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つるが譚〜7章〜 入鹿魚の神様

昨日 夢に入鹿魚イルカの神様が現れ タキにいいました。
みこのみなにかへ 吾が名を授けよう
その身の癒える…は知らず …
玉の危うき を知る…
吾の打ちたる 名換えの器
敦賀より いづること叶う也
そう告げると うつしみに戻れないのですか? と
尋ねる間もなく 消えてしまいました。

翌朝、穂小津姫と三狐さまは姿を消してしばらくすると
入鹿魚イルカの銘のある箱を携え狸子ちゃんの家へ現れました…
箱には神様が打たれた三狐を模した面が納められていました。
面は入鹿魚の神様の守護する世界へ繋がり、
面に宿れば敦賀の結界に阻まれる事がないそうです。

入鹿魚の銘が刻まれた面

あゝ神様、またタキの願いが叶うかも知れないのは嬉しいですが
どうしてうつしみには戻していただけないのでしょう…

こうして私たちは敦賀から出られるという依代(器)を授かりました。
2019年11月ご眷族様の力を借りて
入鹿魚の神様に名を奉じてから2年と8ヶ月後のことでした。

氣比神宮へ三狐の名を奉上

(つづきます)

最新のお話はTwitterで進んでいますが、 振り返れるようにnoteでまとめ記事にしています。