次に来るマンガ大賞2024のコミックス部門を全部試し読みしてみた

せっかくノミネートされているのだから試し読みを読んで感想を書いてみました。タイトルの前にあるのは独断と偏見でつけた評価。タイトルの後ろは試し読みのボリュームになります。

間違いないのはタワーダンジョンバーサス
個人的に評価が高いのはだんドーン路傍のフジイになります。

印の説明
◎=本命
◯=おもしろいよ
▲=いいと思うけど足りない
✕=お好みでどうぞ
凸=もうちょっと読みたい
凹=デキはいいけどやばい

試し読みを読んだマンガ

▲ エイティエイトを2でわって 12p
じつにきららっぽい作品。こういうのいいよねって感じるやつ。

✕ 落ちぶれゼウスと奴隷の子 3p
話が始まる前に試し読みが終わるのはどうかと思う。

▲ 描くなるうえは 1話
構成はわかるし甘酸っぱさもあるが、鮮度がイマイチ。

凹 今日はカノジョがいないから 1巻
1巻分読めなかった。百合の話だが百合抜きでも読める。だが覚悟が必要だと感じた。

凸 劇光仮面 33p
とっかかりはいい。もうちょっと読みたい

凸 死後出版 11p
引きはよかった。

◯ COSMOS 1話
ジャンプでべるぜバブ描いてた人の作品。さすがの完成度。面白い。

✕ 好都合セミフレンド 1話
直球の肉体関係ありの百合。ノンケにはちょっと濃すぎる。

凸 恋せよまやかし天使ども 31p
かぐや様を彷彿とさせるが流れはいい。試し読みでは判断できないところで切れるのやめろ。

▲ 地政学ボーイズ ~国がサラリーマンになって働く会社~ 1巻
ヘタリヤ風とも言えるが現在の話。やや話がとっちらかり気味で新しさはないが、世界情勢をなんとなくわかった気になれる作品。擬人化のセンスは割と好き。

◯ だんドーン 51p
江戸末期を舞台にした薩摩藩を中心とした話。肩肘張らない台詞回しと画風が合いつつ話の作りは奥行きを感じる。当たりっぽい。

▲ ダンジョンの幼なじみ 2話
冒険者とダンジョンボスが幼馴染というハートウォーミング(?)なお話。面白さはイベント次第とは思うが懐の狭さはどうしても感じる。

◎ タワーダンジョン 50p
シドニアの騎士の弐瓶勉のファンタジー作品。これは強すぎる。読まない選択はありえないので読むしかない。

▲ ドッグスレッド 109p
金カムの人のアイスホッケー漫画。完成度は高いけど、序盤の勢いはそんなでもない?

✕ ニラメッコ 30p
若手芸人をテーマにした作品。登場人物はイケメンだが作品内で漫才はあまりやらなさそう。

▲ ねずみの初恋 50p
ギャップがすごくて、面白そうな雰囲気はある。

▲ のあ先輩はともだち 91p
主人公が省エネ系男子という今どきらしさを感じるラブコメ。印象は悪くはない。有識者の評価にまかせる。

凸 野良猫と狼 30p
バンドマンの家に転がり込んだ家出JKの話。構図的には恋愛、男の成長、JKの成長とそれなりの広がりを予期させる物があるので10巻ぐらいは楽しそう。

◎ バーサス 50p
ワンパンマン原作ONE先生原作のドラクエライクなファンタジー。ワンパンマンがいないワンパンマンの世界、もしくは敵がみんなワンパンマンという感じの構図。試し読みだけで十分引き込まれるのでオススメ。

