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外に出された3時間/リンノスケ

先日28歳の誕生日を迎えた私、リンノスケです。今僕は最寄りの公園でコラムを書いています。

事の経緯は上京して2ヶ月が経とうとしていた、忘れもしない2022年5月26日水曜日。この日僕は何ともない日常を過ごしていた。はす向かいの住人は引越し作業をしている。遅れた春だ。相当な荷物で捨てるものもたくさんあり、美大生だったのかな?いつも通り肉じゃがを作り置きもした。寝る前の行動習慣は「さらば青春の光」のYouTubeチャンネルを見ている。

その時、1匹の虫がいた。
これがGか。そんなに驚きはしなかった僕は買っておいたアースジェットで退治した。

「1匹いたら100匹いる」

誰かが言った言葉を思い出した。嫌な予感が頭をよぎる。2匹目がいた。あと98匹いる!?その瞬間リンノスケは今日寝ることをやめた。宣戦布告。3匹、、、4匹。結局この日は5匹目の死骸を見つけたところで休戦状態に入ったのだが、僕は既に満身創痍。何故だ。部屋もキッチンも清潔に保ち、ブラックキャップも6ヶ所設置していたのに。深夜に来てくれる業者も調べたがとんでもない額がするではないか。それはできない。

夜が明け、ブラックキャップをさらに4ヶ所に設置し、マツキヨでGが来なくなるスプレーを購入し、怪しいところに巻いた。しかしながら心が落ち着かなく、また出てくるのではないかとその日も眠れなかった。ノイローゼ。友人や先輩に相談したところワンチャン管理会社に連絡してみたら?ということで、電話してみたら入居して間もないこともあり調査して施行してくれることになった。1度目の調査が終わるとどこか心が解き放たれた感じがして、テラフォーマーズを見た。俺はこいつらに勝つ。そんな気で。

数日後施工の日程が決まる電話がきた。日程を決めて最後に衝撃的な事実を知ることになる。

ハス向かいの家でGが大量発生したらしい。ハス向かいの恨みである。あの住人と僕はその引っ越し作業中に面識があり顔も覚えている。ハス向かい、何故あの時言わなかった。あのゴミの量は美大生でも何でもなく、ただ単に怠惰なだけじゃないか。ハス向かいが育てた奴がうちに来てるじゃないか。

しかしながらどうしようもない。初日に5匹見つけてからの日々は慣れるまでに時間がかかった。そして慣れた。何より初日以降はほとんど出ることはなかった。怯えた頃に井上と山科に泊まりに来てもらったけど、そういう時にこそ出なかった。

そして今日施工日であった。数日前まではこの日を待ちに待っていたのだが、すっかり慣れてしまったので、忘れており、業者が来た9:30のインターホンで起きた。最後に煙を焚いたら3時間部屋は入れないとのことだったので、図書館に行き、公園に行き着いたところ。さて、そろそろ帰ろうか。

みなさんもお気をつけて。ワンチャン管理会社に連絡してみるのと、ハス向かいには気をつけてね。28歳、強くなりました。

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