【まさか自分に性病が】 ２. 会社を抜けて診察に行ってみた

そもそも、

まずもって僕は病院リテラシーがない。

今まで大きな病気にかかったこともないし、

風邪ひいても熱がでても、

大抵家で2〜3日寝込んでなんとかしてしまうタイプの人間。

薬も飲まない。

風邪ひいたらすぐ薬飲む人とか、
熱出たらすぐ病院いく人とか、

そういう人を見て、

「医薬、頼りすぎじゃね？」って穿ってたタイプ。

そんな僕が、

病院に行ってみようと思うくらいの違和感は、とっくに感じていた。

バンドマンに聞いた翌日、更に違和感は強くなっていた。

排尿時のちょっとした痒みは、なんだか痛みに変わっていた。

それと、

膿？

まではいかないけど、パンツも汚れた。

病院を調べた。

「性病　検査」

なにやらたくさん出てくる。

選び方がわからない。

「ネットで検査」できるものもあるけど、僕は世帯もち。
家にキットが届くのはNGだ。

たまたま、翌日の昼に時間がとれそうだから、
会社の近くで行けるところに行くことにした。

結果、僕はこの病院で正解だった。
- 選び方は、【特別編（完全診察マニュアル）】に掲載中 - 

そして翌日、会社の昼休みに抜け出して、病院に行った。

昼ごはん探しで人が行き交う駅前を、
心なしか後ろめたさで頭を伏せながら通り抜ける。

目当てのビルにそそくさと入り、
エスカレーターをそそくさとあがり、病院についた。

ちょっと人混みから抜けたとこにある、入りやすい場所だった。

ドアを開けた。

待合室は、ソファが5つほどの空間。

15人くらい座れるのかな？

先着は、4人いた。

両側に仕切りガラスが置かれているプライベートソファもあって、
それがこの空間の奇妙さを少し醸し出していた。

僕は受付で、問診票を受け取って、席に座った。

バインダーに挟まれた問診票に従い、記入をした。

・最近の性行為のタイミング
・違和感や症状について
・検査したい項目
etc

ここでは隠しごとにメリットはないから、恥を忍んで正直に書いた。

受付に渡して、待機。

壁に目をやると、性病に関する注意書きのチラシやポスターが貼ってある。

「夏の出会いに気をつけろ！」とか。
「要注意！風俗5大感染症」とか。

その中には、聞いたことあるような名前がたくさん書いてあった。

「クラミジア」
「淋病」
「尖圭コンジローマ」
「HIV」
「カンジタ」
・・・

いろんなものがあるんだなぁ。

壁のいろんな文字に目をはべらしていると、すぐに受付の人がやってきた。

黒ぶちメガネ。白マスク。すごく丁寧で、話しやすい人だった。

記入した内容について確認が終わり、

今回の希望の検査内容について聞かれた。

見ると、すごいいろんな種類の検査プランがある。

尿道
喉
皮膚
血液

こんなにあるの？びっくりした。

だけど僕は、もともと「クラミジアの検査」ってだけの気分だったし、
項目を増やすと検査費用が高くなるから、躊躇して、リーズナブルなプランを選んだ。

尿道炎の基本4種セット
・クラミジア（性器）
・淋病（性器）
・マイコプラズマ（性器）
・ウレアプラズマ（性器）

尿道炎はまずこれだけ抑えておこうね、ってプラン。

正直この時は、クラミジアを調べればいいかなと思っていたから、
残りのものはどうでも良かった。

でもこのセットなら一般的なものが抑えられて、なんならマイコプラズマとウレアプラズマっていうよくわかんないやつも検査できるらしいから、これに決めた。

- 今だから伝えられる検査内容の的確な選び方は、【特別編（完全診察マニュアル）】に掲載中 - 

そして、順番を待った。

15分ほど待って、呼ばれた。

診察室に入る。

先生と、助手が一人。

くるくる回る円形の椅子に座る。

問診票に沿った質問がはじまる。

僕からは、最近いつどこで性行為をしたかと、排尿時に違和感があることを伝えた。

この日は特別なことなく、検査内容を淡々と聞くのみ。

ひとつ、これまでにない経験といえば、

初めて普通の場所でパンツをおろし、男（先生）の人に性器を触られたのは、この日が初めてのこと。

この日は、「一応PCR法（精密検査）できちんと調べた方がいい」という話になって、

トイレの中で、紙コップで採尿をした。

検査結果は、

クラミジアと淋病：2日後
マイコプラズマとウレアプラズマ：4日後

とのこと。

検査結果のURLと、ID / PASSを受け取って、この日は帰った。

（つづく）