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鼠が嫌いな話

「この画像の存在に感謝」
「正直ここまで怖い感じの鼠がいると思ってなかったっていう?」
「ですね、AIすげぇ」

先日pixivをうろついていて見つけた作品です。
かなり久々にエンデ先生関連の創作物を見つけてテンションが上がったのでここを今回のスタートにします。

物凄く一面的にこの作品を紹介するなら、「『モモ』を陰謀論と解釈して再構成したもの」になるでしょうか。
時間の問題については私の個人的な愛着の問題もあってまだ深入りはできませんので、一旦はエンデ先生と陰謀論の話をします。

明確な悪を語るという点で、陰謀論って確かに王道ファンタジーと構図が一緒になりますよね。仮面ライダーとかも一緒になってきそうではあります。

その上で私が個人的に陰謀論的、というか、私に最も刺さった陰謀論だと思うのが「ハーメルンの死の舞踏」です。

ここでは、諸悪の根源が鼠の姿で現されます(ちょっと資本主義批判臭があります)

で、この「敵としての鼠」で思い出すのが「一九八四年」と「クルミ割りとネズミの王さま」なわけです。

どれもインパクト強いんですよね。鼠の鼠性をして悪となしているというか・・・・・・

私自身は実際のドブネズミを見たことがないですから、こういうイメージが増幅されまくりやすいわけで、結果私は諸悪の根源は鼠の形をしていると信じてやまない様になりました。エンデ先生のイメージをもとにしつつ生命倫理とか疎外の問題とかコミュニケーション不全とかいろいろ盛り込んだ「マイ陰謀論」です。

私は幸い現代日本社会の中で最も恵まれた部類の一人に入る自身があるくらいなので、そんなにこのマイ陰謀論は表に出てきませんが、「世の性愛コンテンツ中で敦倫的なものがえげつなく希少になってしまっているのはこの鼠が性愛の本質をゆがめているからだ~」とは日々思っています。砂糖中毒が治らないわけです。

まあでもやっぱりどうせなら人に乗せられるよりはセルフメイドの陰謀論の方がいいと思います。人が言うことは100%不動になっちゃいますけど、自分で作っていくと他人の意見をいい感じに換骨奪胎して矛盾をどんどん見えなくしていくことが出来るので、負けにくいです。

私は弱い存在なのでこれからも「鼠」を嫌って生きていきます。どうかよろしくお願いします。

「やれやれ、私のことはまだ言わんでいいの?」
「まだ心の準備が出来てないので」
「そう言い続けてるうちに死んで永遠に言わんことになりそう」


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