【まさか自分に性病が】3. 診察結果に愕然

検査してから


2日が経った日。


クラミジアと淋病の検査結果がでる日がやってきた。


いつも通り会社に出社して、

会議したり、自席でパソコンと向かいあって、

11時くらいを迎える。


このくらいの時間に、結果がでると聞いていた。


僕は、まだ割と静寂な午前帯のオフィスから、

おもむろに席をたち、平常心を装いながら急ぎ足でトイレに駆け込む。


こういう時には「かかっていてもいいもん」とタカをくくって、
結果が出た時のダメージを減らすよう精神をコントロール。


試験の合格発表みたいなね。


だから半ば、気持ち的には「かかっていてもいいや」を気取っているものの


気取っているものの


心臓が高鳴る・・。ドキドキ・・


個室に入り、スマホを取り出す。


検査結果のサイトにアクセスする。


緊張が伝わっている手。力の入っている指先。


2日前に受け取った、IDとPASSを入力して、ログイン。


深呼吸。


結果、


クラミジア:陽性(+)
淋病:陰性
マイコプラズマ:検査中
ウレアプラズマ:検査中


4種の結果が並び、


クラミジア:陽性(+)


見たときの感情は、

「ハハっ・・やっぱりな」

って感じ。


そんなに、驚かないよ。うん。だって、


なってそうだったし、
もう考えてもしょうがないし、
受け止めるしかないし、


から笑いで済ませて、前に進もうとする心。


平常心を保っているはずだけど、


いてもたってもいられず、病院に電話していた。


クラミジアの検査結果が陽性であったことと、
この先どうしたらいいかを聞いた。

回答は冷静。


あと2日待って、

マイコプラズマとウレアプラズマの結果をもって来院してほしいと。

それによって、治療方法が変わるからとのこと。


電話を切って、オフィスに戻る。


クラミジアにかかっていることを胸に秘めながら、仕事をする。


自席にいるときも。打ち合わせ中も。


自分を卑下する。


ものすごく汚れた自分。


自分の中には菌がいる。


しかも、性病という、いかにも汚らわしい菌。


それにかかっている事実も、背景も、経緯も、全てに汚らわしさを感じる菌。


自分への嫌悪感、この状況への哀しみを抱え、さらに2日間を過ごした。


そして、2日後。


いつも通り会社に出社して、

会議したり、自席でパソコンと向かいあって、

11時くらいを迎える。


まだ割と静寂な午前帯のオフィスから、

おもむろに席をたち、平常心を装いながら急ぎ足でトイレに駆け込む。


個室に入り、スマホを取り出す。

検査結果のサイトにアクセスする。

緊張が伝わっている手。力の入っている指先。

4日前に受け取った、IDとPASSを入力して、ログイン。


結果、


クラミジア:陽性(+)
淋病:陰性
マイコプラズマ:陽性(+)
ウレアプラズマ:陰性


マイコプラズマにも、陽性がついていた。


この時は、正直「あっそ」って感覚だった。


だってこの時は、クラミジアの方が重大だって思っていたし


マイコプラズマって、名前もそんな知らないし、
大したことないやつだって思ってたから。


あー、これも陽性ね、ってくらい。


のちに大きな間違いだった。


結果を見たあと、その日、すぐに病院に行った。


人混み掻き分け、ビルに入り、エスカレーターを登り、病院に入る。


受付を済ませて、20分ばかし待つ。


前回来た時とは、感覚が違う。


あの壁のポスターに書かれた、
クラミジアとマイコプラズマの文字にやたら気がいく。


「夏の性感染症に注意!」・・。自分もそのひとり。


スマホでもいろいろ調べる。


深く深ーく検索を進める。画面を進める。


「不妊の原因」とか「陰茎ガン」とか。


いやな言葉が並んでる。


早く、先生と話したい。


20分ほど待って、呼ばれる。


診察室に入る。


結果を話す。


先生は、割と(自分が思っていたよりも)楽観的に、
治療について話をしてくれた。


もらった薬は二つ。

クラミジアに効く「アジスロマイシン」と、
マイコプラズマに効く「シタフロキサシン」。


アジスロマイシンの方は、飲み薬(液体?)と、玉薬を選べるようになっていて、値段は、飲み薬の方が高くて、なんか小瓶くらいの大きさなんだけど1万円くらいだったっけな?、玉薬の方が安かった(8千円だっけな?)。

先生からは、飲み薬の方は、クラミジアに限らずいろんな菌に効くからいいよ、と言われたんだけど、高めの金額と、何より、この液体っぽい何かを「飲み干すの怖い・・」と思って、玉薬を選んだ。


結果、


アジスロマイシンが2錠。
シタフロキサシンが28錠。


飲み方は、


まずシタフロキサシンから。

先に、マイコプラズマをやっつけてからがいいんだって。


なので、

シタフロキサシンを朝に2錠、夜に2錠を1週間。
その後、アジスロマイシンを朝に1錠、夜に1錠。


つまり、マイコプラズマをやっつけるために、シタフロキサシンを1週間服用し、
クラミジアをやっつけるために、アジスロマイシンを1日服用する。


クラミジアの薬って、なんて進化してるんだ・・


1日で済むなんて・・


シタフロキサシンは1週間か。。仕方ない。


しかし、この時なにより衝撃だったのが、


服用中は、


禁酒。


禁酒ですか?!


薬が効いている期間は飲んではいけないとのこと。(完飲後1週間)

その日から、計2週間の禁酒が言い渡された。


あるじゃない。


飲み会とか。


付き合いとか。


普通に10年くらい会社員やってたら、飲みとか普通だし、習慣にもクセにもなってるし、


そんな感覚のこの生活に、いきなり、2週間やめるって?!


いや・・明日だって飲み会だし、
3日後のは最悪キャンセルできるけど、
7日後には絶対外せない飲み会入ってるし。。


てか、家族旅行だってあるし・・


僕がソフトドリンクで過ごすなんて逆におかしいし・・


でも、やるしかなかった。


そこから、僕の、


薬の服用&禁酒


生活が始まった。


(つづく)


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