majiでkissする5秒前①~④

【テーマ】
majiでkissする5秒前/かなつん __🖋さん

1.「バレンタインデーキッス」
都内の高校。
女子生徒をお姫様だっこをした男子生徒が溢れ、一目を気にせずキスを繰り返している。
そんな中、転校してきた主人公の女子生徒。東京では少子化を防止すべく「とりあえずキスしてたら恋愛関係になりやすいのでは?」とのことからクラスメイトとキスをするのが義務化になっていた。
主人公のキス相手の男子生徒から早速キスをせがまれるが主人公はキス未経験なため恥ずかしさで拒否。しかし拒否したことで学業の通知表の成績がなぜか下がる一方。
せめて、彼に気づかれないうちにキスすることを考えた主人公はバレタインを機にチョコで眠らせてキスをすることを決意する。
バレンタイン当日。彼にチョコをあげるが睡眠薬でも眠らず……
念のため持ってきたスタンガンも使うも眠らず……
実は彼ラグビー部でガタイがよく睡眠薬もスタンガンも聞かなかったのだった。
追い込まれた主人公は自分の成績をあげるために何とか彼の唇を奪おうとするが……

2.「Dead or kiss?」
ついに結婚式を迎えた主人公の男性。タキシードに着替え、準備もばっちりでいよいよ開会10分前を迎える。緊張を紛らわすために部屋に置いてあるチョコを食べるとなんとそれが毒入りで死んでしまう主人公。自分が死んだことで台無しになっていく結婚式を幽霊としてみている主人公は「こんな死に方あるか!」と叫んだところ死ぬ前に戻る。
困惑しながらももう一度やり直す主人公、今度はチョコは食べない選択をしたが、その後もタキシードが絡まって首が閉まって死亡。式が外のためその外で野生のイノシシが急の現れて突進されて死亡など様々な『死』が主人公を襲い掛かるも、何度もやり直すことでなんとか誓いのキスまでたどり着く。
人生最大の濃厚な10分を過ごした主人公は無事にキスに成功するのだが……

3.「お客様は神様です」
高級レストランの店長の主人公。この日は常連のお客様達カップルが来客し彼氏は誕生日ディナーを行い、プロポーズをしてキスをするという大事な日、ケーキとお花、BGMを使うなどのサプライズの演出を頼まれていた。
順調の進むディナー、いよいよ残すはケーキのみとなり、彼女も席を立ち、彼氏からサプライズ演出を再度よろしく頼むと念を押される。しかし厨房に戻ろうとしたところ、すれ違った彼女から「実は私今日誕生日じゃないんです……彼氏に間違えられているから気持ちが揺らいでいる」と言われてしまう。着席する彼女を見送り「このままプロポーズさせては失敗してしまう」と考えプロポーズを進める彼氏を誤魔化しながら食い止め、逆に誕生日ディナーじゃない形で場を成功させるように誘導する……

4.「村」
とある村で筋トレばかりしている30歳の主人公。主人公の胸には100番と数字が書かれている。
この村の住人は1人1人に番号が振られており、村から人が出て行くと数字が減っているシステム。そして何故かお尻からは白いしっぽが生えている……
約20年前、まだ主人公が幼い頃、数字がゼロとなり村から出ることが1人前の証と言われていた中、主人公は順調に番号が減ってきており、村を出るのを楽しみにしていた。
しかし、主人公の番号は突如100番で止まり、村を出る門も閉まってしまい以降村から出られる人もいなかった。
残された主人公らは力強さが未熟だと考え、ひたすらに筋トレ、挙げ句の果てには乳首相撲などまでして身体を鍛え、今日にいたる。
そして今日、突如番号が減り始め、村から続々と住民が出られるようになったのだ。
自分の番が近づいてくる主人公は長く一緒に過ごした仲間に別れを告げて出口の門へと向かう。
そして遂に迎えた自分の番号がゼロとなり門の外に飛び出す……が、喜びも束の間巨大な犬に遭遇し、捕食されて絶命。
暗転した直後、とある家の寝室に幽霊のように漂う主人公。周りには同じように捕食されて幽霊になったと思われる自分より先に村を出た人々。
驚く主人公が部屋を観察するととある父親が子供をベッドに寝かしつけ羊が1匹、羊が2匹と数えていた。
実は主人公らはこの父親の中にいる『羊』で数えられ度に村の外に出て、外にいた犬は睡魔でその睡魔に食べられることによって歌を歌う主は眠りに近づくのであった。
この父親も羊の数え歌を自分が子供の時に自分が眠るために数えたいたが大人になり数えることがなくなっていた。しかし、大人になり、家庭を持ったことで誰かのために再び数え始め、主人公たちは外に出られたのだった。
真実を知った主人公らは子供の眠りと共に再び安らかな表情で自分の村に戻るのだった。

※ストーリーはSFチックですが描きたかったのは父と子の親子愛のキスもあるよねというテーマです。なので子供嫌いなシングルファーザーが子供に向き合ってキスするという展開もありかと思っています……