブル」と書いてあるのに素材はコットン100%だったりで乾燥機かけるとしわしわになるやつだってあります。ウォッシャブルは乾燥ブルではないのだ。なんだ乾燥ブルって。タグ見ましょう!Tシャツ着るときはタグが左側に来るようにすると後ろ前にならないぜ!

↑一応ポリエステルの特徴まとめ記事。ちなみにレーヨンはこんな名前のクセして天然繊維だ!


注意すること

1.失敗することもある

ポリエステル混じっているからといってすべての服が優勝候補ではありません。
ユニクロ屈指の名作エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ(5部袖)ですが、これ襟がヨレます。

↑こういう動画もある。ということは、ヨレるんですよほんとに。ワンマイルウェアとしては気にならないけどお出かけするにはちょっとね……という。私の場合、ただでさえオーバーサイズって書いてあんのに更にサイズアップしてるからヨレが目立ちます。こんな感じでポリエステル混ざってるからと言って必ずしも乾燥機に勝てるわけではないのです。注意しましょう。
とは言えこのTシャツはとても好きで普通に着てます。

2.プリーツとかは止めとく。

実際、プリーツ(カーテンみたいなひだひだの加工ね)はポリエステルの得意分野だったりするわけです。イッセイミヤケでおなじみ故・三宅一生さんの歴史からは切っても切れないポリエステルとプリーツの関係からもその意図が伝わるかもしれません。

1970~1980年代の日本は合繊メーカーの飛躍の時にあり、三宅も東レなどをパートナーに最新技術を用いたポリエステルやナイロンといった素材を用い、天然素材が主流だったマーケットに"新"を投げかけた。これが後の大ヒット商品「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)」誕生へと繋がる。「1枚の布を切らずに形を作る」そんな無理難題をあえて自らに課し、イノベーションの力を借りたことでポリエステルの製品プリーツの服が生まれたと言っても過言ではない。プリーツにより、どんな体型であっても体にピッタリで、しかも体の凸凹を強調することもない。いわば万人のいわば万人のためのオートクチュールの誕生ともいえた。

Wikipedia「三宅一生」

ってわけでプリーツはとっても素敵です。というかむしろこういう加工がないポリエステル100%の服はわりと安っぽいジャージっぽいです。私もオムプリッセの洋服を何着か持ってて大変気に入っています。ただ、プリーツって熱加工なんですよね。したがって、乾燥機の熱でプリーツが取れちゃうんですよ。なのでせっかくのポリエステルですがプリーツのやつは乾燥機やめましょう。私もオムプリッセは洗濯して浴室乾燥です。脱水だけでめっちゃ乾くから楽っちゃ楽だけど。あと「天然繊維じゃなきゃねぇ……」とかいう丁寧な生き方の人がいたら上記の三宅一生さんのエピソードを叩きつけておきましょう。

3.肌に合わないかも

乾燥以前の問題ですが、やっぱ化学繊維なんでね。人によってはかゆくなったりします。乾燥機に負けない服で肌が乾燥するわけですね。インナーだけコットンにするとかで解決するかもですが、敏感肌の人は注意です。っていうか化学繊維のインナーやめたら肌荒れ治ったって人結構いるようです。ってそんな信ぴょう性の薄い話に聞き耳立てる前に皮膚科へGO!


おわり

そんな感じです。もしかしたら常識なのか?と思ったりしましたが一応書いてみました。誰かのお役に立てれば嬉しいですがあくまで自己責任でお願いします。


おまけ

乾燥機にかけてしわしわになるのは乾き切る直前だそうです。

したがって、設定で「洗濯+乾燥30分」といったモードにするか、乾燥が始まって30分ほどしたらしわになりやすい服だけ取り出して残りはそのまま乾燥を続けるといった作戦もアリかと思います。ただこれも自己責任で。

ねむい あそびたい