マスコット

ー焼け跡から見つかったパンフレットに書かれていた文章の抜粋である。誰かの発言らしい。

 …ですから、私たちを代表するような、ということは、国を代表するようなマスコットが必要なのであります。今、私たちを代表する、代弁するようなマスコットが一つでもあるでしょうか。ございません。それはなぜか。思想がないからであります。思想がないとは強い言葉です。しかし、まさにそうなのであります。思想があるとは何か。それは、人が生きるに必要なものであります。
 ここで申し上げておきますが、私たちは右でも左でもない、全く普通の国民であります。しかし、それを言うことすら許されないとはどういうことでしょうか。言ってはいけないのでしょうか。この国に生まれ、この国を愛することが罪なのでしょうか。そう、そのような意見が実際にあるのです。私たちの過去は反省するべきだ、未来に向けて新しい価値を受け入れなさい、と。それが正しいならば、この国は必要ないのではないでしょうか。
 そうではないでしょう、みなさん。この国を、価値を、守っていこうではありませんか。そのためのマスコット、私たちの「チュウ道」は、まさに私たちの意見、思想が反映されたマスコットであります。窮鼠猫を噛む、干支の初めは鼠から、小さくても知恵と勇気と絆とをもって、この国を良くしていく、それを象徴する、私たちの党の首領であります。右に刀、左に花、なんと凛々しい姿でしょう…

staid/古臭い、陳腐な

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