凸 花唄メモワール 41p
タイムスリップものだがテーマと時代に目新しさがある。マンガはそんなに上手い方ではないので詰め込むネタ次第かな。

▲ 春の嵐とモンスター 30p
親が再婚して年下不良少年が義弟になるというガールミーツボーイ…でいいんだろうか。まあ、よくある話かなという印象。

凸 ファントムバスターズ 62p
現代を舞台にした怪異と戦う少年達の話。パワーはちょっと足りないが、1話(試し読み)の最後は笑った。あれはズルい。

▲ 魔入りました!入間くん if Episode of 魔フィア 51p
入りの手法がちょっと古い印象はあるが、真価はもう少し先に出るはずなのでもうちょっと読んでみないとなんとも。

◯ 魔法少女201 67p
悪の組織の女幹部の自宅の隣に魔法少女が引っ越してくるコメディー。試し読みには実質二人しか登場しないがちゃんと成立しているあたり地力の高さを感じる。

✕ 魔法使いロゼの佐渡ライフ 32p
御当地モノ+異世界から魔女がやってきたという構図。ページ数が少ないからか期待感は特になかった。

▲ 真夜中ハートチューン 204p
主人公の意中の相手を声を頼りに4人の中から探すラブコメ。主人公のボケっぷりとデリカシーのなさは面白いと思う一方微妙に作品と噛み合ってない感覚もある。これは難しい。

✕ 雅血の陰陽師 72p
絵はそこそこ上手い。中身は普通。ほんと普通。話の練りや構成が甘いところまで含めて普通。

凹 ヤニねこ 203p
すげえ…ラインを超えてダメ人間を描くとこうなるのか…笑い飛ばしたいけど節々がリアルで乾いた笑いしか出てこない。作品全体から熟成されたシケモクの匂いがする。そんなマンガ。

▲ 雪解けとアガパンサス 35p
完璧で人気者だが友達がいない女子とぐいぐい来る転入生のガールズラブなんだろうな多分。好きな人は好きなタイプの作品だと思う。

凸 路傍のフジイ 47p
フジイさんというちょっと変わった素朴な人を取り巻く話。これは明らかに読む人の年代や境遇で評価が変わるタイプの作品。40代向けかなぁ。

リアタイで読んでるので別枠の作品

◯ カグラバチ
ジャンプの次の柱と期待される現代風異能剣劇作品。質は高いが、それぞれの異能(スキル)がどういうものか少し伝わりにくいと感じている。

✕ 極東ネクロマンス
現代を舞台にした悪霊を異能で解決するタイプの作品。すごく面白いわけでもなく、新しさもない。というか今のジャンプこの系統多すぎるんよ……

▲ キルアオ
坂本に続くジャンプ連載陣の暗殺者漫画第二弾。卒のない展開と面白さだけどパンチはない。誰も殺さないのでいずれ手詰まりになっちゃうと思う。

▲ グリーングリーングリーンズ
学生のゴルフをテーマにした作品で個人的には好き。ただ、キャラのバリエーションが少なく、話に起伏が少なかった。初めてコースに出たときの話はよかったのだけど残念ながら打ち切りとなった。

✕ タタリ
妖怪異能バトル漫画。飼い主が死んでしまったネコが化けて飼い主に成り代わる話……のはずなのだが途中から飼い主そっちのけでバトルしまくりになった。狙われるからしょうがないんだけども。

▲ 超巡!超条先輩
超能力を使う警察官のギャグ漫画。安定感があって結構好き。

✕ 鵺の陰陽師
絵はうまいがマンガはイマイチというタイプの作家で、話の散らかり方というか上滑りが目立つ。バトルはホントうまいんだけどねえ。

▲ 願いのアストロ
東リベの作者がジャンプに移籍してきた話題作。作品の構成はいいし、得意分野を活かしてもいる。ただちょっとアストロの扱いが弱く、異能バトルモノの要素を持て余している印象がある。

✕ みずぽろ
水球をテーマにしたスポーツコメディ漫画。たまにめっちゃ笑えるけど打率がちょっと低い。

こんな感じになりました。
間に合えばWEBマンガも感想書きたいけどコミックス以上に数が多いので多分無理だろうなあ。
それではまた。

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