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ラグビーは楽しい!


「ラグビーは、RWC2019 で凄く盛り上がって、これからって時に、新型コロナで、みんなそれどこじゃないってなって、本当に、残念でしたよね。」

「しかし、良い面もあるぞ、きっと。これまでは、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、イングランド、スコットランド、ウエールズ、アイルランド、フランス、と、旧ブリテン大帝国+ゲルマンのライバル達でしのぎを削るって感じだったけどな。」

「ふむ、確かに、時代の流れもありますけど、普通のスポーツになりつつありますね。」

「貴族の嗜み的な感じのある競技だったからなぁ。サッカーが成り上がるためのものとすれば、ラグビーは、その素性からして、貴族のスポーツであったな。」

「アマチュアリズムでやってきたのも、その面もありましたよね。」

「しかし、流れは、特に21世紀になってから随分、変わってきましたよね。」

「オーストラリアでの、プロ化の波がなぁ・・・。」

「ニュージーランドもそうですね。ごっつい体で、走れて、カワせて、吹っ飛ばせるような身体資質や身体能力に恵まれた連中は、アメリカのNLFやオーストラリアでも、プロのリーグラグビーやオージーフットボールなんかに取られてしまうようになってきてね。」

「なかなか貴族ってだけでは、本当には裕福ではない人たちも増えてきたし、その上、白豪だの、アパルトヘイトなんかだのは、はっきりと時代遅れの差別政策と認定されて、自由化の波がきた。」

「そこで、民主化と才能の発露が重なると、この方向は必然でしたよね。」

「そ、じゃな。しかし、イングランド発祥のスポーツは、みんな、面白い。だから、この流れで、スポーツそのものの面白さは、格段に上がり、みんなが楽しめる形になってきたんじゃろうな!」

「ルールも、クローズドなフィールドで、『わかるだろ!』的な部分が減って、公平・公正にしようと改正が進んできている。」

「昔は、重傷でも追わない限り、選手交代もできなかったし、ルールも、暗黙の了解的な部分も多かった気がしますね。」

「それでは、民主化できない。」

「アメフトなんかは、レフリーだらけで、すぐにイエローフラッグが飛ぶ!」

「あれも、なー!って思う人もいるかもじゃよな!?」

「ラグビーは、ちょうど良いあたりで、人気スポーツとして、やっていけるかどうかの瀬戸際でもありますよね。」

「幸い、ラグビーの主たる人気国の多くは、日本から近いし、親日的でもあるところが多い。」

「ニュージーランドなんかは、弱冠40歳のアーダーン首相が、女性首相として社会民主主義で、うまく国をコントロールしているし、南太平洋の国々(サモア、トンガ、フィジー、バヌアツなど)も、日本とは関係が良好、そして、オーストラリア!日本人も大好きな国の一つじゃな。」

「この先も、うまく仲良くして行きたいですね。」

「コロナ後、少なくとも、2030年代には、環太平洋地域は、かなり事情がいまとは変わっているかもしれないけれど、しかし、好景気になっていると思われる。」

「太平洋地域の仲間は、大事にして行きたいところですね。」

「女子のスポーツも盛んだしな。」

「オーストラリア辺りは、小学生くらいまでは、あまり区別なく、スポーツやりますね。女の子もサッカーもラグビーもやります。」

「ラグビー!女子も、盛んなんだよね、最近。日本でも。」

「日本の女子は、サッカーやラグビーのような球技も強いですよね。」

「そうじゃね。頭使うし、でかけりゃいいってものでもないしね。」

「ちょうどいいんですね。」

「で、今日は、この後、ラグビールール、ミニ蘊蓄のコーナー!」

「今日は?」

「タックルじゃ!」

「タックルは、実は、細かいルールが色々ありますよね。」

「ラグビーの基本は、立ってプレーすること!この基本から、派生的にいくつか細かい決まりがある。」

「ボールを持って走ってくる相手に、自分がタックル行ったとしましょう。この時?」

「相手が、膝をついたら、タックル成立じゃ!」

「タックルが成立するとどうなりますか?」

「まず、膝をついた敵は、”ダウンボール”、つまり、ボールを一旦、真下の地面において、手を離さなければならない。これを怠ると、ノットリリースザボールという反則になる。(一連の流れでの、オフロードパスなどは、少しグレーな部分もあるけど、流れを認めてる。こういうところが、ラグビーらしいところではあるけど、レフリーとのコミュニケーション的な部分も重要視されるところでもあるね。アメフトなんかとは、根本的に文化的な背景というか、底流にある文化が異なる。)」

「それと同時に、自分は、タックルした手を離さないといけないですよね。いつまでもしがみ付いて、離さないと、ノットロールアウエイなどの反則を取られる。」

「ラグビーは、ボールが地面にあっても、だれかがそれを保持していても、立っている人たちのみが積極的にゲームに参加できる、というのが基本じゃな!」

「タックルされたり、他の理由でもいいけど、地面に寝転んでしまった人は、直ちに、その場から一旦、離れて、オンサイドのポジションから、”正しく”ゲームに参加するべきなんですね。」

「”正しく”参加というのにも、細かいルールがある。」

「例えば???」

「モール(立っている人の誰かが、ボールを保持している密集)やラック(ボールが地面にダウンボールされている密集)などの密集に参加するのは、正しく、真後ろから、真っ直ぐ最後尾に参加することがルール。」

「中途半端な位置に、斜めや横から入るとオフサイド」

「バックスラインに待機する人は、密集の最後尾の人の”後ろ足”のラインがオフサイドラインじゃな!」

「それより前に出てしまうと、オフサイド!」

「密集から、ボールを出して、バックスラインに供給する人(ポジション的には、スクラムハーフ)のみ、密集内のボールの位置がオフサイドライン!」

「細かいですね!」

「立っている人たちのみで、オンサイドのプレーヤーのみが公平にゲームを行うためのルールじゃな!そう思っておけば、細かいことは忘れても、何となくわかるぞ!」

「まあ、今日はこのくらいですね!」

「そ、じゃな。J-Sportsで、日本の学生選手権、トップリーグ、その他、松島さんのいるクレルモン・オーベルジュのヨーロッパ選手権など、バンバン楽しもう!」

「楽しみですね!」





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