季節と共に死ぬ

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女子高生

スカートの重りがまるで 脚の形、線を強調するように堕ちてゆく スカートの裾から垣間見えるいじらしい太腿 手を伸ばせばすぐにでも捕まえられそうな足首 タイツから僅かに透けて見える艶めかしい肌 女子更衣室の あの まるでテレビを見ているかのような 乱雑さ 成長期ながらの胸の膨らみに ブラジャーのホック 柔らかな 汗の入り混じった匂い 念入りに汗を拭き終え シャツの袖に腕を通し スカートを履くためにおもむろに足を上げる そして仕上げに赤いネクタイを締め 気怠そうに 化粧室へと重

    • 春が近づいてきた、とわかるあの匂いがどうも私は苦手で。別に嫌いなわけじゃない、新たな自分と何かが始まるかもしれない、という気持ちのいい胸騒ぎがするのはすきなのだ。ただ春は別れの季節でもあるから、どうしても胸を裂かれるような寂しさに襲われてしまう。 常に新しい出会いを求めてはいるのだ。自分にいい影響、知らない物事を教えてくれる人間を探してはいるのだ。だが、別れたくはないのだ、誰とも。わがまま極まりないかもしれないがずっと、繋がりあっていたいのだ。 たとえ、その春に特に誰との

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